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ジビエを語り、食す!〜美味しい土曜日in上山集楽〜 [2016年02月20日(Sat)]


岡山県北で暮らす上で切っても切れないのが猪や鹿との関係。
田んぼや畑を荒らされたり、
道に飛び出してきた猪、鹿と車が衝突するといったことは
「日常の出来事」だといえます。

そんな「猪や鹿=ジビエ」を語り、食すイベントが、
2016年2月13日に棚田の里の再生を目指す美作市の「上山集楽」にて、行われました。
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『毎日何気なく食べているものが、
どこから、どのように私たちの口に入り、身になっているのか。
本当の安心、美味しさってなんだろう。
そんな問いの答えを辿るように、目でみて手で触って、
匂いをかいで、五感をフル活用して食の過程に触れながら、
美味しいお酒を楽しむ時間。』

こういったコンセプトをもとにREBIRTH PROJECTの「食」の活動のひとつとして、
水曜日に東京北青山PRBARで定期的に開催されている
コミュニティイベントが『美味しい水曜日』

その「美味しい水曜日」が東京を飛び出し
上山集楽にやってきて、土曜日開催の特別編ということで
「美味しい土曜日」と称し企画されました。

トークテーマ、そして料理のメインとなる材料は猪、鹿。

岡山県美作市には獣肉処理施設
地美恵の郷(じびえのさと)」が
2013年4月より新設され稼働しています。

美作市内では平成26年度実績で猪・鹿の捕獲数が6000頭を超え、
実際に施設で処理をされているのは1600頭以上にものぼっています。

会場となった美作市の上山地区でも
鹿や猪による農作物への被害が絶えません。

美味しい土曜日では料理を食べる前に
トークセッションの時間もあり、ゲスト3名がそれぞれの立場からトーク。

■料理という切り口で地域の資源を提供する立場から
美味しい水曜日の企画を支え、
国分寺カフェスロー内でオーガニックフードケータリング
PEACEDELIを主宰している
新納平太さん。

■都市と農村をつなぐ立場から
西川緑道公園で有機生活マーケット
「いち」を開催されている株式会社「いち」の
木内範子さん。

■荒廃した棚田の再生に挑み、
 集落を集楽として発信する上山、里山の現場から
 一般社団法人上山集楽代表の
西口和雄さん

以上の3名が登壇。

獣による被害、その現状共有やどのようにジビエと付き合っていくか、
都市と農村をつなぐ資源として活用できないか、
また、食の話から展開してこれからの時代の暮らし方、生き方にまで話が及びました。

トーク終了後にはお待ちかねの料理に
参加された方々が舌鼓を打ち、
課題と向き合いつつも楽しいおいしい時間を過ごしていました。

社会が抱える課題を様々な切り口で楽しみながら共有できる場づくりが、
活動に携わる人のすそ野を広げ協力者を得ることにつながっていく。


そんなことを感じられた、
土曜日の夜の美味しい出来事でした。

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【参考リンク】
REBIRTH PROJECT「美味しい水曜日」

●国分寺カフェスロー内 オーガニックフードケータリング
 PEACEDELI

株式会社「いち」

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【WRITER】
水柿 大地さん

水柿さんのご紹介はこちらから。

●一般社団法人上山集楽/
 みんなの孫プロジェクト代表取締孫

●NPO法人英田上山棚田団/
●NPO法人みんなの集落研究所
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