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本ブログでもその都度紹介してきました「農村RMO」について、今秋からビジョンづくりを支援する予定です。農村RMOとは、農村型地域運営組織のこと。
農村地域、特に中山間地域においては、@農地、共同施設の荒廃化、A経営縮小、離農、B生活の困難化(買い物、子育て)という集落を維持する機能が弱体化していることから農家・非農家が一体となって、農業生産、生活扶助、資源管理に取り組むことで地域コミュニティの機能を維持・強化することが必要となっています。
農林水産省では、農村型地域運営組織(農村RMO)の形成を推進しており、複数の集落機能を補完して、農用地保全活動や農業を核とした経済活動、生活支援等地域コミュニティの維持に資する取組を行う農村RMO(RegionManagementOrganization)の形成とともにデジタル技術の導入・定着等を推進を目指しています。
ビジョン(将来構想)は、農用地等の保全、地域資源の活用、農山漁村の生活支援に係る計画を盛り込み、これに基づき各種事業を展開していくものです。このビジョン作成には、地域関係者の合意形成が欠かせないということから、地域再生寄り合いワークショップの手法を活用して支援していくものです。
全国町村会が平成29年4月に発行した「町村における地域運営組織」には、地域運営組織の事業の参考となる事例として、静岡県浜松市(旧天竜市)のNPO法人「夢未来くんま」を取り上げています。当組織は、女性の経済的自立を目的とした生活改善グループの活動が活発化し、昭和61年に熊地区全戸が加入する熊 地区活性化推進協議会が設立されたことが始まりです。農産物加工施設、食事処「かあさんの店」から熊地区の全戸が会員となり、農産物加工・販売、食堂、デイサービス、給食 サービス、イベントの企画・運営、都市と山村の交流事業、環境保全活動、体験 型環境学習など、多彩な事業を行っています。
※ NPO法人夢未来くんま(静岡県浜松市)は、第13回オーライ!ニッポン大賞を受賞しています。農村RMOは、地域の経済活動の担い手として、注目されており、中山間地域のさまざまな資源を活用して、いわゆる外貨を稼ぐ、農山漁村コミュニティビジネスの担い手としても期待されております。当機構では、地域再生寄り合いワークショップの手法を活用して地域の合意形成を図るところから、農山漁村コミュニティビジネスによる地域活性化事例の紹介、そして、優れた取り組みを紹介する「オーライ!ニッポン大賞」として幅広く世間の紹介するところまで、一貫した中山間地域対策を支援しています。
1.農林水産省
農村型地域運営組織(農村RMO)の推進 〜地域で支え合うむらづくり〜
https://www.maff.go.jp/j/nousin/nrmo/index.html
2.町村における地域運営組織 平 成 2 9 年 4 月 全国町村会
https://www.zck.or.jp/uploaded/attachment/2873.pdf
3.2019年11月27日
結局は人なのよ!天の時は地の利に如かず。地の利は人の和に如かず。その2
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/224
4.参考 2022年02月03日
中山間地域の将来に不可欠な【農村RMOの形成推進】と【鳥獣被害防止対策】
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/478
農村RMO育成のための地域再生寄合ワークショップについては、下記のページをご覧ください。
2023年10月02日
農村RMO育成のための寄合ワークショップが始動しました!
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/652
・(一財)都市農山漁村交流活性化機構
(地域再生寄り合いワークショップ担当、農山漁村コミュニティビジネス担当)
・全国中山間地域振興対策協議会事務局
・オーライ!ニッポン会議事務局
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