CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


プロフィール

特定非営利活動法人 岡崎研究所さんの画像
Google

Web サイト内

カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
△小泉純一郎前首相の医師久松篤子
英米関係は共通の理念に支えられる (10/08) 元進歩派
実績をあげているオバマ外交 (09/21) wholesale handbags
タクシン派のタクシン離れ (07/04) womens wallets
豪の新たな対中認識 (07/04) red bottom shoes
バーレーン情勢 (07/02) neverfull lv
石油価格高騰 (07/02) wholesale handbags
金融危機後の世界 (07/02) handbags sale
米国の対アジア政策のリセット (07/02) neverfull lv
ゲーツのシャングリラ演説 (07/02) handbags sale
パキスタンの核の行方 (07/01)
最新トラックバック
リンク集
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/okazaki-inst/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/okazaki-inst/index2_0.xml
新興民主国家の台頭 [2012年03月12日(Mon)]
ナショナル・インタレスト誌のウェブサイト2月17日付で、米ブルッキングス研究所のTed PicconeとEmily Alinikoffが、インド、ブラジル、南ア、更にインドネシア、トルコは、民主化や人権尊重で中ロとは一線を画しており、西側に近い、これは世界の民主化、人権の尊重の推進にとって大きな出来事だ、と論じています。

すなわち、先日、安保理は、中ロの拒否権行使のために、アサドの弾圧を非難できなかったが、新興民主主義諸国は非難決議を支持、人権侵害は国際的対応を正当化するとのコンセンサスが出来る中、逆に、中ロが孤立しつつあることが浮き彫りになった。ブラジルも、安保理のメンバーだったら賛成しただろう、

このように、インド、ブラジル、南ア、トルコ、インドネシアは、自らを中ロとは違う民主主義国と考え、人権を重視しており、このことは、国際システムを変えるかもしれない、

勿論、これら新興民主国家は、その歴史的経験から、西側のような軍事介入や国際的干渉には否定的で、建設的関与を重視する。また地域機関がより大きな役割を果たすことを求めている。シリアについても、地域機関であるアラブ連盟が決議案を出したのが重要な決め手になった、

西側諸国に対する歴史に基づく懐疑があり、仲介による妥協や地域的解決への選好があるこれら諸国と協力することは、簡単ではないが、民主主義的行動を重視するこれらの国は、西側の緊密なパートナーたりうる、と述べ、

西側諸国はこれら新興民主主義諸国を取り込み、国連改革にも真剣に取り組むべきだ、と言っています。


この論説はよい点を突いています。実際、BRICSと言われる国の中で、中ロと、ブラジル、インド、南アとでは政治体制上大きな違いがあります。

南アは既にBRICSよりもIBSA(インド、ブラジル、南ア)の一員と称しているようですが、ピッコーネらは、これにインドネシア、トルコを加えたものをIBSATIと称し、大筋においてこれらの国が民主主義志向を持っていると指摘していますが、これはその通りでしょう。

そして、歴史的な対西側不信感があるこれら諸国との関係は、注意深く進める必要があるが、協力を深められれば、民主主義的価値観を広めることが出来ると期待していますが、この期待はかなり実現性があると言えるでしょう。「アラブの春」がどうなるかなど、未確定な要素は多々ありますが、イスラムを尊重する民主主義など、色々な民主主義の変形に寛容に対応することで、これは現実化出来るように思われます。

ここでなされている観察はよく考慮する価値があります。


Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 17:29 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
コメント