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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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ウクライナのNATO加盟反対論 [2006年07月20日(Thu)]
ロシアの外交=防衛学会会長のセルゲイ・カラガーノフがインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙に論説を寄せ、アメリカやヨーロッパはウクライナのNATO加盟がどんな深刻な事態を招くかを良く考えていない、と警告しています。

それによると、そもそもロシアとウクライナの間には、これといった正式な国境などほとんどないのが現状だが、NATOに加入すれば、ウクライナは鉄条網で固めた正式な国境を設けることになる。そうなれば現在、国境をまたいだ貿易や雇用にロシアとウクライナ双方で数百万の人々が関わっているが、こうした人々は職を失い、また多くの家族が分断され、ユーゴ分裂の際のような悲劇が起きる可能性が高い、と言っています。

そしてロシアとウクライナの前線に沿って新たに人為的「不安定の弧」が生じ、そのために、主要国が結束して過激イスラム・テロなどの新たな課題に取り組む、という考え方自体がご破算になり、代わって、古いブロック間の対立関係が復活するという茶番のような事態にもなりかねない、と指摘しています。

実は、ウクライナのNATO加盟には、ロシアの政府と世論が猛反対しているだけでなく、ウクライナでも、オレンジ革命を成し遂げた勢力が崩壊して、親ロ派が政治の主導権を取り戻そうとしており、NATO加盟についてのウクライナの政策も変わる可能性があります。

そしてロシア人とウクライナ人は、例えば、結婚相手として互いにほとんどその出自を問題にしない等、民族的親近感もあり、両国は切っても切れない関係にあります。西側としてこうした両国の関係を裂く方向での政策展開は、無理して進めないほうが賢明でしょう。その意味で、カラガーノフの主張には耳を傾ける必要があります。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 17:08 | ロシア・東欧 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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