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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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パキスタンの対中接近 [2011年08月15日(Mon)]
ファイナンシャル・タイムズ8月15日付社説が、米・パキスタン関係には多くの軋轢があり、米国は不満を持っているが、米国はパキスタンと協力することが運命付けられている、と言っています。

すなわち、最近パキスタンが、オサマ・ビンラディン急襲作戦の際、墜落した米国のステルス・ヘリコプターの極秘の残骸を中国に見せたと報道されたが、このことは米パ間に強い不信感があることを示している。もっとも、ビンラディン急襲作戦はパキスタンにとって非常な屈辱だったが、米パ関係は以前から軋んでおり、2月にはパキスタンが、武装したパキスタン人2名を殺害したCIAの契約者を投獄したことで、両国の治安関係者がいがみ合うということもあった、

米国は、パキスタンがアルカイダ対策に協力することを条件に治安関連の援助を与えることを約束し、これまでに200億ドル以上の援助を行ったが、パキスタンはテロ組織との関係を絶たず、アフガニスタンへの干渉も止めていないため、米国が不満と苛立ちを感じるのは無理もない。しかし、米国はパキスタンと協力することが運命付けられている、と述べ、

パキスタンは、2014年の外国軍の撤退後のアフガニスタンで何らかの安定を確保するためにも、核兵器の拡散を防止するためにも、米国にとって戦略的に重要な国だ。米国は、パキスタンの中で一番協力がしやすい文民指導者の支持に向けてあらゆることをすべきだ。その間、米国は誇り高いパキスタンが中国を使って米国に少しばかりたてつくことに慣れなければならない、と言っています。


論説の言う通りと思われます。パキスタンとの間にどんな軋轢があろうと、米国にとってパキスタンは戦略的に重要であり、「米国はパキスタンと協力することが運命付けられている」と言う表現は的をついています。

しかし、パキスタンも米国を必要としています。パキスタンは中国との緊密な関係をアピールしていますが、インドとの対立を考えると、パキスタンが、いざという時の安全保障上の保険を米国から中国に乗り換えることは考えられません。パキスタンが時として中国カードを使っても、それは戦術的なものでしょう。

ただ、米パ関係はいくつかの時限爆弾を抱えているようなものであり、こうした爆弾が爆発しないよう、慎重に管理する必要はあります。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 15:43 | 中央・南アジア | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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