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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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イランの核開発 [2011年09月07日(Wed)]
ワシントン・ポスト9月7日付社説が 最近のイランの動きを見ていると、イランが核武装する危険は高まりこそすれ、減ってはいない、と言っています。

すなわち、最近のIAEAの報告によると、イランはより高度な遠心分離機を使い始めており、そのため、今までよりもずっと早く兵器級濃縮ウランを製造できるようになっている。また、Qom市近くの山の地下に遠心分離機を設置し始めており、これによって、米国やイスラエルの空爆に対してほぼ万全の態勢が作られることになるだろう。そして、イラン高官は、20%の濃縮ウランの製造量を3倍に増やすと言っている、

ところが、米政府は「アラブの春」などに気をとられて、イランのこうした動きに注意を払っていない。その間に、ロシアなどは、イランが懸案の軍事関連計画に関するIAEAの質問に回答すれば、イランに対する制裁を解除すべきだ、などとマイナスの提案をしている。また、イランもこの提案に乗り、制裁が解除されれば、核開発について5年間完全な査察を受け入れると申し出ている、

しかし、イランの姿勢が変わっていない以上、米国はこれまでの取り組みの成果を誇っているだけではだめで、イランの技術進歩に応える新たな戦略を立てる必要がある、と言っています。


イランに対する制裁はイランにはこたえているようで、イランは9月5日、制裁が解除されれば、核関連活動につき今後5年間完全な査察を認めると提案しています。また、昨年の米国とイスラエルによるStuxnetのサイバー攻撃でイランの遠心分離機に多大なダメージが生じ、イランが核武装する時期について、米国とイスラエルが想定を先延ばししたことも事実です。そのため、今年に入って、イランの核に関する危機感が以前より大幅に薄れたことは否めません。そうした中で、社説は、その間もイランは核開発計画を進めていることを指摘し、イランが核保有国になる危険は増している、と警告を発しているわけです。

イランの核開発計画の意図は不透明で、イランが主張しているように、平和目的のためだけとも思えない一方、全力で核武装路線を邁進しているとも思えません。ただ、徐々に核兵器能力を強化しようとしていることだけは確かです。もっとも、現時点では、イランが一線を越えて核実験に踏み切る可能性はそれほど高くないと思われます。
Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:45 | イラン | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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