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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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中央アジアにおける米印協力 [2011年05月29日(Sun)]
米外交問題評議会のEvan A. Feigenbaumが、中央アジア諸国は隣接国を越えてパートナーを広げようとしており、米国はインドと協力して中央アジアの世界経済とのつながりを強化することができる、また、そのことが米印協力体制の強化にもつながる、と論じています。

すなわち、米軍のアフガン撤退で、中央アジアにおける米国の立場は弱くなるが、全くなくなる必要はない。米国とインドはこれまで大陸アジアで意見が対立することが多かったが、両国には、いくつか共通の戦略的利害関係があり、特に、中央アジアの世界経済への再統合促進では、協力して重要な役割を果たせる、

内陸にある中央アジアは、通商路が陸路であることが経済発展のハンデになっているが、通商路を一方向(ロシア経由)から二方向(中国経由)、三方向(カスピ海経由)、四方向(南アジア経由)へと多様化すれば、特定の国からの政治的・経済的圧力に対する脆弱性を減らせる。そうした中央アジア諸国に対し、米国はインドと協力して、外国投資のまとめ役を果たすことができる。また、インドが行っている中央アジアの留学生受け入れに米国が協力すること等も考えられる、

問題は、インド=パキスタン間に持続的な貿易体制と通行制度がないこと、さらに、インドがどの程度イランを中央アジアへの出入り口として見ているかだろう、と指摘し、

米印が戦略的協力を強めて、中央アジアにおける存在を強化することは、両国の利益になる。先ず、プロジェクト支援や投資政策などで協力を始め、経済関係と大陸貿易の促進を図るべきだ、と言っています。


論説は、中央アジアにおける米印協力の制約要因として、イランとともに、印パ間の協力体制の欠如を挙げています。例えば、電力が豊富な中央アジアは電力不足の印パに電力を供給することが出来るはずだが、印パ関係が電力供給体制の進展を妨げている、と言っています。米国にとってもパキスタンとの関係は極めて重要なので、米国はインドとの協力を進めるに当たっては、パキスタンとの協力も同時に進めるなど、パキスタンに十分配慮する必要があるでしょう。

また、これまでインドはイランと密接な経済関係を持ち、インドはイランの核開発疑惑に対する制裁にも消極的でした。昨年11月のオバマのインド訪問により、インドのイランに対する政策は変わりつつあるようにも思われますが、今後米国がインドとの協力を推進する場合、イランが引き続き問題となることが予想されます。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:14 | 中央・南アジア | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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