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NPO法人 おかえりblog

里親家庭や児童養護施設等を巣立った人たちの自立支援を目的とした団体です。


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「おかえり」 が生まれた理由、そしてこれから [2011年08月31日(Wed)]
こんばんは月


今日で、8月が終わりますね。


早いっっ
びっくり



つい最近、8月が始まったと思っていたのですが、あっという間ですね。 ビックリします〓


8月は、工事が進みました。一日、一日完成へと進んでいく様子に胸が高鳴りますラブ
使い勝手のいいように、一つ一つ丁寧に工事を進めてくださるのでありがたい気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。完成がとっても楽しみです笑顔



そして、今春巣立って行った妹が里帰りし、賑やかで楽しい3週間を過ごしました。

今からちょうど2年前の夏。当時高校2年生だった妹の進路や将来について家族で話し合っているときに、我が家を巣立った後への不安から泣いている姿を見て、いたたまれない思いに駆られました。

私が妹と同じ歳・・・高校2年生のとき、高校を卒業した後のことを思い浮かべると楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。それだけに、目の前で泣いている妹を目の当たりにして、信じられない気持ちでいっぱいになりました。目の前が涙で霞んで、「なんで?」 と疑問ばかり浮かんできました。

高校を卒業したら我が家を巣立っていくということは理解していましたが、巣立った後の具体的なアフターフォローや社会的な支援がないことはこの時初めて知りました。 当たり前のように、 「困ったときはここに相談すればいい」 「ここに行けばなんとかなる」 というところがあるものだと思っていました。


いろんな思いをして我が家へやってきた。我が家へ里子として委託されることが決まったものの、知らない我が家へやってくるのは相当恐かったことと思います。実際、3月に開催させていただきました講演会での体験発表の中でも、「私は、里親のことをよく知りませんでした。テレビドラマのように、いじめられたり、冷たくされたり、ご飯も家族と別の物を食べ、肩身の狭い思いをするのだと思っていました。」 と話していました。我が家でも、冗談のように笑って話していましたが、とても恐かったんだと思います。

我が家へやってきて何度も家族会議を開いて、思いを分かち合って、安心できる環境になったのに、高校を卒業し我が家を巣立った後のことを考えて、また恐い思いをしている。


《具体的なアフターフォローや社会的な支援もない中で、どうやって生きていけと?》


「この子は何回がんばらなあかんねんやろう。」 「この細い肩にどんだけ重たいものが乗っかってんねんやろう。」 「もういいやん、安心して暮らさせてあげてよ」 と、どこにぶつけたらいいのかわからない思いは日に日に大きくなっていきました。 どうにかしてあげたかった。選択肢を広げてあげたかった。「仕方がない。」 と未来を、自分の夢を諦めてほしくなかった。

それは家族も同じで、私が 「おかえり」 を作ると決めたときから、常に支えてくれています。
家族だけでなく、理事・評議員の方々、ご指導くださる関係機関の皆さま、ご支援くださる方々、友人、知人、たくさんの方々のおかげで、今日も一歩一歩前へと進んでいます。ありがとうございます。



「おかえり」 は、ただ今、基盤作りの段階を経て、社会的養護の下を巣立った後の自立支援 【アフターケア相談所】として機能していけるよう準備をしている段階です。


「妹たちをたすけたい」 「社会的養護の下を巣立った人々に幸せになってもらいたい」 この思いで活動していますが、まだまだ勉強不足で、わからないことや知らないことが多々あります。

今は準備をしている段階ですが、これから先、 「おかえり」が社会的養護の下を巣立った後の自立支援 【アフターケア相談所】 として機能したときに、適切な援助や支援ができるよう、ブレない土台作り、そして支援ネットワークの拡大、児童養護施設や里親さんとのつながり作り、それと同時に正しい知識も必要だと感じています。


色々な所で勉強させていただき、正しい知識を身につけ 「おかえり」 で共通理解をした上で、巣立った後に何が必要か教えていただき、できることがあればさせていただきたい。また、可能な所で連携させていただきながら、社会的養護の下を巣立った人々が自立し、安心して暮らせる環境を整えていきたいと考えています。


また、「明日天気になぁれ」のバックアップとして、社会的養護の下を巣立った人々が気軽に集まれる場の提供や親睦会などの活動支援をしながらつながり作りにもさらに力を入れていきたいと思っています。




8月。今春巣立って行った妹が 「ただいま〜」 と我が家へ帰ってきて、家族みんなで 「おかえり〜」 と笑顔で迎えました。ニコニコと楽しそうに笑って過ごしているのを見て、本当にうれしくなりました。

「いつでも気兼ねなく帰ってこられるようにしてあげたい」 そんな思いが形となった3週間でした。





随分と、長くなってしまいました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。


社会的養護の下を巣立った人々が自立し、安心して暮らせる環境を整えていけるよう、9月も進んでいこうと思いますのでよろしくお願いします笑顔



ふみ
Posted by ふみ at 21:38 | 「おかえり」 | この記事のURL | コメント(0)
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