
令和7年3月末で期限を迎える棚田振興法
令和元年8月16日施行に議員立法により施行された棚田地域振興法は、食料の供給だけでなく、国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、美しい景観の形成、伝統文化の伝承といった多面にわたる機能を持っている「棚田」を国民共有の財産として、棚田を核とした地域振興を通じ、みんなで棚田を将来に継承していくという考えのもと作られた。同法律の附則(この法律の失効)には、≪この法律は、令和7年3月31日限り、その効力を失うと。≫なっており、延長に向けて作業が進められている。
急傾斜地の多い日本の山村で、これからも棚田が維持されるためには欠かせないこの法律について思いをはせながら関係する情報を整理してみました。
1.農林水産省 棚田地域の振興について
https://www.maff.go.jp/j/nousin/tanada/tanada.html
内閣官房新しい地方経済・生活環境創生本部事務局 内閣府地方創生推進事務局
https://www.chisou.go.jp/tiiki/tanada/index.html
2.棚田を抱える自治体等で組織する全国棚田(千枚田)連絡協議会は、以下の事業を展開。
https://tanada-japan.com/
1)棚田についての情報交換、交流に関すること
2)棚田に関する歴史、実態、活用に関する調査
3)講演会、講習会、サミット、文化的行事等の推進
4)その他、本会の目的を達成するために必要な事業
3.内閣官房新しい地方経済・生活環境創生本部事務局
内閣府地方創生推進事務局のWEBサイト https://www.chisou.go.jp/sousei/index.html
地方創生に関する都道府県・指定都市担当課長説明会(令和7年1月17日(金))
資料11 棚田地域振興法(議員立法)の延長について
https://www.chisou.go.jp/sousei/meeting/tihousousei_setumeikai/pdf/r07-01-17-shiryou11.pdf
4.棚田地域振興法(令和元年8月16日施行)https://hourei.net/law/501AC1000000042
5.全国棚田(千枚田)連絡協議会「棚田サミット開催地」(開催状況のPDFファイルあり)
https://tanada-japan.com/tanadasummit/
1995年 第 1回 高知県 梼原市
1996年 第 2回 佐賀県 西有田町(現 有田町)
1997年 第 3回 長野県 更埴市(現 千曲市)
1998年 第 4回 新潟県 安塚町(現 上越市)
1999年 第 5回 三重県 紀和町(現 熊野市)
2000年 第 6回 福岡県 星野村(現 八女市)
浮羽町(現 うきは市)
2001年 第 7回 石川県 輪島市
2002年 第 8回 千葉県 鴨川市
2003年 第 9回 岐阜県 恵那市
2004年 第10回 佐賀県 相知町(現 唐津市)
2005年 第11回 愛知県 鳳来町(現 新城市)
2006年 第12回 宮崎県 日南市
2007年 第13回 栃木県 茂木町
2008年 第14回 長崎県 雲仙市、長崎市
2009年 第15回 新潟県 十日町市
2010年 第16回 静岡県 松崎町
2011年 第17回 徳島県 上勝町
2012年 第18回 熊本県 山都町
2013年 第19回 和歌山県 有田川町
2014年 第20回 山形県 上山市
2015年 第21回 佐賀県 玄海町
2016年 第22回 新潟県 佐渡市
2017年 第23回 長崎県 波佐見町
2018年 第24回 長野県 小谷村
2019年 第25回 山口県 長門市
2020年 第26回 山形県 大蔵村(新型コロナウイルス感染症により延期後、中止)
2022年 第27回 滋賀県 高島市 2022 年10月1日(土)〜2日(日)
2023年 第28回 和歌山県 那智勝浦町 11月18日(土)〜19日(日)
2024年 第29回 長野県 上田市 10月17日(木)〜18日(金)
2025年 第30回 大分県 別府市 2025年11月1日〜2日にて開催予定
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