3月11日
[2016年03月11日(Fri)]
3月11日。
東日本大震災から5年が経ちました。
亡くなられた方々に謹んで御冥福をお祈り致します。
そして、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
午後2時46分。静かに黙祷を捧げ、思いを馳せていました。
1年前、福島県南相馬市を訪れました。
東日本大震災が起こってから、ずっとずっと気になっていました。
テレビからの情報しか分からず、今どんな状態なのか、そこで生活されている方々は、日々どんなことを思い、感じながら生活を営んでおられるのか。ずっと足を運びたいと思っていました。
1年前、これからの「おかえり」の歩む道…次の一歩を踏み出す前に、同じ日本で起こったことを、そして現状を、自分の目で見て、そちらで生活する人々と触れ合って、知りたいと思いました。
南相馬市の農家民宿で出会った「お父さん」、「お母さん」、「おばあちゃん」。子どもさんたち、お孫さんたち。
縁側で日向ぼっこをしたり、「お茶が入ったよー」と呼んでもらい、一緒にコタツに入ってテレビを見たり。「お母さん」のおいしい手料理に、「お父さん」やお孫さんとお酒を飲み交わしながら語り合ったり。。。それは、とてもとても穏やかな時間でした。
地域の方々の集まりに仲間入りさせていただき、いろいろな方とお話ししたこと。
「お父さん」とお孫さんが、南相馬市から相馬市、新地までの海沿いの道を車で案内してくださったこと。震災後、広範囲に亘って津波が来たことを理解していたつもりでしたが、実際にその場所に行くと、こんなにもと実感したこと。長い列を作るように走る多くのトラック。瓦礫の山。仮設住宅。間近で見た「奇跡の一本松」。
その道中で話したたくさんのこと。
ここに来なければ感じることのできなかったであろう流れる空気や景色。生活されている方々の声。
あたたかい笑顔。
今日、久しぶりに「お母さん」と電話で話しました。
変わらないあたたかい声。つながりをうれしく思います。
微力ではありますが、想いを寄せながら、今出来ることを精一杯努めていこうと思っています。
2016年3月11日
枡田 ふみ
【理事長のつぶやきの最新記事】