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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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豪の新たな対中認識 [2010年04月28日(Wed)]
ウォール・ストリート・ジャーナル4月28日付で、オーストラリアのラッド首相が中国に関する認識を述べています。なおラッド首相は中国語を話す中国専門家です。

それによると、中国のパワーと影響力が増大する中、中国をより深く理解し、中国と率直に関与する必要があるが、現状では、中国の台頭は既存の世界秩序への脅威だとする見方から、ワシントン・コンセンサスは北京コンセンサスに置き換えられるべきだとする見方まで、実に様々な見解がある、

中国は全世界で自らの利益を追求するだろうが、それはむしろ当然であり、私自身は、中国はここ数十年中国のために役立ってきた国際システムには反対せず、このシステムと協働することが中国の基本的利益に合致すると考えていると思う。例えば、中国は、G-20で協力し、気候変動問題にも取り組み、アジア太平洋諸国とも深く関与している。もっとも、アフガンやイランについてはもっと国際社会の努力を助けるべきだろう、

安定したルールに基づく秩序の維持・強化の利害関係者として中国が関与してくることは、中国にとっても世界にとってもよいことだ。また、われわれの側も新しい中国学を始める時であり、さらに、反中・親中の概念を越えて、中国との友情を損なわずに中国に意見を言えるようになるべきだ。中国とは、尊敬・理解・相互の価値観の承認に基づく率直な対話が必要であり、そういう関与と理解の新しい原則は、中国にとっても、豪州と西側にとって重要だ、と言っています。


ラッド首相は就任時には親中派の首相と考えられましたが、その後の政策を見ると、必ずしもそうではなく、中国にもしっかりと対応する人です。そしてこの論説では、中国は現在の国際システムには反対しないだろう、むしろ、それと協働することが中国の利益になると思っているだろうと言っています。しかし、この点については、そういう面もあるが、そうではない面もある、つまり、中国は革命輸出外交はずっと前に止めましたが、既存の国際システムを支持するのは、自らの利益に合致する限りにおいて、ではないかと思われます。

中国が国際秩序の維持・強化の利害関係者であるかどうかは、そうあって欲しいという願望から離れて、中国の行動を客観的に評価して確かめる必要があります。中国は米国がG-2のパートナーと持ち上げても、余計な負担を負わされることを警戒して乗ってきませんでしたし、気候変動や貿易交渉では、途上国の立場を強調して、責任を回避しようとしています。また、政治面では、ベネズエラ、スーダン、ミヤンマーなどの問題国と緊密な関係を築き、軍事面では、海軍力、核戦力で軍拡をどんどん進め、海洋法の解釈でも独自の解釈を打ち出して、中国近海での米軍の活動に制約を加えようとしています。

中国の台頭が平和的なものになるか、既存の国際秩序と折り合って行くかどうかは、米、日、豪などが中国の台頭にそれなりの対抗的措置をとっていき、バランス・オブ・パワーを維持することにかかっていると思われます。また、中国が共産党独裁国家であり、自由民主主義国家とは異質な存在であることも忘れてはならないでしょう。ラッド首相は相互の価値観の承認に基づく率直な対話と言っていますが、簡単に死刑を執行する等の中国の価値観を承認するようなことは止めて、日本の価値観は時期と場所を選んで主張していくべきでしょう。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 10:48 | 中国・台湾 | この記事のURL | コメント(1) | トラックバック(0)
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コメント
れてはならないでしょう。ラッド首相は相互
Posted by:womens wallets  at 2011年07月04日(Mon) 17:05