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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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実績をあげているオバマ外交 [2011年09月03日(Sat)]
ワシントン・ポスト9月3日付で、コラムニストのDavid Ignatiusが、オバマ就任以来の外交の実績を見ると、同盟関係は改善されたし、イラクやアフガニスタンからの撤退も進捗し、イランは弱体化、アラブは友好的になって来ており、さほど悪くない、と言っています。

すなわち、オバマの外交政策は評判が悪いが、実際はなかなかよくやっている。ケネディのような、pay any price, bear any burdenという勇ましいレトリックになじんだ世代には物足りないかもしれないが、オバマは意図して低姿勢の政策をとっている、そのオバマにとって、最優先事項はイラクとアフガニスタンからの撤退であり、それは進捗している。また、アジア政策にもかなり注意を向けている。リビアも、米国主導を避ける方針をとったが、結果として成功した。こうした政策は人気が出るものではなく、評価されるには時間がかかるだろう、と論じています。


たしかに、イラク、アフガニスタンからの撤退は、オバマの強力な意志の下に進捗し、欧州の同盟国との摩擦も少なくなっているのは事実です。ただ、アジア重視は、オバマの政策意図に基づくものなら、勿論大いに歓迎ですが、実際は、すべてのイニシアティブはヒラリー・クリントンがとっており、オバマはいやいやついて行っているという印象を受けます。言ってみれば、この論説は全体として、そう言えばそう言えなくもないという程度の評価であり、やや牽強付会の感を禁じ得ません。

なお、イグネイシャスがこの時期に、オバマ擁護の論説を掲げた意図はよくわかりませんが、オバマの評判が地に落ちている今、インテリのへそまがりの表現、あるいは、次の大統領選で民主党側にコミットしようという姿勢の表れなのかもしれません。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 15:40 | 米国 | この記事のURL | コメント(1) | トラックバック(0)
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コメント

ビル・クリントン政権のとき天皇陛下が訪米されましたが、当方の記憶では
NewsWeek日本語版にsnap写真が掲載されていて、
ヒラリー・クリントンさんが、両陛下と立って対面している状況で、
何かに感嘆したような表情をしている報道写真が記憶に残っています。

もとより、報道写真はそう見えるだけでコンテクストを正確に描写しているとは
限らないのは承知しておりますが、数年前のヒラリー国務長官訪日時に
皇后陛下とハグをされた報道写真を拝見し、何か心の通じ合っているような印象を
受けたのは当方だけではないだろうと思います。

また、中国の習近平氏も、訪日後の言動から、何かしらの感化を受けたかもしれないと
勘ぐっております。
Posted by:元進歩派  at 2011年09月21日(Wed) 20:26