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2023年10月02日

農村RMO育成のための寄合ワークショップが始動しました!

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農村RMO育成のための寄合ワークショップが始動しました!

2023年9月末、地域再生寄り合いワークショップ(鰹報工房代表取締役 山浦晴男氏発案)の手法を利用して、農村RMO組織を育成する取り組みを進めています。
これまでも、農山漁村地域の集落再生、地域の活性化のために、住民自身が現状を把握し、課題解決に向けて、地域資源を掘り起こし、それらを活用した地域再生アイデアを創出する取り組みをワークショップで支援してきましたが、今回は、今話題の農村RMO(農村型地域運営組織)を立ち上げるためのビジョンづくりを支援することになりました。

地域において、くらしの面を支えるさまざまな課題を地域住民が、主体となって解決していく自治会等の活動が良く知られています。概ね小学校区(小学校がある地域エリアを対象)に高齢者交流、声かけ・見守り、外出支援、配食支援、買い物支援など幅広い社会活動を展開している地域運営組織に加えて、

農村RMO(農村型地域運営組織)は、集落全体で維持した農地等が、農家の高齢化、人口の減少等により、行き届かなくなってきたことから、その地域の暮らしを支える活動に追加して、農業を守るための農地の保全・管理等を行いながら、農村地域の未来に向けて(将来につなげていくことを目指して)、農村振興策として令和4年度から農林水産省の政策としてスタートしています。

さまざまな課題は、それぞれの地域によって、優先度や解決方法も異なるとは思いますが、
また、それぞれの課題解決については、段階的に進めていくこととしても、持続可能であるためには、中心となる組織と財源が重要となります。
公的資金だけでなく、独自の収益源を得ることも重要になっており、そうしたことから、地域誌資源を活用したコミュニ・ティビジネスの立上げも必要となっているのです。

地域再生寄り合いワークショップでは、3回のワークショップを行い、
1.どのような課題があるのかの洗い出し、
2.そして、その課題解決にも結び付く可能性もある地域に根差すさまざな資源の発見・発掘
3.地域をよくするためのアイデアの創出を経て、何を取り組むのか優先度を意見交換しつつ、どのような取り組むが良いのか、誰が行うか等の合意形成を行い、ビジョン・実行計画を作成していくものです。

地域再生寄り合いワークショップの最大の魅力は、住民自身が考え、選択することにより連帯感・納得感が最大限に引き出されることです。誰かが与えた役割を行うのでなく、地域の人々が会話しながら、アイデアを出し、それぞれが刺激を受けながら地域のことを再考する時間がとても貴重なものとなり、前向きな姿勢がやる気の醸成にもつながっています。

徳島県からの依頼を受けて、山浦晴男氏と(一財)都市農山漁村交流活性化機構は、これから年末までに、月に1回、ワークショップを開催し、農村RMOのビジョンづくりを支援します。

★地域再生寄り合いワークショップについては、都市農山漁村交流活性化機構の次のページをご覧ください。https://www.kouryu.or.jp/service/chiki_ws.html
または、本ブログの次のページをご覧ください。
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/584

※地域運営組織については、総務省のページをご覧ください。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/chiiki_unneisosiki.html
※農村RMOについては、農林水産省のページをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/nousin/nrmo/index.html


●地域再生寄合ワークショップの実施についてご相談は
・農山漁村地域の今後の方向性を住民とともに情報交換したい
・地域づくりの合意形成を図りたい
・棚田の保全維持を考えたい
・地域づくりの一環として、六次産業化等の皆で進めたい
・その他、
 地域再生や農村RMO等、地域づくりにおける住民による活性化案の方向性の導き出しや
 合意形成など、地域再生寄合ワークショップの実施について相談を受け賜ります。

・また、実施にむけて、「寄合ワークショップとは何か」等の講演等の
 ご相談にも応じています。

(一財)都市農山漁村交流活性化機構 地域再生寄合ワークショップ事務局
  電話 03―4335−1985

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 15:13| 住民主体のワークショップ

イタリアの農家経営に欠かせないアグリツーリズム!セミナー開催しました。

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2023年8月30日 2032年度第1回(通算145回)農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー【講師】GEN Japan/JINOWAconsortiumメンバー 岡崎啓子 氏(イタリア・エミリア=ロマーナ州在住)を開催しました。

 食は命をつなぐ重要な資源のみならず、ワインやチーズなど豊かなライフスタイルを形作る重要な要素です。大いなる田舎の国、イタリアの農村で休暇をとる楽しさを提供するアグリトゥーリズモは、持続的な農家の経営においても欠くことができない取り組みとなっているそうです。

 イタリアに在住しイタリアの食文化やアグリツーリズモに詳しい岡崎さんと、日本の食文化、食による地域活性化や、イタリアのスローフードにも詳しい、食環境ジャーナリストの金丸弘美さんを案内役に迎えて、1年ぶりに農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーを開催しました。

 欧州のグリーン・ツーリズムとしては、遅れてスタートした感のあるイタリアのアグリトゥーリズモは、今どのような状態なのでしょうか。最新の情報を聞いて、農家の立場から、政策としての取り組み方、そしてアグリツーリズムを楽しむ庶民の立場から、イタリアのツーリズムの様子や思想を知ることで、今後の日本の農業農村の行く末を考えるヒントになりました。

 特に、今回のお話では、地域認証による地域の食品、特産品が、イタリア農業、ひいてはツーリズムに大きな貢献していること、地域の特色・個性を発見・磨くことが、地域外の人々を呼び込み、ツーリズムによる外貨(地域外からのお金)獲得に効果を発揮していることを学びました。
高齢化人口減少化が著しい日本の農山漁村地域にとって、アグリーツーリズム、グリーン・ツーリズムが新たなイノベーションを生むきっかけになるのではないででしょうか。

 今セミナーは、アフターコロナ、ウイズコロナ時代のセミナーとして、対面により開催しました。岡崎さん、金丸さん、そして本セミナーにご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
 
 なお、今回のセミナーに参加できなかった方にもご安心を!!
イタリアのアグリツーリズムに関して知りたい方は、月刊「NOSAI(送料・消費税込み460円)」の7月号から、「イタリアアグリーツーリズム・レポート(金丸さん、岡崎さん共著)」として連載中です。ご関心ある方は、ぜひ入手ください。 http://www.nosai.or.jp/nosai_kasou/syuppan.html

7月号 「食・宿泊・体験できる農家は2万5千軒以上」
8月号 「生活圏の身近なところに多くあるアグリツーリズム」
9月号 「生活圏の身近なところに多くあるアグリツーリズム(その2)」
10月号 「生活圏の身近なところに多くあるアグリツーリズム(その3)」


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次回の農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーは、趣を異にして、農村型RMOづくり等のための住民合意形成と持続的な活動のための外部からのお金を稼ぐ農山漁村コミュニティビジネスの取り組み方についてを考えるセミナーを検討しています。

今回のセミナーでも、農山漁村地域では、自らの魅力が気づきにくい、あるいはPRに内向きではないか、イタリアではどうかという意見交換があり、岡崎さんは、日本人の奥ゆかしさ例えば、お土産に渡す際の「こんなものですが」、「お口にあわないかもしれませんが」といった謙遜・遠慮する文化が影響している、少なくとも欧州では、どんどんアピールしてくる。そういったことも、外の評価や自信をもってくると変わるので、そういった外の人との交流や外部へのアピールの機会を増やすことも重要で効果があると話していました。そういった気づきを、もたらすための交流の大事ですが、できれば自身の発想の転換方法や企画・アイデアの出し方もできればなお良いとおもいますので、当機構でも推進している「地域再生寄合ワークショップ」で実践しています。そんな手法も紹介できればとも考えています。できれば地方の方にも気軽に参加いただきたいので、その時はオンラインでの開催も考えています。乞うご期待!!


(一財)都市農山漁村交流活性化機構 コミュニティビジネスチーム
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posted by オーライ!ニッポン会議 at 14:53| コミュニティビジネス