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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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北朝鮮が対米重視から対中重視に転換 [2011年12月08日(Thu)]
ロサンジェルス・タイムズ12月8日付で、米スタンフォード大学のRobert CarlinとJohn W. Lewisが、北朝鮮は、5月の金正日訪中を契機に対米関係改善の努力を放棄し、中国に依存することを決めたので、今後米朝間の対話が再開されたとしても成果は期待できない、と論じています。

すなわち、1年以内で3度目となる金正日の5月の訪中に際し、中朝の間で、2012年は両国にとって共に重要な国内政治日程(金日成生誕100周年記念と強盛大国の建設、中国共産党の第18回党大会)があるので、政治的安定が必要だとの認識で合意があったようだ。金正日は短期的には問題を起こさないことを公式、非公式に約束したようで、これは、軍事的挑発や、核実験、ミサイル発射などは行わないということだろう。ただし、合意はそこまでであり、金正日は要求通りの援助を中国から受け取ることはできなかったし、胡錦濤の方も北から非核化について意味ある譲歩は得られなかったようだ、

しかし、北朝鮮は、1990年代初めから続けてきた対米関係重視から対中関係重視に転換したと思われる。北朝鮮が問題を起こさないということであれば、それは結構なことのように思えるが、その間、核兵器や運搬手段の開発は進むことになる。北朝鮮は、時間がたてば、世界がインドやパキスタンの核保有を認めたように、いずれ北の核も認めるようになるはずだと考えているのだろう、と述べ、

北朝鮮が米国の要求する核開発抑制の為の事前措置に同意する可能性がないとは言えないが、そうした一方的措置は短期的な効果しかなく、双方の長期にわたる真剣な交渉が行われない限り、既に死に体となった六者協議と同様に大した意味は持たないだろう、と言っています。


論説の筆者達は、北朝鮮が対米関係重視の姿勢を放棄した以上、米国と北朝鮮との対話は意味が無いとしていますが、米国が食糧支援の用意を示していることに対し、北は、対話を望み、事前措置についても何らかの譲歩をほのめかしているかもしれないとも伝えられています。北朝鮮が当面悪さをしないということであれば、それはそれなりに良いことであり、あまり否定的にとらえるべきではないでしょう。交渉を続けている間に、北の状況変化によって核放棄の可能性が出てくることも全くあり得ないと断定する必要はなく、その間、一定の安定が得られるとすれば、意味はあるかもしれません。



Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 17:11 | 東アジア | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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