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宮崎県NPO活動支援センターの1年 [2007年05月31日(Thu)]
 平成17年度は指定管理者制度の導入という大きな制度改革が行なわれ、それに伴う相談が多かったが、18年度は『障害者自立支援法』の施行という大きな制度の改変が行なわれ、特に小規模作業所のNPO法人化という相談が多かったのが第1の特徴だった。

 『障害者自立支援法』に関する相談としては直接的には国の助成制度の改変という大きな問題があり、知的・精神・身体の各作業所のほとんどがNPO法人化の選択という形で一応の決着を見せたが、その影響は大きかった。特に上半期では障害者(特に精神のケースが顕著であったが)の自立支援に関するNPO法人の設立相談が目についたが、中でも精神障害に関するNPO化の相談が多かった。障害の中では精神障害者は増加の傾向にあり社会問題化していることは周知の事実だが、保護者の高年齢化に伴う継続的な支援体制の難しさや一般社会のなかでのバリアーの根深さ(地域住民からの反対運動が起きるなど)諸々の問題を内包しており、市民社会の中での支援の難しさなども表面化した1年であった。

 第2の特徴としては自治体関係者からの相談・問い合わせの増加であった。

 平成の大合併に伴い、宮崎県下でも総合計画の策定を行なった自治体が多いが、ほとんどの計画の中に「協働」の推進が書き込まれている。また、協働の推進部署が新設されるなどの自治体の事情に起因する相談が多数を占めた。各自治体が市民とどう向き合って行政施策を「協働」で行なうのかなど、暗中模索をしている状況が相談内容にあらわれていた。中にはトップ・ダウンで地域内の実情など無視して取りあえず地域の実力者を集めて策定委員会を作り、形だけ諮問する典型的なアリバイ協働を推進しようとする自治体もあり大きな頭痛の種も残された。

 第3の特徴としてNPO法人からの相談の増加が挙げられる。支援センター事業の講座名に「マネージメント」の単語が入っているが、まさに法人経営=マネージメントに関する相談が多かった。NPO法の性格から設立要件のハードルは非常に低いが、運営に関するハードルは高く、活動に当たっての問題点(特に財政面とスタッフや理事との意見や意識の乖離等)についての相談が多かった。これは設立してすぐの法人と5年以上活動を継続している法人とは相談内容に差もあったが、等しく活動していく上での経営の視点等共通する課題も多く存在していた。特に県内で大きな実績をあげている法人からの相談が続くなど、NPO法人の法人経営や運営の難しさが浮き彫りになっているように思われる。

 また、宮崎県NPO活動支援センターの認知度のアップが実感できた事は大きかった。設置初年度の昨年度は1件もなかったことだが、今年度は月に1件程度各種の問い合わせがあった。内容は捨て犬の保護をするNPO団体の紹介依頼からNPOの名前を騙った業者(水の洗浄機の勧誘)の確認、竜巻被害者への寄付の問い合わせなど様々であったが、宮崎県内の一般市民の方にNPO活動支援センターの存在が認知され始めた証であると考えている。また、他府県からの先進事例視察としてセンター視察が多かった事も嬉しい1年だった。(準備は結構大変だったし、あなた達はなにをしにここに来たの?と質問をしたくなる視察もいくつかあったのだが・・・)
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