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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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日米韓協力の重要性 [2010年05月05日(Wed)]
ウォール・ストリート・ジャーナル5月5日付で、コラムニストのMichael Auslinが、最近 韓国を訪れ、同国の要人と会って聞いた話を土台に、論説を書いています。オースリンは、目下、日米同盟を最も重んじ、現状に鋭い危機意識を持つワシントンの若手分析家の代表格です。

それによると、自分が会った韓国人指導者たちは:日本との間に難問は残るが、両国は今や相違性よりも類似性の方が多く、また、北朝鮮の将来と中国の影響力の増大を思えば、両国は今こそ関係を強化する時だ、そして、これを進める方法として最も可能性が高いのは、米韓日トライアングル関係を強化することだろう、韓国としては、ミサイル防衛を進めるなど手は打つが、在日米軍のプレゼンスや良好な米日関係が損なわれるようだと、米国の関与にも信頼を持てなくなる、第一、米日がぎくしゃくしたままでは、半島有事の際にそれに見合った対処がなされるということにすら不安を持つことになる、と言っている、

さらに、彼らは、自国が権威主義体制から今日の民主主義に移行したことを誇りに思っているが、日本も民主主義のチャンピオンとしてしっかりしてもらわないと困る、そして、共に、権威主義と自由主義の2つの路線の間で選択に迷う他の国々に対して信頼に足る魅力あるビジョンを提供しなければ、アジアの将来は覚束ない、ワシントンも東京もこうした韓国からの呼びかけに応えるべきだ、鳩山政権も、この際、東アジア共同体などという曖昧な構想は忘れ、民主主義の仲間たちと結束すべきではないか、と考えているようだ、と言っています。


ワシントンから見たアジアの戦略地図において、韓国が政治的・経済的・軍事的、そしてイデオロギー的に、これほど評価を上げたことはかつてありませんでした。その幾分かは、日本が正反対の状況に陥っていることの反動でしょう。つまり、ワシントンから見て、日本の「株」が冴えないこと夥しいのに比べ、李明博政権下の韓国は同盟国として頼りになるというわけです。この記事はそうした米国に高まる対韓期待感を強く滲ませています。




Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:14 | 東アジア | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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