街がシアター　街がミュージアム

　ＭＡＭＡのメンバーはわがままなおじちゃん・おばちゃんの集まりである。個人個人は結構頑張っているのだが、集まると子どもに戻ってしまう。

　メンバーの中で、一徹居士というか、瞬間湯沸かし器というか・・・とにかくまっすぐな人に写真家の芥川仁さんがいる。仲間内では好々爺でお茶目な人であるが、なかなかの強面である。その仁さん、なにをどう間違ったのかＴＶのコマーシャルに出演している。

　宮崎日日新聞のＴＶ−ＣＭはこの1年間放送するらしいのだが、放送局はＵＭＫだけで放映されるそうだ。宮崎に来た折には是非ご覧いただきたい。宮崎県民は是非注目して欲しい。

　しかしこのＣＭ、ＭＡＭＡのメンバーの三分の一しか見ていない。放送が不定期である（ＣＭだからね）ことが原因だが、実はここだけの話ご本人の仁さんもまだ見ていない。先日、自分の映りを楽しみにテレビの前で１日正座していたそうだがこの日ＣＭはなかった。放送前にもらったＤＶＤは「器械が故障中でがまだ見ちょらんとよ」はいかにも仁さんらしい。次回のＭＡＭＡ会で「仁さんＣＭパフォーマンスを見る会」をやろうという意見に「そんげなもんじゃねっちゃが」と照れていた。

　常には撮影する方なので、準備などで走り回るのだが、今回は撮影される側＝主役である。朝５：３０分に集合して、ＣＭ撮影は6時くらいから行なわれたそうだ。主役用の椅子にどっかと座り、走り回る撮影クルーの動きを独特のギョロ目で眺めている姿が想像された。自慢の口髭をチェックしたかどうかは定かではない。

　ところで、撮影にはメイク係りもいる。メイクは仁さん初体験だったようだ。「よろしくお願いします」といったかどうだかは聞き漏らしたが、メイクさんは大きな化粧道具入れを開き、ジッ〜と仁さんの顔を見た。時間にして約７分２５秒。だまってお互いに顔を見詰め合っている姿は笑いを誘うが、その時間を計っていた仁さんはエライ。

　おもむろにメイクさん「眉毛だけかきましょうね」と言って眉を書いて道具入れをさっさとしまって立ち去ったそうだ。

　ＣＭを見られる方は仁さんの眉に注目下さい。