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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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台頭する中国への米国の対応 [2011年07月13日(Wed)]
米National Interest誌のウェブサイト7月13日付で、Harry Harding米バージニア大学教授が、中国が民主化さえすれば、米中関係はうまくいくという考え方は単純すぎる、米国のなすべきことは、アジア太平洋地域で有利なパワー・バランスを維持し、同時に、経済、軍事、外交における米国自身の復活を図ることだ、と論じています。

すなわち、最近米国では、中国の民主化を促進することが、中国の攻撃的権威主義の野心を抑制する最善の方法だ、と主張する人が多い。しかし、中国が真に民主的な制度を持つようになることは、当分ありそうにない。それに、中国のナショナリスティックな国民感情は、既に中国の政治文化の中に根付いてしまっており、中華帝国が民主化したからといってなくなるものではない。民主化する可能性が50パーセントあると仮定しても、民主化してしかも協力的になる可能性はせいぜいその半分の25%だろう、

一方、中国としては、17-19世紀の明朝や清朝時代のようにアジアを支配したいかもしれないが、21世紀にそれをするのは極めて困難だ。北京の野心がどうあれ、アジアには急速に成長する国々がひしめきあっている上に、中国以外にロシア、日本、インド、米国という4つの大国が存在し、地域共同体としてのASEANも主張を強め始めている。さらに、パキスタン、オーストラリア、韓国などの中間的勢力もいる。こうした場所で中国が支配的になって覇権を握るのは容易ではないし、それを望む国も少ないだろう、

米国の行うべきことは、この地域において有利なパワー・バランスを維持することであり、そのためにも、経済、軍事、外交面で米国の持てる本来の力を復活させなければならない。中国との関係では、投資をふくむ経済の相互依存関係や、さらには、既存の国際機関の中に中国を引き入れて、より多くの制約条件を課していくのがよい、と言っています。


ハーディングの意見は、中国に対しより強硬な対応をしようとするHEDGE論と、より融和的対応をしようとするACCOMODATION論という二つの考えの中間に近いように思われます。ハーディング自身、中国の民主化を期待していると述べつつ、先ずやるべきこととして、米国のアジア・太平洋での役割を果たすために、米国自身の総合的力を高めなければならない、と言っており、この論説のポイントはここにあります。


Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:36 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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