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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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ゲーツのシャングリラ演説 [2011年06月04日(Sat)]
アジアの安全保障について関係各国が話し合うシャングリラ対話で、Robert M. Gates米国防長官が、米国とアジアの関係は今後ますます強化され、米国は防衛予算削減下においてもアジア戦略にとって重要な近代化を遂行、アジア・太平洋国としての約束を守る、と言っています。

すなわち、米国とアジアの絆は今世紀中に切り離せないほどに強くなるという認識は、米国の指導者や政策策定者が広く共有するものであり、それは環太平洋において積極的な軍事関与や抑止体制の維持に努めながら同盟国への公約を堅持することを意味する、と述べた上で、

日本を筆頭に、韓国、ベトナム、中国、インド、オーストラリア、シンガポールトとの二国関係を取り上げ、@日本で展開した「ともだち作戦」は、米軍と自衛隊に非常に高次の相互運用機能があることを証明し、長年の訓練や機能整備への投資が正しかったことが立証された。米日同盟関係はこの悲劇を乗り切っただけでなく、一層強化され、重要なものとなった、A米韓同盟はアジア・太平洋安全保障戦略のもう一つの柱であり、北朝鮮の侵略の可能性に対処するべく共同機能の強化を図ってきた、B中国とは軍事関係の強化をはかることを優先課題としてきており、1月の自分の訪中も、中国人民解放軍の陳総参謀長の訪米も良い成果をあげた、また、C米国は、地理的により分散され、作戦上より弾力性があり、政治的により維持可能な防衛体制の整備にも力を入れており、例えばオーストラリアとは訓練や作戦展開を米軍と共有する機会を増やそうとしており、施設の共有化も図っている、と言っています。

続けて、戦艦による基地訪問や地域の複数国との共同訓練などを増やし、抑止力を維持し、必要があれば地域の同盟国を支援し、安心をもたらして地域の安定を保障する、

防衛予算は削減されるが、アジア戦略にとって特に重要な近代化計画は残り、将来的にも防衛予算の最優先かそれに近い優先度が与えられる。それらの多くは、将来起きると予測される安全保障上の大問題――米軍が主要海域ルートや通信路へアクセスするのを阻むための破壊的な技術や武器の出現――に対応するためのものだ、と述べて、

米国はアジア太平洋地域で役割を果たし続けることはできないという見方もあるが、米国の耐久力と柔軟性を見てきた私は非常に楽観的だ。将来は予測し難いが、アジアで行なっている努力が米国と地域諸国の持続的な繁栄と安全のための基盤を築いていると信じる、と結んでいます。


ゲーツのこの演説とNATO関連演説のトーンの対照性が印象に残ります。NATOがソ連の消滅で目的を失っているのに対し、アジアでは中国への周辺諸国の不安や中国との紛争、アジア経済の発展が、アジアにおける米国の二国間・多国間関係の発展を促しています。

演説では、中国を名指ししている部分では関係改善を強調していますが、演説前の米マスコミとの会話では、中国の軍拡のペースや、対艦ミサイル・対衛星兵器・ステルス戦闘機の開発や配備は、米軍の優位を相殺する目的がある、しかし、ソ連の経験から学んだ中国は、米国と全ての軍装備で競うつもりはなく、アジアでの行動の自由を確保し、最大限の影響力を得るための技能を確保しようとしている、と言っています。

そして演説でも、米国がアジアンパワーであり続けることと、日本をはじめ多くの国との二国関関係の強化を強調し、また主要海域ルートや通信路へアクセスを阻むことが目的の破壊的な技術・武器に対応するための近代装備の確保を述べて、アジアへの米国のコミットメントを強調すると同時に、中国に対して明らかに牽制球を投げています。
Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:48 | 米国 | この記事のURL | コメント(1) | トラックバック(0)
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性を見てきた私は非常に楽観的だ。将来は予測し難いが、アジアで行なっている努力が米国と地域諸国の持続的な繁栄と安全のための基盤
Posted by:neverfull lv  at 2011年07月02日(Sat) 16:39