PTAの廃止
[2008年03月23日(Sun)]
公立中学校では全国で初めてPTAが廃止されるそうだ。廃止するのは進学塾講師による有料受験対策「夜スペシャル」を実施し、全国的にも注目を集めた東京都杉並区立和田中学校である。
和田中学校では地域住民や大学生らが学校の支援活動を行う〔地域本部〕を設置しており、PTAの活動で必要なものは地域本部で行う予定だそうだ。僕も何度か役員をやった事がある。その中で感じた事は「PTAは必要なのか?必要だとすれば誰のために必要なのか?」という事だった。確かに学校行事など含めて、PTA活動は子ども達に結果的に還元されるのだが、内容を見ると学校側が自分たちに都合よく学校経営を行なうための方便に使われているだけのように感じたのも1度や2度ではない。
積極的に参加する人間を集めるのも苦労していた。特に役員の人選にはいつも苦労していた。しかし本部役員だけはいつのまにか、どこかで決まっていた。それも大体いつものメンバーが占めていた。非常に不透明さが付きまとっていたように思う。
こんな考え方はマズイのかもしれないが、基本的に保護者は自分の子どもを学校と言う組織に人質にとられている。にもかかわらず協力者が少ないという事は根本的にPTA活動自体が問題を抱えている証拠だろう。活動自体の形骸化も指摘されて久しい。
文部科学省は来年度から4年をかけ、和田中をモデルに地域本部を全国の中学校に作る方針だそうだが、閉じられた構成を、広げた構成に換えるのにどのようにして合意形成をしていくのかなど推移を見守りたいが、自発性が肝要だろうと思う。ともあれ、今回のPTA廃止は形骸化している組織の再編への試金石になるだろうし、教育現場と地域との関係性を問い、社会教育を考え直す絶好の機会になるかもしれない。
和田中学校では地域住民や大学生らが学校の支援活動を行う〔地域本部〕を設置しており、PTAの活動で必要なものは地域本部で行う予定だそうだ。僕も何度か役員をやった事がある。その中で感じた事は「PTAは必要なのか?必要だとすれば誰のために必要なのか?」という事だった。確かに学校行事など含めて、PTA活動は子ども達に結果的に還元されるのだが、内容を見ると学校側が自分たちに都合よく学校経営を行なうための方便に使われているだけのように感じたのも1度や2度ではない。
積極的に参加する人間を集めるのも苦労していた。特に役員の人選にはいつも苦労していた。しかし本部役員だけはいつのまにか、どこかで決まっていた。それも大体いつものメンバーが占めていた。非常に不透明さが付きまとっていたように思う。
こんな考え方はマズイのかもしれないが、基本的に保護者は自分の子どもを学校と言う組織に人質にとられている。にもかかわらず協力者が少ないという事は根本的にPTA活動自体が問題を抱えている証拠だろう。活動自体の形骸化も指摘されて久しい。
文部科学省は来年度から4年をかけ、和田中をモデルに地域本部を全国の中学校に作る方針だそうだが、閉じられた構成を、広げた構成に換えるのにどのようにして合意形成をしていくのかなど推移を見守りたいが、自発性が肝要だろうと思う。ともあれ、今回のPTA廃止は形骸化している組織の再編への試金石になるだろうし、教育現場と地域との関係性を問い、社会教育を考え直す絶好の機会になるかもしれない。