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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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世界経済回復にはグローバル規模の解決策が必要 [2011年08月10日(Wed)]
ワシントン・ポスト8月10日付でGordon Brown前英首相が、世界経済が陥っている問題は非常に深刻であり、世界各国は連携して問題解決にあたる必要がある、と述べています。

すなわち、世界の経済がいかに相互依存しているかが昨今改めて明らかになった。危機はあまりに深刻で、大国による試みも、あるいは二国間、三国間、四国間による大胆な動きも、それだけでは、今後「失われる10年」を防ぐことはできない。

ところが米国も欧州も様々なタブーに縛られて、個人消費や公共投資による成長は望めず、いずれも輸出で現状を打開しようとしている。しかし、2009年のG-20の時の計算によれば、協力体制をとることで、成長を犠牲にすることなく西側の債務を減らし、世界経済に3%の成長と2500万の雇用を生み出すことは可能なはずだ。そのためには各国の政策を連携させる必要がある。中国は消費を促進し、中産階級が海外からブランド品を購入できるようにする。インドは市場を開放し、貧困層が低額商品の恩恵を受けられるようにする。そして欧米は貿易を促進する、

こうした成長促進のためのサイクルを生まなければ、今後10年に及ぶ低成長を阻止できない、

G-8とG-20のホスト国である米仏の大統領は、11月のG-20の中核に「世界経済成長と雇用促進計画」を置いて、アジア諸国の合意をとりつけるべきだ。さらにそれ以前に、世界経済のさらなる悪化と保護主義の台頭を防ぐために、金融と為替レートを巡る協力を含めて、世界規模の政策協調を今すぐに始めなくてはならない、

現在、最も安全と思われていた国債という資産への信用が失われている。世界規模で協力し金融システムを改善しなければ、銀行や準銀行が行う相互貸付が金融政策を無意味にし、危機をむしろ一層悪化させることになるだろう、

ビスマルクは、世界経済というのは、一定の安定した道を進んだ挙句、突然抵抗できないほどの勢いで前に突っ込む汽車のようだと述べたが、これはグローバル化を上手く表現していると言える。抵抗不可能な力による衝突を避けるためには、卓越した決意を抱いた指導力が必要だ、と言っています。


米国にしても、欧州にしても、中国にしても、現在、政治的に不都合な政策をとることは一段と難しく、特に米国の政治的硬直は大統領選に向けて今後さらに悪化する恐れがあります。政府も共和民主両党も、S&Pによる格下げや債務上限引き上げを巡る長期的混乱の責任を押し付け合っています。その中でG-20での協調を図るには、ブラウンが言うように、傑出した決意をもった指導力が必要ですが、現状では米国にはとてもそれは期待できず、米国からはグローバルな視点からの議論さえなかなか聞こえてきません。また欧州を見れば明らかなように、サルコジやメルケルにはユーロ圏に必要な大胆かつ根本的政策を推進することすら望めません。世界経済はこれまでになく危険な状況にあります。
 

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:20 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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