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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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中国の勃興とパキスタン [2011年05月23日(Mon)]
ファイナンシャル・タイムズ5月23日付社説が、パキスタンを取り込もうとするる中国の動きに注意を喚起しています。

すなわち、今月半ば、パキスタンのギラーニ首相が訪中して温首相と会談したが、訪中に帯同した同国国防相は、帰国後、グワダル港について「シンガポールとの契約が切れ次第、中国に運営を任せたい。中国側もその申し出を受け入れた」と明言した、

グワダル港はアラビア海の入り口に近い、戦略上絶好の位置にあり、中国がヒト、モノ、カネを投入しパキスタンのために作ったもので、中国は、将来、@グワダルからチベットへ抜ける幹線道路と鉄道を作り、湾岸の資源を陸路で自国に送り込む、Aグワダルを中国海軍の空母や潜水艦の寄航先や停泊地にして、インド洋から西太平洋に至る拠点の一つにすることを狙っている、

もっとも、中国は、あくまでグワダルは商業港だと繰り返して表明し、2047年までの長期契約によって運営はシンガポール港湾局に委ねてきた。また、中国外交部報道官も、「中国にグアダルの管理を任せるなどいう話は聞いていない」と言っている。しかし、はっきり否定したわけではなく、やはりグワダルの軍港化と中国の拠点化は既定路線ではないかと思える、と指摘し、

中国は、「言葉だけでなく実際の行動によってその意図するところをもっと透明にすべきだ。そして自らの台頭が穏健なものであることについて、国際社会を安心させるべきだ」と言っています。


社説の題名は、「世界を舞台に孔雀のように羽根を広げる中国」というものですが、実は社説自体のトーンは、題名が示唆するほど厳しくも鋭くもなく、「ああも言えるが、こうも言える」式の微温的なもので、中国の目を強く意識していることをうかがわせます。FTは中国を有望市場としているので、筆鋒もその分鈍るのでしょう。

それにしても、今回の中パ会談で、中国はパキスタンに新鋭戦闘機の譲渡、フリゲート艦の貸与、パキスタン海軍の潜水艦要員の訓練、さらに、カシミールに近い地域での巨大水力発電所の建設を約束しており、中パ関係が軍事・経済両面で著しく深化したことは間違いありません。他方、パキスタン側には、中国への依存心が根を張りつつあると言えるでしょう。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:38 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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