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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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シリア情勢が中東各国の派閥抗争に及ぼす影響 [2012年03月05日(Mon)]
ワシントン・ポスト2月3日付でコラムニストのJackson Diehlが、シリア情勢の成り行きは、イラン対トルコを中心とする中東各国のスンニー派とシーア派の派閥抗争と深刻な関連がある、と解説しています。

すなわち、シリアには様々な大きな問題がかかっている。先ず、スンニー派の湾岸諸国は、アサド政権に対して強硬な態度を取っているが、本当の狙いはシーア派のイランであり、そうした湾岸諸国が頼りにしているのは、米国よりもトルコだ。そのイランにとり、中東でパワーを維持するには、シーア派から派生したアラウィ派が支配するアサド政権が健在でなければならない。イラクのマリキ首相も、アサド政権が崩壊してイラク国内のスンニー派が勇気づけられるのを心配している、

他方、将来の地域の覇者とされるイスラエルやトルコにとって問題は、アサドがなかなか倒れそうにないことだ。何個ものアラウィ派主導エリート師団と大量の戦車、大砲を擁するアサドは、何ヶ月も、さらに、イランやロシアからの支援が続けば、何年も持ちこたえられるかもしれない。隣国レバノンの内戦は14年も続いたことを忘れてはならない、

しかし、イラクから撤退した米国はこの地域で影響力をほとんど失っており、従って、国連安保理では制御できない事態が生じるかもしれない、と言っています。


シリア情勢が中東各国に及ぼす影響を解説記事的に紹介しているもので、特に新しい分析や政策提言はありません。

しかし、アラウィ派がしっかりと把握している軍、治安機関、行政機関が揺らいでいる兆候がないことから、アサド政権は国内の治安を回復して生き延びるのではないかと思われます。

他方、アサド政権が倒れた場合の中東の先行きは見えません。エジプトでは宗教政党が多数を占め、イスラエル・エジプト平和条約に基づく現国際体制が維持されるのかどうか分からない状況であり、イスラエルによるイラン攻撃も迫っています。その中で、アサド政権が倒れ、シリアに、モスレム同胞団を中心とするものも含めて、いかなる政権が誕生するかわからないという状況が生じることは、中東情勢の見通しをいっそう困難にします。

ただ、もしアサド政権が崩壊しそうな状況となれば、直ちに、エジプトとイスラエルの動向を中心に、従来の判断を新たに見直さなければならないでしょう。
Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:46 | 中東 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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