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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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エジプト民主化への次なるステップ [2011年02月22日(Tue)]
ファイナンシャル・タイムズ2月22日付けでMohamed ElBaradei前IAEA事務局長が、エジプトの民主化のためのステップとして、民生への移行を軍ではなく、大統領評議会が管理することを提案しています。

すなわち、独裁者は排除されたが、民主主義の実現は巨大かつ複雑な事業であり、これからの移行過程が重要だ。今は軍が「移行」を主導しているが、軍だけでは正統性のある民主主義の基礎は提供できない、として、

エジプトが民主主義に完全に転換するには、@基本的人権を保障する暫定憲法の制定、A文人2名と軍人1名から成る大統領評議会の形成とそれによる移行の主導、B旧体制の人間を排除した、有能な管理内閣の組織と管理内閣による自由で公正な選挙の準備、C独裁を支えた手段(非常事態法,、政党結成の制限、政治犯の勾留等)の廃止が必要だ、と主張しています。


エジプトでは軍が最高権力を掌握して憲法を停止し、議会を解散させるとともに、基本的には従来の内閣を継続させています。国民生活を考えれば、政府は必要でしょう。また、各地でストやデモがまだ続いているため、軍は、非常事態法は必要だと見て継続させています。しかし、時期が来れば政治から手を引くことを明確にしており、軍は、情勢を安定させた上で、大統領選挙の実施や新憲法の制定を考えているのではないかと思われます。

エルバラダイは、移行期の管理を軍から大統領評議会に移すことを提案しているわけですが、軍がこの案を採用する可能性はないように思われます。それに、こうした案は、軍と文民指導者の権力闘争になるので、あまり好ましくありません。むしろ、軍は民衆の声を聞く用意があると思われるので、軍を排除するよりも、軍と対話して民主化を進めていくのが良いように思われます。

いずれにしても、エジプト情勢はまだ紆余曲折があるでしょうが、エジプトの革命が成就したのか否かは、今後の民政移管のときに明確になるので、どのように移管されるかが、エルバラダイも言うように最重要です。

なお、エジプトが革命を成就して民主化すれば、アラブ世界におけるエジプトの地位から言って、アラブ世界全体が今よりは良い方向に進むことになるので、その意味でもエジプトの革命の成否は重要と言えます。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 15:28 | 中東 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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