東国原効果C
[2007年07月02日(Mon)]
3年前台湾の旅行エージェントと話す機会があった。シーガイアのお客が夏休みやGW以外は韓国・台湾の旅行者ばかりだという話を聞いていた。宮崎の知名度も上がってきたのかなと思っていたが、現実は甘くなかった。
お会いした台湾の方は、お互い仕事の関係で会ったのではなかったので、いろいろ話をしてくれたが、要は「宮崎の観光スポットはシーガイアしかない。県内に目玉が1ヶ所しかない土地にはお客は集まらない」ということだった。国内の旅行は団体旅行から小旅行・本物志向・体験型旅行にその主眼が移ってきているが、外国からの旅行は圧倒的に団体旅行だし、観光旅行だから宮崎を売り込むのは厳しいという意見だった。
ところが、昨日の新聞によると、4月以降に宮崎県庁を訪れた観光客は3万6000人。12月までに100組以上の観光ツアーが予定されているという。先日、その昔に観光課で旅行客誘致を担当した県庁マンは「なにもせんでも向こうから宮崎に来てくれる今の状況をありがたいという意識が足りん!」と怒っていた。
新婚旅行のメッカという二時代前の観光宮崎の再興を考えた宮崎の観光施策は大きな転換を迫られていたが、ヒョンなことから救世主が現れた。しかも県知事という県行政のTOPである。
そこで県庁限定、知事の似顔絵入りグッズを販売するという。「シオリ」「レターセット」などだそうだが、安易といえば安易だがここしかない!! という商品であることは事実。頑張って欲しい。販売は県庁東側の宮崎県物産館。
ただ、「いっちゃが宮崎」という名称でシリーズ化の予定だそうだが、本来宮崎弁の「いっちゃが」はあまり良い意味での使い方はされない。シリーズ化を機に前向きの言葉への転換を図り、その意味(こん商品は本当にいっちゃが!!)で固定化するような仕掛けも合わせてお願いしたい。