ニール・ヤング『On The Beach/渚にて』
[2008年01月21日(Mon)]
自分的にはニール・ヤング大好きを通り越して、心の兄貴分みたいにずっと思ってレコードも全て(公式発表だけで、海賊版は持ってないが)持っていて、CD・レコードラックでも最も取り易い場所に置いてあるのだけれど、何故かこのアルバムだけは1度も聞いたことがなかった。
傑作『Harvest/ハーヴェスト』を発表した後のニールの作品はあまり面白くなくて、『Tonight's The Night/今宵その夜』なんかは重すぎて気乗りがしなかったのが災いしていたのかも知れない。
バックにクレイジー・ホースの面々が並び、ゲストに盟友というか喧嘩仲間のデヴィッド・クロスビーやグラハム・ナッシュ、それにザ・バンドのリヴォン・ヘルムとリック・ダンコが顔を出し、妙に明るいジャケットとその他のレコードとのあまりの距離などへの懐疑も手伝っていたように思う。
明るいロック・ナンバーをオープニングにニール節を聞かせるバラード、ブルースロックに泥臭いカントリーと初期ニールらしい楽曲が並んでいた。
小生、最も好きなニール・ヤングはカントリー風味のフォークミュージックを心地よさそうに演奏している時で、それにロックスピリットをたまらなく感じます。心の襞にジンワリと流れ込んでくると、やっぱりこれだよなぁ〜と時間のゆっくり感を満喫してしまいます。
派手なジャケット(妙に明るい色使いの反面寂寥感も漂わしているけど・・・)とは裏腹に地味なレコードですが、ちょっと疲れたときには心を癒してくれます。
少々重い気分なので妙に歌声が心地よく聞こえてきます。
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