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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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北朝鮮の取り得? [2007年02月18日(Sun)]
米BloombergのコラムニストWilliam Pesekiが、今回の六カ国協議で、よく北朝鮮が重油5万トン(1400万ドル相当)という廉価な見返りで妥協したものだと述べ、その理由を分析しています。

ペセキは、北朝鮮は高度な偽札製造技術を開発したので少しぐらいのドルの多寡は気にしなくなっているか、それとも本当に困って金正日がキャビアやコニャックを買えなくなっているか、そのどちらかだろうと、ユーモアを交えて推察しています。

確かに、重油5万トンというのは、これだけの交渉を妥結させる報酬としては、いかにも少ないものです。しかし北朝鮮側が払う代償はというと、これはゼロに等しい。黒鉛炉の運転停止と査察などは、1994年から2002年までやっていたことであり、もう一度やるのは何でもない。また原爆製造用のプルトニウムはおそらく既に蓄積があり、この先交渉が進展しなければ、いつでも理屈をつけて製造を再開できるから、全く痛痒を感じない。つまり重油5万トンは丸儲けというわけです。それで一応中国の顔も立ち、アメリカの顔も立たせて恩を着せられるならば、こんなうまい話はないのです。

逆に言うと、今回の合意は、重油5万トンと引き換えに、黒鉛炉の運転を一定期間停止し、査察を受け容れるという初期段階の取り決め以外は、ほとんどが実現しない可能性があるということです。シニカルにも聞こえる悲観的観測ですが、そうなる可能性は半ば以上あるかもしれません。





Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 15:18 | 東アジア | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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