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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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サウジという国 [2011年05月20日(Fri)]
米ブルッキングス研究所のウェブサイト5月20日付で、同研究所サバン中東政策センターのSuzanne Maloneが、中東に関するオバマ演説を聞くと、「アラブの春」に対するオバマの考え方は、サウジのそれと正反対だが、この問題をどうするのだろうか、と疑念を呈しています。

すなわち、オバマは「アラブの春」を謳い上げ、シリア、イランを名指しで批判し、バーレーンにおける弾圧を非難しているが、サウジという言葉は全く使っていない。この部分は、オバマもあまり心地よくなかったのだろう、演説がぎごちなかった、

一方、サウジは、アラブの政治的変化について米国と180度違う考え方をしている。オバマは、「アラブの春」はイランを利することになる、というような誤った議論を排除し、米国の理念である地域の民主化についてサウジという国とどう対処するかという問題に正面から取り組まねばならない、と言っています。


言わんとするところは分かりますが、これは、自由民主主義の原則を振りかざすだけで、ではどうするのかという政策論も政策提言も無い論説です。

ただ、ここに描かれているようなサウジこそがサウジという国、そして米=サウジ関係の本質なのではないかと思われます。サウジという国は、自国の政策が、その時点における米国の政策と整合性の点で問題があるからと言って、それを直ちにどうこうするということに結び付かない国です。

サウジは、一度も西欧の植民地となったことがなく、自らの生存を自らの手で守って来た自然(じねん)の国です。近代的技術も、政治制度も、すべて外からの押し付けでなく、自らの判断で取捨選択して来た国です。今後どうすれば良いのか、自分で自分のことはちゃんと考えています。また、石油資源に恵まれているため、そうするだけの余裕があります。バーレーン介入も、サウジの国益を考えた上で、米国や国際的メディアの反発も凌げると読み切った上での措置だったのでしょう。

サウジのインテリと話していると、自由化や民主化でさえも、何十年という時間の単位で測れば、将来の可能性の中に入っています。ただ、それを今他国から言われてどうするという国ではありません。まして短期的な米国内の政治情勢や、大統領の演説に合わせて動くような国ではありません。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:36 | 中東 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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