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2022年02月28日

全国中山間地域振興対策協議会は、会報誌「中山間だより」第73号を発行しました。

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全国中山間地域振興対策協議会
(事務局(一財)都市農山漁村交流活性化機構内)は、
会報誌「中山間だより」第73号を発行しました。

内容は、以下の通りです。

随想 「健康で笑顔あふれる元気都市 白山」
     石川県白山市長  山田 憲昭

1 中山間地域振興と鳥獣被害防止対策関係予算の説明会
(1)中山間地域の農用地の保全と農村型地域運営組織(農村RMO)の形成について
(2)鳥獣被害防止対策等について

2 令和4年度 農林水産関係予算概算決定の概要(中山間地域振興対策関連)
(1)令和4年度農林水産関係予算の骨子
(2)令和4年度農林水産関係予算概算決定の主要項目

3 令和3年度 農林水産関係補正予算の概要
(中山間地域振興対策関連)


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posted by オーライ!ニッポン会議 at 14:51| 全国中山間地域振興対策協議会

2022年02月22日

【地域農林水産物を学校等の給食へ!地産地消の課題解決の参考に】

【地域農林水産物を学校等の給食へ!地産地消の課題解決の参考に】

(一財)都市農山漁村交流活性化機構が農林水産省の事業で実施している地産地消に関する
取り組み結果をオンライン配信します。

令和3年度派遣事業報告会 -開催案内チラシ02-22-202202.jpg

【1.令和3年度 地産地消コーディネーター派遣事業
   報告会(オンライン開催)参加者募集】

  https://www.kouryu.or.jp/information/20220209_2211/

  学校等施設給食への地産地消を推進するために、
  地産地消コーディネーターが派遣地域で、
  地場産物利用拡大や供給体制づくり等に、
  取り組んだ内容の報告です。
  給食への地場産物利用を進めようとする
  ご参考にしてください。

  日時:2022年3月3日(木)13:30〜17:00
  開催方法:ネット配信(Youtubeを予定 後日配信も行います。)
  参加方法:事前登録制(無料)、詳細は上記URLから
  締切日:3月1日(火)まで

R3年度育成研修会動画配信案内チラシ02-22-202201.jpg

【2.地産地消コーディネーター育成研修会
   インターネット動画配信(2022年3月末まで)のご案内】
   https://www.kouryu.or.jp/information/20211214_1968/
   ・地産地消コーディネーター育成研修会の動画配信です。
   ・基礎講座と践講座があります。
   ・視聴は無料、上記URLから申込下さい。

【T基本講座】
 1)「地産地消の意義と多面的な効果」 1:04:20
    千葉大学大学院園芸学研究院 教授 櫻井清一 
 2)「地産地消と食育のすすめ〜愛媛県今治市の実践から〜」 58:27
   (一財)今治地域地場産業振興センター 専務理事 安井孝 
 3)「地場産物を活用した食育の推進」 1:31:38
    女子栄養大学 名誉教授 金田雅代
  (事例紹介)
  ・静岡県 袋井市教育委員会 おいしい給食課
  ・静岡県 吉田榛原学校給食共同調理場
  ・島根県 雲南市農政課
 4)「これからの時代の地産地消」16:34
   東京農工大学大学院 農学部研究院
   教授 野見山敏雄  

【U実践講座】
 1)「病院給食での地場産物利用の取組と工夫」 1:23:34
    医療法人緑十字会 笠岡中央病院
    栄養科 管理栄養士 粟村三枝(岡山県笠岡市)
   (対談)彦根市立病院 栄養科 管理栄養士 大橋佐智子
       食環境ジャーナリスト・食総合プロデューサー 金丸弘美
 2)「生産者と学校、地域をつなぐ調整役の役割 49:27
    〜東京都日野市の給食、地場産農産物利用39年のあゆみ〜」
    JA東京みなみ 代表理事組合長 小林和男(東京都)
 3)「直売所を軸とした給食への地場産物供給の体制づくり」52:03
   農産物直売所かしわで(千葉県柏市)

  ※講座資料もダウンロード(PDF)できます。

★(一財)都市農山漁村交流活性化機構の【地産地消】のページ
 https://www.kouryu.or.jp/service/chisanchisho.html

◎学校給食における地場産農林水産物の利用拡大課題解決のヒント
 (一財)都市農山漁村交流活性化機構
 https://www.kouryu.or.jp/service/pdf/schoolmealtipsall.pdf

★農林水産省の【地産地消】のページ
 地産地消・国産農林水産物の消費拡大
 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gizyutu/tisan_tisyo/

◎農林水産省「学校給食シンポジウム〜地場産物の使用拡大に向けて〜」
 の見逃し配信を開始しました!開催日:2021 年 11 月 13 日 ( 土 )
 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/taikai/16th/lunchsympo.html



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posted by オーライ!ニッポン会議 at 11:02| 犬も歩けば棒に当たる

2022年02月21日

令和4年2月27日(日)午後4時〜TBS系列全国放送で、第17回オーライ!ニッポンライフスタイル賞の岡山茉莉さんが登場します!

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令和4年2月27日(日)午後4時〜TBS系列全国放送で、第17回オーライ!ニッポンライフスタイル賞の岡山茉莉さんが登場します!

番組名は、「ロンブー淳のド田舎ドリーム 移住の新常識」
https://sbc21.co.jp/tv/dream/

コロナ禍により、都会から農山漁村への移住への関心が高まる中、農山漁村でビジネスを立ち上げて活躍する若者等をタレントが、訪問して、その暮らしを紹介する番組です。制作は、SBC信越放送


ロンブー淳のド田舎ドリーム 移住の新常識
Tverで見逃し配信がご覧になります(無料)
牡蠣の漁や加工品も紹介されています。
岡山茉莉さんは約20分から出演します。
https://tver.jp/feature/f0099276


岡山茉莉さんが、田舎の子育て家族の生活をユニークな切り口で描いた数コマの大人気漫画のブログ「まりげのまんが」は、こちら https://marige333.blog.jp/


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posted by オーライ!ニッポン会議 at 16:28| オーライ!ニッポン

2022年02月15日

農林水産省、全国271の棚田を「つなぐ棚田遺産〜ふるさとの誇りを未来へ〜」(ポスト棚田百選)に選定

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農林水産省、全国271の棚田を「つなぐ棚田遺産〜ふるさとの誇りを未来へ〜」(ポスト棚田百選)に選定

農林水産省は、全国271の棚田が「つなぐ棚田遺産〜ふるさとの誇りを未来へ〜」として選定したと発表しました。

棚田地域の振興に関する取組を積極的に評価し、国民の皆さまに、棚田地域の活性化や棚田の有する多面的な機能に対するより一層のご理解とご協力をいただくことを目的としています。

また、選定された棚田を紹介する展示や、棚田地域に関連した商品を販売する「つなぐ棚田フェア」(期間:令和4年2月15日〜4月14日※取組に賛同いただいた県のアンテナショップごとに取組内容や期間が異なる。)を実施しています。

農林水産省のプレスリリース
https://www.maff.go.jp/j/press/nousin/nihon/220215.html


★棚田地域振興法(令和元年8月16日施行)

 農林水産省、総務省、文部科学省、国土交通省、環境省は、棚田地域振興法(令和元年法律第42号)第7条第1項の規定に基づき、棚田地域を指定しています。
 令和4年2月9日に第15回目の指定があり、第1回から今回までの指定棚田地域の累計は、
40道府県698地域になりました。

 指定棚田地域とは、昭和25年2月1日時点の市町村の区域で、勾配が20分の1以上の棚田が1ha以上ある地域の中から、都道府県の申請に基づき、国が指定するものです。

 多様な主体が参画する地域協議会による棚田を核とした地域振興の取組を関係府省庁横断で総合的に支援する枠組みが構築されています。

棚田地域の振興について(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/nousin/tanada/tanada.html

内閣府の棚田振興のページ
https://www.chisou.go.jp/tiiki/tanada/index.html





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posted by オーライ!ニッポン会議 at 11:57| 全国中山間地域振興対策協議会

2022年02月09日

住民主体による地域づくりのための「地域再生寄合いワークショップ」とは何か

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 新年度に、農山漁村地域の今後の方向性を住民とともに情報交換したい、
地域づくりの合意形成を図りたいなどの「地域再生寄合いワークショップ」に
ご関心のある方は、以下の内容で講演等のご相談にも応じています。
(地域再生寄合いワークショップの実施についても相談を受け賜ります。)

 地域再生や農村RMO等、地域づくりにおける住民による活性化案の方向性の導き出しや
合意形成、さらに地域づくりのためのアイデアづくりのための研修、
 さらに、農山漁村コミュニティ・ビジネスの事例をテーマにした講演等のご相談にも
ご気軽にお問い合わせください。seminar★kouryu.or.jp ★を「@」に置き換え使用ください。

 今後ますます、地域資源を活用した外貨(都市部から)稼ぐ、
 農山漁村コミュニティ・ビジネスが重要になってきます。
 コミュンティビジネスとはどのようなものか、どう進めて聞けばよいのか等の
 お悩みの地域の方々には、
 当機構がこれまで実施してきました多種多様な地域資源による
 農山漁村コミュニティ・ビジネスのケーススタディを紹介した
「農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー」の結果をご参考までご紹介します。


住民主体による地域づくりのための「地域再生寄合いワークショップ」とは何か
講演レジュメの案(30分〜60分程度)

サブタイトル:地域振興を図るための住民合意形成を促す手法

1.合意形成について 
 (1)合意形成とは
 (2)自己紹介:地域再生に関する”まちむら交流きこう”の取り組み
 (3)住民のなかに答えがある、寄合いワークショップ

2.「計画案を提示して住民の意見を聞く」のではなく、
  「アイデアそのものから住民を巻き込む」手法へ (
 (1)落としどころ探しから、住民の内発力に火をつけるへ転換
 (2)住民が主人公、暮らしの専門家を交えて話し合いをすすめ、記録に残す!
 (3)誰が実行するのか?何が大事か、いつやるのかを決める。

3.地域再生寄合いワークショップについて 
 (1)見える化する(第1回目)
    @ 外部の目で見た当該地域の特徴をとりまとめた「資源地図」を説明
    A 地域で抱えている悩みや問題、将来像は何か」意見交換と発表
    B 意見地図の作成し重要度を全員で投票する
 (2)意見をまとめる(第2回目)
    @ 当該地区の資源を思われる個所、モノ等を写真撮影したものを分類
    A KJ法の手法で資源地図に作成
    B 作成した資源地図を発表
 (3)深く、考える(第3回目)
    @ 各自考えてきた宿題「地域を元気にするアイデア」を発表
    A どのアイデアが良いか、地域住民全員で投票
    B 投票結果をもとに、このアイデアの実現・実行の計画の作成


・農山漁村コミュニティ・ビジネスに関係するブログのページ
 https://blog.canpan.info/ohrai/category_2/1

・2022年01月28日(最新情報)
 どうなる、どうする?農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/476

・2020年11月27日
 振り返り3.先進的な活動を共に学ぶ農山漁村コミュニティビジネスセミナー
 最近開催の一覧と概要のまとめ
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/354

・2020年09月10日
 振り返り2.【広々とした畑でのんびりしたい、ニーズを適える畑のピクニック】
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/325

・2020年09月03日
 【どんな人が参加しているか?】
 農山漁村コミュニティビジネスセミナーの振り返り1
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/319



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posted by オーライ!ニッポン会議 at 00:29| 住民主体のワークショップ

2022年02月08日

【質的統合法入門講座に参加しました】

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【質的統合法入門講座に参加しました】

 本ブログでも何度か紹介している「創造的思考法のワークショップ」の続編について、
【質的統合法(KJ法)】の大家である山浦晴男先生の指導の下に、金沢大学教学マネジメントセンター 林透 先生が企画運営した今回【質的統合法(KJ法)基礎講座】として、オンライン(ZOOM)により2月5日、6日の2日間に渡り実施されました。

 これまでは、「実態の把握を踏まえ、深く考えるための【ロジカル・ブレスト法】」と「問題や課題の解決策や何らかの結論を導くための【コスモス法】と呼ばれる企画立案の手法を学び演習する2日間のワークショップ(参加無料)を2回(1回目:2021年2月、2回目2021年9月)開催されてきましたが、今回は、【質的統合法(KJ法)】の基礎を本格的に学びたいという多くの参加者からの要望に、金沢大学の林先生が応えられて、山浦先生のご支援ご高配を得て、企画実施されました。

 地域再生寄合いワークショップにより、地域住民自身が地域の将来を考え、構想し実践にむけて、関係者の合意形成を図る活動を都市農山漁村交流活性化機構も続けてきましたが、このワークショップを実践するための様々な知見ノウハウを学ぶために小職も参加しました。

 参加者の中には、ご自身の研究活動に資しるため、様々に分断された意見や考えなどの定性的なデータを統合するノウハウを学ぶために参加した研究者や、これから社会を担う若者の教育を担う教育者、さらに元地域おこし協力隊で、その後地域で活躍する有能な人材もおりました。

 統計など数字で表されるデータの処理・分析も重要ですが、人の意見や考え方などの定性的なデータを統合しまとめる技術として【質的統合法(KJ法)】は、じわりじわりと注目されています。研究者や教育者のみならず、事業の企画立案者、現場で事業を推進する実践者にとっても、
思い込みから離れ、事実に目を傾け、新たな方向性を探る手法として大変魅力的です。

※「KJ法」は、文化人類学者の故川喜田二郎先生が発明された、わが国が誇る『発想法』です。

・創造的思考法「質的統合法(KJ法)」が、先の見えない時代に活きる
 山浦 晴男(千葉大学大学院看護学研究科 特命教授、情報工房 代表)
 2020年12月号
 https://www.sentankyo.jp/articles/d7f982c7-bb8e-44f7-861d-47a6d234ce7b

・「質的統合法入門―考え方と手順」(山浦 晴男 (著))
https://www.amazon.co.jp/%E8%B3%AA%E7%9A%84%E7%B5%B1%E5%90%88%E6%B3%95%E5%85%A5%E9%96%80%E2%80%95%E8%80%83%E3%81%88%E6%96%B9%E3%81%A8%E6%89%8B%E9%A0%86-%E5%B1%B1%E6%B5%A6-%E6%99%B4%E7%94%B7/dp/4260015052

・2021年9/18-19第2回思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ(参加無料)
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/429


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posted by オーライ!ニッポン会議 at 01:12| 住民主体のワークショップ

2022年02月07日

農水省3/10【地域で支え合うむらづくり 農村RMO推進シンポジウム】参加者募集(無料)

時事通信社「農村RMO推進シンポジウム事務局」02-07-202202.jpg
地域で支え合うむらづくり 農村RMO推進シンポジウムの開催

 
当日のシンポジウムの模様(アーカイブ)は、
期間限定で下記サイトから公開(3月下旬頃にアップ)予定ということです。


 農村地域の「しごと」「農地」「くらし」を守り、活用して振興する農村型RMO(地域運営組織)についてのシンポジウムの案内です(事前登録制・参加無料)パネルディスカッションでは関係する各省の話も。農振水産省の告知ページには、農村RMOに関する解説・事例等の資料も閲覧(PDF)できます。中山間地域の関係者は、ご参加をお勧めします。

https://www.maff.go.jp/j/nousin/nrmo/index.html

 農林水産省は、3月10日(木曜日)に、多様な分野の人材が集まり、地域で支え合う共創のむらづくりを推進していくため、「地域で支え合うむらづくり 農村RMO推進シンポジウム」を開催します。本会はWebにて公開します。

1.趣旨
 高齢化や人口減少により農村地域では集落の機能が低下しています。
 このため、複数の集落を単位として多様な組織や関係者が連携して、農用地の保全管理、
 地域の農産物等を活用した農業振興、買い物や子育て支援等の生活扶助といった地域コミュニテ 
 ィ活動を維持する組織である、農村型地域運営組織(農村RMO)の形成が
 急務となっています。
  
 農林水産省では、令和4年度から農村RMO形成推進事業を創設し、
 農用地保全など農業を核とした農村RMOモデル地域の形成支援を開始する予定であり、
 さらに、農林水産省をはじめとする関係府省も、
 これに関連する様々な支援制度を検討しています。

 これらの制度を効果的に活用し、多様な分野の人材が集まり、
 地域で支え合う共創のむらづくりを推進していくため、国、地方公共団体、中間支援組織、
 有識者等の関係者での意識の共有を図るとともに、有識者や関係府省からの情報提供を
 行う場として「地域で支え合うむらづくり 農村RMO推進シンポジウム」を開催します。

2.日時等
 開催日時:令和4年3月10日(木曜日)14時00分〜16時30分
 開催方式:ZOOMによるオンラインシンポジウム配信
 参加対象:国、県、市町村、中間支援組織、農村における農用地の保全、
      地域運営組織形成に携わる関係者、有識者等

3.参加申込等
 詳細な内容及び参加申込につきましては、以下のHPで追ってお伝え致します。
 皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
 https://www.maff.go.jp/j/nousin/nrmo/index.html
 http://jijipress.online/20220310/(外部リンク)

お問合せ先
農村振興局農村政策部地域振興課 中山間地域・日本型直接支払室
担当者:神谷、西島
代表:03-3502-8111(内線5638)
ダイヤルイン:03-3501-8359

時事通信社「農村RMO推進シンポジウム事務局」02-07-202203.jpg



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posted by オーライ!ニッポン会議 at 11:48| 全国中山間地域振興対策協議会

2022年02月03日

中山間地域の将来に不可欠な【農村RMOの形成推進】と【鳥獣被害防止対策】

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2022年2月1日、全国中山間地域振興対策協議会主催の令和4年度「中山間地域振興と鳥獣被害防止対策関係予算の説明会」が開催され、会員・関係者約230人がオンラインで参加しました。
講演は2本、概略は以下の通り。

1.「中山間地域の農用地の保全と農村型地域運営組織(農村RMO)の形成について」
   農林水産省農村振興局農村政策部地域振興課 冨田晋司 課長から講演をいただきました。

 〇 農村地域での集落機能の低下と地域運営組織の必要性
  ・中山間地域の集落について、「農地、共同施設の荒廃化」「経営縮小、離農」
   「生活の困難化」の課題に対して、農業生産活動のみならず、地域資源(農地・水路等)の
   保全や生活(買い物・子育て)など集落維持に必要な3つの集落機能を補完する
   地域運営組織(RMO)が必要
 〇 農村RMO形成推進に関する推進体制について
  ・農村RMOを効果的に形成するため、全国レベル、県域レベル、地域レベルの各段階に
   おける推進体制の構築等を支援する。
 〇 農村RMOが地域一体となって行う活動の例
 〇 農用地保全及び地域資源活用と一体的に実施する生活支援活動の例
 〇 農村RMOにかかる各府省関連施策
 〇 中山間地域におけるこれからの土地利用のために
 〇 農村RMOによる有機農業への新規参入者の受入方法
  (荒廃農地等の再生、農地の粗放的利用)

2.「鳥獣被害防止対策等について」は、
   農林水産省農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課 藤河正英 課長に
   講演いただきました。

 〇 野生鳥獣による農林水産被害の概要
   ・野生鳥獣による農作物被害額は161億円(令和2年度)。
   ・全体の約7割がシカ、イノシシ、サル。
   ・森林の被害面積は全国年間約6千ha(令和2年度)で、このうちシカによる被害が
    約7割を占める。
   ・水産被害としては、河川・湖沼ではカワウによるアユ等の捕食、
    海面ではトドによる漁具の破損等が深刻。
   ・鳥獣被害は営農意欲の減退、耕作放棄・離農の増加、
    さらには森林の下層植生の消失等による土壌流出、希少植物の食害、
    車両との衝突事故等の被害ももたらしており、被害額として数字に表れる以上に
    農山漁村に深刻な影響を及ぼしている。

 〇 令和4年度は、ICTを総動員した被害対策の推進や人材育成
   ・情報通信技術の普及を推進するため、ICTを総動員した被害対策を推進する
    モデル地区の整備を支援
   ・高度な知識・技術を有する捕獲者を育成するモデル的な取組等を支援
   ・銃猟者を確保するため、初めて銃を購入する費用を支援
   ・都市部人材のマッチング等、多様な人材の活用を支援

 〇 この4月から「ジビエコーディネーター登録制度」を実施
   ジビエ等の利活用に関する専門的知識と経験を有し、捕獲から販売に至る体制づくりや、
   需要と供給のマッチングなどの各種相談に応じた指導・助言を行うことができる者を
   「ジビエコーディネーター」として農水省に登録し、処理加工施設などの要請に応じて
   紹介する制度。

★講演を聞いて、

 ・農村RMOは、わが国の耕地面積の約4割、総農家数の約4割を占め、
  食料の安定供給や景観の形成、自然生態系の保全などの観点からも重要な中山間地域が
  高齢化や人口減少、耕作放棄地の増加など取り巻く厳しい状況のなかで、
  地域コミュニティと一体となって農地等の地域資源を維持しながら、
  農業・農村を支えていく、重要な役割を担います。

 ・そして、生活(くらし)を支える守備的な部分と外貨を稼ぐ、地域資源を活用した
  産業づくりや起業等の農山漁村コミュニティ・ビジネスを生み出す土壌づくり
 (地域資源を活用したより魅力的な特産づくりの6次産業化、空家等を活用したサテライトオフ
  ィス移住定住、地域おこし協力隊員等が任期を終えて、地域で生活活動を継続するための半農
  半Xに農家民宿経営に取り組む、攻めの地域づくり)も必要となってくるでしょう。


 ・鳥獣被害については、農産物被害のみならず営農意欲の減退、耕作放棄・離農の増加、
  さらには森林の下層植生の消失等による土壌流出、希少植物の食害、車両との衝突事故等
  の被害を減少させるためにも引き続き駆除・活用を推進する必要がある。
  そのためにもITCの活用促進と捕獲強化に向けた新たしいう人材の育成・確保
  (多様なプレイヤーの参画)に期待が寄せられている。

 ※ 2月1日の令和4年度「中山間地域振興と鳥獣被害防止対策関係予算の説明会」の様子は、準備ができ次第、会員限定の見逃し配信サービスを提供予定。


★なお、「鳥獣被害防止対策等」については、

 1.農林水産省の広報誌aff(2022年1月号)「地域を守る鳥獣対策」に
   以下の記事が紹介されています。 https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2201/
  ・いま各地でおきている鳥獣被害を考える
  ・地域のチカラで野生鳥獣から田畑を、地域を守る
  ・アイデアとICTを活用し若い力がリードする鳥獣対策
  ・食べて発見!ジビエの魅力

 2.本ブログ前号で紹介した2月16日、17日開催
  【第9回全国鳥獣被害対策サミット・イノベーション成果発表会】
   テーマ「未来へつながる持続可能な鳥獣対策をめざして〜地域×新技術×利活用〜」が
   参加者を募集(オンライン無料)しています。
   https://www.plando.co.jp/choju-summit/

  【1日目は】、2022年2月16日(水)11:00〜17:00
   第9回全国鳥獣被害対策サミット
   ・令和3年度 鳥獣対策優良活動表彰を受賞者の取組報告
   ・全国の鳥獣被害対策の事例講演・パネルディスカッション

  【2日目午後は】2022年2月17日(木)
   「イノベーション創出強化研究推進事業」の成果発表会
   ・AIとIotによる多様な檻・罠の管理システムの開発
   ・広域の野生動物管理、地域での被害対策を効率的に進めるための
    マクロとミクロの新たな獣害GISシステムの構築
   ・持続的な被害軽減のための次世代型防護柵の技術体系
   ・持続的な農林業被害リスク「ゼロ」地域育成のための手法・モデルの開発・育成

以上




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posted by オーライ!ニッポン会議 at 14:09| 全国中山間地域振興対策協議会

2022年02月02日

【第9回全国鳥獣被害対策サミット・イノベーション成果発表会】

第9回 全国鳥獣被害対策サミット02-02-202201.jpg

【第9回全国鳥獣被害対策サミット・イノベーション成果発表会】
テーマ「未来へつながる持続可能な鳥獣対策をめざして〜地域×新技術×利活用〜」

 中山間地域振興対策上重要な課題となっている鳥獣被害対策について、農林水産省は、「全国鳥獣被害対策サミット」をオンライン(ZOOM)で開催します。

 
【第9回鳥獣被害対策サミット開催結果の資料、動画が公開されました。】 https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hyousyou_zirei/hyousyou/dai9samitto.html



 続可能な鳥獣対策を行うために、地域、新技術、利活用をキーワードに、幅広い分野で活躍されている方々から、具体的にどのような活動をされているのか、持続的な活動をするため、どのような工夫をしているのか等をお話しいただきます。

 今回は、鳥獣被害対策に係る研究プロジェクトである、イノベーション創出強化研究推進事業においての研究発表報告も兼ねた、「イノベーション研究成果発表会」との連携も行います。鳥獣被害対策の今までとこれからの対策について、総括的に考える場としてのサミットです。

 2日目には、鳥獣対策に係る技術や情報について、資機材企業等によるプレゼンテーションの時間を設け、情報共有も行います。なお、今年度はオンラインでの開催とします。

定員:300名
※先着順、当日参加いただけない方は後日maffchannel(農林水産省)に掲載する動画をご覧ください。

参加費:無料
申込締切:2022年2月14日(月)17:00
内容:講演・事例紹介・鳥獣被害対策に係る企業等のプレゼン
開催方法:Zoomによるオンライン開催

農林水産省の告知ページ  https://www.maff.go.jp/j/press/nousin/tyozyu/220202.html
サミットのお申込み等詳細ページ
 https://www.plando.co.jp/choju-summit/

2日間、1日だけの参加申し込みができます。

■1日目:2022年2月16日(水)11:00〜17:00

第9回全国鳥獣被害対策サミット

 第1部 午前 11:00〜12:30
  令和3年度 鳥獣対策優良活動表彰受賞者からの取組報告(90分)
  令和3年度 鳥獣対策優良活動表彰を受賞された方から取組をご報告いただきます
(受賞者はこのページの最後に紹介しています。)
  【10:30〜11:00】令和3年度 鳥獣対策優良活動表彰式をオンライン配信
 
 第2部 午後13:00〜17:00
  全国の鳥獣被害対策の事例講演・パネルディスカッション
  ❶基調講演【13:00〜13:50】
  持続的な地域社会と獣害対策〜過去の優良事例から考察する地域と技術の力〜
  山端直人 氏(兵庫県立大学)
  (休憩10分)
  ❷取組事例紹介【14:00〜15:10】※各事例紹介の間に転換5分
  ●取組事例の紹介@(14:00〜14:20)
   農人と森の番人プロジェクト〜農業とジビエと地域〜
   岡本和宣氏(株式会社日向屋)
   ※「株式会社 日向屋」は、
    第17回オーライ!ニッポン大賞 審査委員会長賞を受賞しました。
    https://blog.canpan.info/ohrai/archive/276

  ●取組事例の紹介A(14:25〜14:45)
   被害から資源へ〜地域ぐるみでのゾーンディフェンスで被害0へ〜
   岡崎翼 氏(株式会社DMM Agri Innovation)
  ●取組事例の紹介B(14:50〜15:10)
   地域連携による鳥獣対策の新しい取り組み〜
   若者を中心とした地域資源の活用〜
   諫早市有害鳥獣防除対策協議会
  (休憩10分)
  ❸パネルディスカッション
  【15:20〜17:00/コーディネーター:平田 滋樹(農研機構)】

■2日目:2022年2月17日(木)10:00〜17:30
 第9回全国鳥獣被害対策サミット/イノベーション研究成果発表会
  ❶鳥獣被害対策に係る企業等のプレゼン【10:00〜12:00】
  ❷イノベーション研究成果発
第9回 全国鳥獣被害対策サミット02-02-202202.jpg

令和3年度の「鳥獣対策優良活動表彰」受賞者は以下のとおりです。

・農林水産大臣賞(被害防止部門(個人))
  和田 三生 佐賀県

・農林水産大臣賞(捕獲鳥獣利活用部門(団体))
  NPO法人森の息吹 愛媛県 https://morinoibuki.net/

・農村振興局長賞(被害防止部門(個人))
  波多野 健治 新潟県

・農村振興局長賞(被害防止部門(団体))
  色麻町有害鳥獣対策協議会 宮城県

・農村振興局長賞(被害防止部門(団体))
  富里市有害鳥獣被害防止対策協議会 千葉県

・農村振興局長賞(被害防止部門(団体))
  高浜町有害鳥獣害対策協議会 福井県

・農村振興局長賞(被害防止部門(団体))
  甲賀市信楽町宮尻集落 滋賀県

・農村振興局長賞(捕獲鳥獣利活用部門(団体))
 西米良村ジビエ処理加工施設 宮崎県 https://nishimera-gibier.jp/

受賞者の活動の概要は下記を御覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/press/nousin/tyozyu/attach/pdf/220128-1.pdf

過去の受賞は、
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hyousyou_zirei/hyousyou/hyousyou_koremade.html



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posted by オーライ!ニッポン会議 at 18:05| 全国中山間地域振興対策協議会