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2023年02月02日

■地域再生寄合ワークショップ【地域の将来は自分たちの手で!集落の未来をみんなで考える】

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■地域再生寄合ワークショップ
【地域の将来は自分たちの手で!集落の未来をみんなで考える】

1.住民主体による地域づくりのための「地域再生寄合ワークショップ」とは何か

 地域再生には、誰がやるのか、何をやるのか等、必ず課題になります。
 住民が自分の地域のことを自ら考え、立ち上がるのが「寄合ワークショップ」
 全国どこでも、だれでも実践できるためのワークショップ。
(特別なリーダーがいないという地域でも住民自身がやる気になる)
 それが「地域再生寄合ワークショップ」です。


 住民自身がやる気になるためには、はじめに結論ありきの合意形成のワークショップでは無く、自分たちの地域を冷静に見直し、それからやりたいこと、できることをアイデアとして出しながら意見交換していく、手間暇かかるけれど、それぞれの人の思いや考えを尊重する話し合い(寄り合い)のプロセスが重要なのです。

 ワークショップは合計3回
 第1回は、地域の課題の抽出
      (地域で抱えている悩みや問題、将来像は何か意見交換と発表)
 第2回は、地域資源マップの作成
      (地域の資源を思われる場所、モノ等を意見交換分類し資源地図を作成し発表)
 第3回は、地域を元気にするアイデアの発表と実行計画の作成
      (地域を元気にするアイデアの発表と意見交換、実行の計画の意見交換・作成)


2.参加者の反響

・本ワークショップを通じて地域の課題の洗い出しは大変勉強になりました。
 結果を無駄にしないようにしたいと思う。
・3回のワークショップで考えが徐々にまとまり、目標が見えてきた。
 あとはチームワークと実行力あるのみ。
・自分たちの考えが共有できたのが良かった。実施に向けて頑張ってきたい。
・はじめのうちはどうなるか不安があった。個人個人思いや考えがよく分かった。
 今後の取り組みが見えてきた。
・実行計画はできた。具体的に形を実現するのは大変だと思うが実現に向けて頑張りたい。
・地域には、魅力があると信じて、あきらめないで成功するまで続ければ成功するだろう。
・方向は決まった。これからが大変だが、必ず実績を残す。
・あらためて地域には、たくさんの自然資源があることを再認識した。
 これを地域活性化に役立てたい。
 これから自分ができることを少しずつも取り組んで行きたい。
・住民が自分たちで地域のことを考える、良い方向に動いていくきっかけとなると思う。
 過疎からの脱却になりそうだ。
・色々なアイデアを話し合うと、さらに良くなった。
 難しいプランもイベント等を足掛かりにできることも勉強になった。

また、ある地区では、地域の課題を乗り越えるための新たなアイデアが79提案されました。
今後、県と相談しながら事業化に向けて、取り組みを進めていくことになります。
移住者や子育て中のお母さんも参加したワークショップで、地域の生活の改善や地域の活性化に向けた様々なアイデアが提案され、地域の将来に向けて“頑張っていこう!!”とエールを挙げてワークショップは解散しました。

3.「寄合ワークショップにより、多くの地域が立ち上がるのではないか」と
  識者も評価しています

 山浦晴男先生は、住民が自分の地域のことを自ら考え、立ち上がるための手法を公開し、実際に各地で指導をしており、内閣府から参考人として呼ばれ、地域再生のための寄合ワークショップの手法を説明しました。

 まち・ひと・しごと創生本部 2016年3月25日(金)
 「地域の課題解決のための地域運営組織に関する有識者会議(第2回)」 
  中央合同庁舎8号館8階特別中会議室

 地域づくりに詳しい、小田切(明治大学農学部教授)座長の進行により議論が進められ、
 小田切座長からは、 【この取り組みを量的拡大するためには、
 山浦先生のようなファシリテーターが、数多くいればかなりの地域で
 立ち上がるのではないか】と評価されています。
 このサイトでは、(有)情報工房の山浦晴男先生が進めている地域再生寄合ワークショップの
 テキストも公開されています。

【地域再生寄合ワークショップのテキスト】はこちらのサイトからダウンロードできます。
 https://www.chisou.go.jp/sousei/meeting/chiisana_kyoten/rmo_yushikisyakaigi/h28-03-25.html

【地域の課題解決のための地域運営組織に関する有識者会議 第2回議事概要】
 https://www.chisou.go.jp/sousei/meeting/chiisana_kyoten/rmo_yushikisyakaigi/h28-03-25-gijiyousi.pdf

4.実施についてご相談は

 ・農山漁村地域の今後の方向性を住民とともに情報交換したい
 ・地域づくりの合意形成を図りたい
 ・棚田の保全維持を考えたい
 ・地域づくりの一環として、六次産業化等の皆で進めたい
 ・その他、
  地域再生や農村RMO等、地域づくりにおける住民による活性化案の方向性の導き出しや
  合意形成など、地域再生寄合ワークショップの実施について相談を受け賜ります。

 ・また、実施にむけて、「寄合ワークショップとは何か」等の講演等の
  ご相談にも応じています。

  (一財)都市農山漁村交流活性化機構 コミュニティビジネスチーム
    電話 03―4325−1985
    seminar★kouryu.or.jp ★を「@」に置き換え使用ください。

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地域再生寄合ワークショップ事務局

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 17:41| 住民主体のワークショップ

2023年02月01日

10年先、さらには、100年先の自分たちの地域の基礎づくりを目指しましょう!

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3年ぶりに再開した徳島県の地域再生寄り合いワークショップは、2回の参加者による自主作業と3回のワークショップを無事に終えました。

2回の自主作業は、地域資源の発掘をするための自主フィールドワークと
地域を元気にするためのアイデアの創出(イラスト付きでアイデアを各自3枚企画する)作業です。(これは個人作業)

これら作業と参加者との意見交換により地域再生のアイデアの集約と実行計画づくりの話し合いを3回のワークショップで進展させていいきました。
ファシリテーター役の私にとっても大変得るものがありました。
毎回感じるのですが、ワークショップの回を重ねるごとに参加者どうしの話も弾み、それぞれが笑顔ややる気がみなぎる顔になってくるように思えるのです。

結果から逆算するとアイデアを考えるのならば、
最初からアイデア企画を行えばよいように思えますが、
まず地域の課題や問題点を皆さんで話し合い、情報を把握する。
そして、普段過ごしている地域をフィールドワークすることで、
何が資源になるのか、自分が地域について、どのような思い出や思いを抱いているのか再認識することができるのです。
つまり段階を踏んでいくことで、その意味合いも深まり、自分の考えも明確になってくるという効果が出てきます。

地域資源の発掘再発見は、写真撮影を行います。
手引きに基づき、自分が資源と思ったものを撮影します。
それを皆さんがグループに分かれて分析し資源地図を作成しました。(第2回WS)

話し合いは、地域に住む皆さんが何をどう考えているかを知ることにもつながります。
ワークショップの途中でも、参加者の皆さんから、私とおんなじことを考えている人がいた。とか、みんな地域への思いがあることを再認識したという声(独り言が多い)をワークショップ中に良く聞きました。

人がいない、若い人が少ない、だんだん田畑の維持(手入れ)に体がしんどくなってできなくなった等、悲しい声もありますが、それでも皆さんと一緒に何かしたい、地域を守り、後世に残し伝えたいという思いが、多くの参加者にあるのだと認識して、皆さんの明るい笑顔が増えたように思いました。

課題も多く、現実的な問題も簡単には片付きませんが、地域への思い、何かできることからはじめようとする意志を多くの人が共有するだけでも大きな効果があります。

地域再生寄り合いワークショップの方法のところどころに、
KJ法の手法が取り入れられていますが、
KJ法を知らない人でも十分ワークショップに参加し
アイデア創出をしていくことができます。

地域再生寄り合いワークショップはKJ法を学ぶためのものではありませんが、
KJ法の活用方法として、とても馴染みやすいものですし、
皆さんのやる気がどんどん増すように思います。

最近は、地域の皆さんも各地の活性化事例について、
さまざまなところから情報を入手して、
ひと昔前のコンサルタントが話す程度のことは皆さんも十分に知っています。

良く失敗例を教えてくださいと、講演などで聞かれます。
でも、失敗例を聞いて、取り組んだとか、成功したとかは、聞いたことはありません。
大概の人は、やらない理由を探して言うのでしょうか。
そんなに難しいのならやらない方がいいやと。

失敗しないためには、人材を用意し、体制システムを整備し、
商品やサービスの企画開発し消費者へのマーケティングをするといいですよと
失敗しないための方法を丁寧に教えてくれますが、物凄く経費がかかりそうです。

そして、そうしたノウハウを持つ人材がいないので、結局、委託することになります。
お金儲けでは、外部機能を有効に活用し、利益を得る方法をきちんと考えることが大事ですが、競争のある社会ですから、いくら体制整備しても、常に起こる競争や予期しないでアクシデントに対応し打ち勝つ努力を続けていかねばなりません。
結局、実践する人に、ノウハウも果実も集約されます。

地域づくりがお金儲けのビジネスとは根本的に異なるのは、
そこにいる人による取り組みで、お金の流れを作るとともに、
そこに暮らす人の幸せをもたらすことにあります。
それを農山漁村コミュニティビジネスというもので捉えています。

でも、どうやればよいのか。自分だけで取り組むのに、失敗や不安が先にきます。
何かをしたいとおもっても、強烈なリーダーシップを持った人もどこにもいるわけではありません。普通の人が取り組むには、不安の解消策や進むための力強い仲間も欲しいとことです。

地域内に同じように地域を良くしたいと思う仲間がいることを再確認し、
できることから少しずつやっていこうという雰囲気にもなっていく、
それが寄合いワークショップの方向性です。
ひとり、ひとりが主役であり当事者です。
地域づくりというドラマのなかで、自分の役割として、脚本(企画)を考え、
それを役として演じて、協働で監督する、ひとりひとりが考えながら
ひとつの町や村の活性化につながるドラマを作っていくように思えます。

地域再生寄り合いワークショップの発案者でもある山浦晴男先生は、
このことを次のような言葉でワークショップを締めくくります。
『伝統の力に革新の力を加え、10年先、さらには、100年先の自分たちの地域の基礎づくりを目指しましょう!」

地域を元気にするためのアイデア出しを行うと、
なんとなく自分も元気になっていくように思えませんか?


★住民主体による地域づくりのための「地域再生寄合いワークショップ」とは
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/584

地域再生寄合ワークショップ事務局

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 06:03| 住民主体のワークショップ

2022年11月10日

徳島県で令和4年度の地域再生寄合いワークショップがスタートしました!

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徳島県で令和4年度の地域再生寄合いワークショップがスタートしました!

 新型コロナウイルス感染症により、中止・延期していた地域再生寄合いワークショップが3年ぶりに、徳島県で開催されました。
 徳島県では、多々ある農山漁村地域の課題を解決するために、徳島の食「阿波ふうど※」の里として、「徳島ファン」の共感を高め都市農村交流や地域農林水産物の6次産業化、地産地消に取り組んでいます。
 この取り組みを推進するためには、ブランディングの強化を図る必要があるため農山漁村地域「住民自ら」が課題解決に向けて考え行動するためのビジョンづくりを支援しています。

※ 徳島県では徳島の風土が培った食の魅力と素晴らしさを、多くの方に知っていただき、ともに分かち合いたい。そんな思いを込めて、徳島産の豊かな食材を「阿波ふうど」と名付けました。https://awa-food-tokushima.com/

1.課題解決に向けては、先ず課題の発見が重要です。
 どのような課題があるのかを把握することがスタートです。これは企業活動についても同様であり、これからさまざまな場面でAIが取り入られる時代には、この課題発見の能力こそが最も人間らしい思考活動ではないかとも言われています。
 まず課題を発見・把握するのは、自らの立場で困っていることなど解決したいことを思い浮かべ、頭の中から外に出力することが重要です。

2.続いて、その課題解決に向けて、活用できる様々な資源を調査・発掘、整理します。
 つまり調査・取材です。寄合いワークショップでは写真撮影を調査・取材の手法として取り入れています。極めて簡単に調査・取材結果を得ることができるのです。
 写真撮影した地域資源を分析しこの地域の魅力を創造するための資源地図を作成します。

3.更に、この地域の魅力的な資源を活かした事業等のアイデアを参加者が創出し、いつ、だれが、どのようにして実行するか等の実行計画(ビジョン)を作ります。
 この一連の思考作業を3回のワークショップで参加者は意見交換しつつ、時には、合意形成を図りながら段階的に進めていきます。

 この全ての過程で質的統合法(KJ法)の手法が取り入れられており、参加者は、質的統合法(KJ法)ことを全く知らなくても思考作業が実施できるように、手順良くファシリテーターが進行していきます。
 ファシリテーターは、情報工房代表で千葉大学大学院看護学研究科院 特命教授の山浦晴男氏です。(一財)都市農山漁村交流活性化機構は、2013年度からこの地域再生寄合いワークショップの実施をサポートしています。

20221110111023581_0001.jpg地域再生寄合ワークショップ 宣伝用2.jpgスライド1.JPGスライド3.JPGスライド4.JPG


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posted by オーライ!ニッポン会議 at 13:25| 住民主体のワークショップ

2022年10月19日

『とても「頭が」疲れましたが、有意義な週末でした。論理的な思考を養うのに大変よいと思いました。』とご感想をいただきました。

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第3回思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ(10/15-16)は無事に終了しました。

土曜日、日曜日の二日間にわたり、3回目となる思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップが終了しました。参加されました皆さんお疲れ様でした。

初日の土曜日は、思考法を学ぶ「ロジカル・ブレスト法」を、二日目の日曜日は、アイデア発想や俯瞰力を高める「コスモス法」について学びました。

オンラインですが、皆で一つのテーマについて、情報交換するワークショップも実施して、
思考法、アイデア発想の技術を習得しました。そして、最後には、自分の課題をテーマに現状把握から論理的なアイデアを抽出して、アイデアマップを作成しました。

今回のオンラインワークショップに参加した方からは、『とても「頭が」疲れましたが、有意義な週末でした。論理的な思考を養うのに大変よいと思いました。』とご感想をいただきました。
それぞれの課題に対する今後の対応も大いに期待できます。

オンラインワークショップを主宰した金沢大学の林先生は、今後、質的統合法(KJ)基礎講座の研修企画など、オンラインまたは対面にて提供させていただくことも考えているということで、適宜、案内をする方向としています。情報が入手次第、本ブログでも案内はします。ご期待ください。

【オンラインワークショップ内容】
〇10月15日(土)
  10:00〜10:40 事前講義
  10:40〜12:00 ロジカル・ブレスト法演習(個人演習)
 (お昼休憩)
  13:00〜15:00 ロジカル・ブレスト法演習(グループ演習)
  15:00〜16:00 グループ演習発表・交流
  16:00〜16:30 1日目の振り返りと2日目の連絡事項

〇10月16日(日)
  10:00〜10:30 事前講義
  10:30〜14:30 コスモス法演習
 (途中、適宜、お昼休憩)
  14:30〜16:00 成果物発表
  16:00〜16:30 全体振り返

※ 参考 (講師の山浦晴男氏のWEBページに飛びます。) 
  ロジカル・ブレスト法 http://www.yin.or.jp/user/yamaura/softskill.html
  コスモス法  http://www.yin.or.jp/user/yamaura/InfoT5.html



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posted by オーライ!ニッポン会議 at 16:05| 住民主体のワークショップ

2022年09月30日

10/15-16第3回思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ(参加無料)

(差替え)思考法・発想法オンラインワークショップチラシ2022092609-26-202201.jpg

10/15-16第3回思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ(参加無料)

【日程】10月15日(土)10:00〜16:30、16日(日)10:00〜16:30
【対象】本ワークショップに初めて参加希望し、エクセルを操作できる方
【定員】20名

【趣旨】近年、大学教育、学校教育では、文理融合教育やSTEAM教育が推奨され、特定の分野に限らずに必要とされる「思考法」「発想法」を身に付けることが大事になっています。
 高校教育改革が進む中で、大学における初年次教育のバージョンアップが必至です。
 特に、「思考や発想の型」を早いうちに修得しておくことが専門教育を学ぶ上での重要な基礎になります。
 当機構の地域再生寄合いワークショップでもおなじみの質的統合法(KJ法)実践の第一人者である山浦晴男先生を講師にお招きし、思考法の構造を体得できる「ロジカル・ブレスト法」、アイデア発想や俯瞰力を高める「コスモス法」についてワークショップを通して学びます。
 本ワークショップは、どなたでもご参加できます。地域づくりのためのアイデアの発想力を高めたい、交流事業のアイデア創出を理論的にしてみたい方に向いています。
 演習では、自分が取り組んでいる事業の課題やビジョンづくりをテーマに作業(現状分析、アイデア創出を論理的展開)をします。


【内容】
〇10月15日(土)10:00〜16:30
 10:00〜10:40事前講義
 10:40〜12:00ロジカル・ブレスト法演習(個人演習)
(お昼休憩)
 13:00〜15:00ロジカル・ブレスト法演習(グループ演習)
 15:00〜16:00グループ演習発表・交流
 16:00〜16:301日目の振り返りと2日目の連絡事項

〇10月16日(日)10:00〜16:30
 10:00〜10:30事前講義
 10:30〜14:30コスモス法演習
(途中、適宜、お昼休憩)
 14:30〜16:00成果物発表
 16:00〜16:30全体振り返り

【申込条件】2日間両日参加できること。ご自身のパソコンにてエクセル操作できること。

【申込方法】参加ご希望の方は、以下URL又はQRコードにてアクセスし、
 必要事項を記入の上、 10月11日(火)までにお申込みください。
 参加申込者には、別途、Zoomアドレスをメールにてご連絡いたします。
(URL)https://forms.gle/s3HThNffjevNqx3a8

【問い合わせ先】金沢大学教学マネジメントセンター林透
 toru-h@staff.kanazawa-u.ac.jp
 ※本ワークショップは、JSPS科研費(課題番号20K02969)の助成を受けて開催します。

講師:山浦晴男先生 情報工房代表 千葉大学大学院特命教授
 長野県生まれ。中央大学卒。創案者川喜田二郎氏のもとでKJ法の研究と普及に20年間従事。
 その後情報工房を設立、企業・行政・医療機関の人材育成や組織活性化、
 地域再生支援に携わる。
 近著『発想の整理学AIに負けない思考法』(ちくま新書)が2020年7月6日に発刊。

〇参考1
 1)ロジスト(ロジカル・ブレーンストーミング)
 2)コスモス法については、
 山浦晴男氏が代表を務める情報工房のサイトをご参照ください。
 http://www.yin.or.jp/user/yamaura/softskill.html

〇参考2
 文部科学 教育通信 連載「異見交論」
 大学とは何か。どんな価値を持つのか、進むべき道はどこにあるか。
 大学人や政治家、官僚、財界人らに大学への本音を聞く。
 【第16回】「思考の三角形」で考える学生を育てる(情報工房 代表 山浦晴男氏)
 2021年12月13日 https://www.kyoikutsushin.jp/iken/iken16.html

山浦晴男先生は、優れた4コマ漫画は、思考の三角形で作られていると言います。論理的に考えることにより、優れた発想力を自分のものにできる方法を学ぶワークいショップです。

◎関係者のみの参考資料
  思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップの成果物の例
 成果物の例.zip
 『デジタル化による農山漁村地域のイベノーションにより、これまでには無い多様な人々への農山漁村への往来を目論むきかけづくりにする』をテーマに、演習しました。


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posted by オーライ!ニッポン会議 at 13:27| 住民主体のワークショップ

2022年08月10日

あまりにも美味しかったので、写真を取り忘れました!

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(写真は数年前のものです。あまりにも美味しかったので、今回は、写真を取り忘れました!)

残暑お見舞い申し上げます。
おいしい枝豆をいただきました。
山形県鶴岡市のだだちゃ豆です。
さっと塩ゆでしたものを茹で上げ直後から、ただひたすら口に運びました。
夏バテ防止には、とても良いと聞きましたので、一粒一粒味わいながら、
身体に取り入れました。その蔭により、熟睡して気分もさっぱり元気です。
それぞれ好みの夏の食材を楽しみながら猛暑を乗り切ってください。

山形県には、「山形セレクション」という制度があり、
山形が持っているたくさんの素材の中から本県独自の高い基準「山形基準」をもって選りすぐり、まさに「山形の宝」として、世に発信する取組みとして、えだまめも認定されています。

「山形セレクション」
https://www.pref.yamagata.jp/110010/sangyo/shokogyo/chiiki/yamagataselection/index.html

今夏には、質的統合法(KJ法)の1泊2日の研修合宿にも参加して、17時間頭脳訓練してきました。無理はしないけれど新しいことにもチャレンジして、発想力・対応力を高めていきたいと思っております。



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posted by オーライ!ニッポン会議 at 14:24| 住民主体のワークショップ

2022年06月24日

3年ぶりに地域再生寄合いワークショップが再開します。

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地域再生には、誰がやるのか、何をやるのか等、必ず課題になります。
住民が自分の地域のことを自ら考え、立ち上がるのが「寄合ワークショップ」。
全国どこでも、だれでも実践できる(特別なリーダーがいないという地域でも住民自身が
やる気になる)ためのワークショップ。それが「地域再生寄合いワークショップ」です。

3年ぶりに徳島県から依頼を受け山浦晴男千葉大客員教授とともに
寄合いワークショップが再開します。
当機構も支援(ファシリテーターを務める)してまいります。
10月から12月まで、3回わけて実施する予定です。

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 00:27| 住民主体のワークショップ

2022年06月23日

事業を発展させ、次の段階に進めるための課題の抽出から、その課題の解決に向けてのアイデアの検討までのプロセスについて

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事業を発展させ、次の段階に進めるための課題の抽出から、その課題の解決に向けてのアイデアの検討までのプロセスについて


現場において、現状(課題・問題点等)を把握し、それらがどのような関係性をもつのか、またその課題解決に向けてのアイデア等、より良い方向に進むために、質的統合法を活用することにより、課題の抽出、それらの相互関係性、また課題解決に向けてのアイデアやヒントが見えてくる。

仮に、ある事業が事業開始から数年を経過し、その成果とともに、さらに推進(普及)する上での問題、課題、アイデアを検討しようとする必要があるときに、各関係者の頭になかにあることを明らかにし、整理できればかなり有効な次の方針づくりに大きな根拠をもたらすであろう。

まず頭の中にある思いを整理は、これまでに得られた知見、ノウハウ等を「見える化」することに他ならない。


では、どのように展開していくのか。イメージとしては、以下のプロセス。


1.まず、これまでの取組や事業により得られた現状や関係者の思いを整理し・
  共有すること。

2.次に、新たな課題やより良い方法を考えるための意見や情報を
  創出し「見える化」すること。

3.そして、課題解決やさらに促進するアイデアを考えるためのアイデアの創出と
  そのアイデアの実施方法の検討

例えば、

ある事業の参加者は、数十名〜数百名いるとしたら、この参加者は一体何を得て、
さらに何を得たいと思っているのか?

この取り組み・事業を企画運営した関係者は、これまでの成果(手応え)や改善点を
どのように感じているのか。

こうしたことをアンケート等により今後の推進に向けての貴重なデータの収集が可能であり、
得られたデータをもとに関係者による質的統合法のワークショップを実施することにより、
バラバラに出てきた様々な実態を把握し、それぞれの関係性、因果関係等を考えながら、
その課題解決へのアイデアを頭のなかから導き出す。

※ 質的統合法については、下記のページをご参照ください。
https://www.sentankyo.jp/articles/d7f982c7-bb8e-44f7-861d-47a6d234ce7b





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posted by オーライ!ニッポン会議 at 00:00| 住民主体のワークショップ

2022年02月09日

住民主体による地域づくりのための「地域再生寄合いワークショップ」とは何か

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 新年度に、農山漁村地域の今後の方向性を住民とともに情報交換したい、
地域づくりの合意形成を図りたいなどの「地域再生寄合いワークショップ」に
ご関心のある方は、以下の内容で講演等のご相談にも応じています。
(地域再生寄合いワークショップの実施についても相談を受け賜ります。)

 地域再生や農村RMO等、地域づくりにおける住民による活性化案の方向性の導き出しや
合意形成、さらに地域づくりのためのアイデアづくりのための研修、
 さらに、農山漁村コミュニティ・ビジネスの事例をテーマにした講演等のご相談にも
ご気軽にお問い合わせください。seminar★kouryu.or.jp ★を「@」に置き換え使用ください。

 今後ますます、地域資源を活用した外貨(都市部から)稼ぐ、
 農山漁村コミュニティ・ビジネスが重要になってきます。
 コミュンティビジネスとはどのようなものか、どう進めて聞けばよいのか等の
 お悩みの地域の方々には、
 当機構がこれまで実施してきました多種多様な地域資源による
 農山漁村コミュニティ・ビジネスのケーススタディを紹介した
「農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー」の結果をご参考までご紹介します。


住民主体による地域づくりのための「地域再生寄合いワークショップ」とは何か
講演レジュメの案(30分〜60分程度)

サブタイトル:地域振興を図るための住民合意形成を促す手法

1.合意形成について 
 (1)合意形成とは
 (2)自己紹介:地域再生に関する”まちむら交流きこう”の取り組み
 (3)住民のなかに答えがある、寄合いワークショップ

2.「計画案を提示して住民の意見を聞く」のではなく、
  「アイデアそのものから住民を巻き込む」手法へ (
 (1)落としどころ探しから、住民の内発力に火をつけるへ転換
 (2)住民が主人公、暮らしの専門家を交えて話し合いをすすめ、記録に残す!
 (3)誰が実行するのか?何が大事か、いつやるのかを決める。

3.地域再生寄合いワークショップについて 
 (1)見える化する(第1回目)
    @ 外部の目で見た当該地域の特徴をとりまとめた「資源地図」を説明
    A 地域で抱えている悩みや問題、将来像は何か」意見交換と発表
    B 意見地図の作成し重要度を全員で投票する
 (2)意見をまとめる(第2回目)
    @ 当該地区の資源を思われる個所、モノ等を写真撮影したものを分類
    A KJ法の手法で資源地図に作成
    B 作成した資源地図を発表
 (3)深く、考える(第3回目)
    @ 各自考えてきた宿題「地域を元気にするアイデア」を発表
    A どのアイデアが良いか、地域住民全員で投票
    B 投票結果をもとに、このアイデアの実現・実行の計画の作成


・農山漁村コミュニティ・ビジネスに関係するブログのページ
 https://blog.canpan.info/ohrai/category_2/1

・2022年01月28日(最新情報)
 どうなる、どうする?農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/476

・2020年11月27日
 振り返り3.先進的な活動を共に学ぶ農山漁村コミュニティビジネスセミナー
 最近開催の一覧と概要のまとめ
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/354

・2020年09月10日
 振り返り2.【広々とした畑でのんびりしたい、ニーズを適える畑のピクニック】
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/325

・2020年09月03日
 【どんな人が参加しているか?】
 農山漁村コミュニティビジネスセミナーの振り返り1
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/319



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posted by オーライ!ニッポン会議 at 00:29| 住民主体のワークショップ

2022年02月08日

【質的統合法入門講座に参加しました】

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【質的統合法入門講座に参加しました】

 本ブログでも何度か紹介している「創造的思考法のワークショップ」の続編について、
【質的統合法(KJ法)】の大家である山浦晴男先生の指導の下に、金沢大学教学マネジメントセンター 林透 先生が企画運営した今回【質的統合法(KJ法)基礎講座】として、オンライン(ZOOM)により2月5日、6日の2日間に渡り実施されました。

 これまでは、「実態の把握を踏まえ、深く考えるための【ロジカル・ブレスト法】」と「問題や課題の解決策や何らかの結論を導くための【コスモス法】と呼ばれる企画立案の手法を学び演習する2日間のワークショップ(参加無料)を2回(1回目:2021年2月、2回目2021年9月)開催されてきましたが、今回は、【質的統合法(KJ法)】の基礎を本格的に学びたいという多くの参加者からの要望に、金沢大学の林先生が応えられて、山浦先生のご支援ご高配を得て、企画実施されました。

 地域再生寄合いワークショップにより、地域住民自身が地域の将来を考え、構想し実践にむけて、関係者の合意形成を図る活動を都市農山漁村交流活性化機構も続けてきましたが、このワークショップを実践するための様々な知見ノウハウを学ぶために小職も参加しました。

 参加者の中には、ご自身の研究活動に資しるため、様々に分断された意見や考えなどの定性的なデータを統合するノウハウを学ぶために参加した研究者や、これから社会を担う若者の教育を担う教育者、さらに元地域おこし協力隊で、その後地域で活躍する有能な人材もおりました。

 統計など数字で表されるデータの処理・分析も重要ですが、人の意見や考え方などの定性的なデータを統合しまとめる技術として【質的統合法(KJ法)】は、じわりじわりと注目されています。研究者や教育者のみならず、事業の企画立案者、現場で事業を推進する実践者にとっても、
思い込みから離れ、事実に目を傾け、新たな方向性を探る手法として大変魅力的です。

※「KJ法」は、文化人類学者の故川喜田二郎先生が発明された、わが国が誇る『発想法』です。

・創造的思考法「質的統合法(KJ法)」が、先の見えない時代に活きる
 山浦 晴男(千葉大学大学院看護学研究科 特命教授、情報工房 代表)
 2020年12月号
 https://www.sentankyo.jp/articles/d7f982c7-bb8e-44f7-861d-47a6d234ce7b

・「質的統合法入門―考え方と手順」(山浦 晴男 (著))
https://www.amazon.co.jp/%E8%B3%AA%E7%9A%84%E7%B5%B1%E5%90%88%E6%B3%95%E5%85%A5%E9%96%80%E2%80%95%E8%80%83%E3%81%88%E6%96%B9%E3%81%A8%E6%89%8B%E9%A0%86-%E5%B1%B1%E6%B5%A6-%E6%99%B4%E7%94%B7/dp/4260015052

・2021年9/18-19第2回思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ(参加無料)
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/429


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2021年08月28日

9/18-19第2回思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ(参加無料)

第2回「思考法・発想法オンラインワークショップ」チラシ2021082608-28-202101.jpg
第2回思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ(参加無料)

お蔭様を持ちまして申込定員に達しましたので、参加募集を締め切りました!!

本ブログで何度となく紹介しています質的統合法(KJ法)実践の
第一人者の山浦晴男先生によるオンラインワークショップです。

「実態の把握を踏まえ、深く考えるための【ロジカル・ブレスト法】」
「問題や課題の解決策や何らかの結論を導くための【コスモス法】と
呼ばれる企画立案の手法を学び演習する2日間のワークショップ(参加無料)です。
(2021年2月に第1回を開催し、今回が2回目です。)

思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ
【趣旨】
 近年、大学教育、学校教育では、文理融合教育やSTEAM教育が推奨され、
 特定の分野に限らずに必要とされる「思考法」「発想法」を
 身に付けることが大事になっています。
 高校教育改革が進む中で、大学における初年次教育のバージョンアップが必至です。
 特に、「思考や発想の型」を早いうちに修得しておくことが専門教育を
 学ぶ上での重要な基礎になります。
 以上の観点から、質的統合法(KJ法)実践の第一人者である山浦晴男先生を講師に
 お招きし、思考法の構造を体得できる「ロジカル・ブレスト法」、
 アイデア発想や俯瞰力を高める「コスモス法」について
 ワークショップを通して学びたいと思います。

【日程】9月18日(土)10:00〜16:30、19日(日)10:00〜16:30
【対象】エクセルを操作できる方であれば、どなたでも参加可能(無料)
【定員】20名
【内容】
 
9月18日(土)10:00〜16:30
 10:00〜10:40事前講義
 10:40〜12:00ロジカル・ブレスト法演習(個人演習)
(お昼休憩)
 13:00〜15:00ロジカル・ブレスト法演習(グループ演習)
 15:00〜16:00グループ演習発表・交流
 16:00〜16:301日目の振り返りと2日目の連絡事項

9月19日(日)10:00〜16:30
 10:00〜10:30事前講義
 10:30〜14:30コスモス法演習
(途中、適宜、お昼休憩)
 14:30〜16:00成果物発表
 16:00〜16:30全体振り返り

【申込条件】2日間両日参加できること。ご自身のパソコンにてエクセル操作できること。
【申込方法】参加ご希望の方は、下記のチラシに記されたURL又はQRコードにてアクセスし、
必要事項を記入の上、9月10日(金)までにお申込みください。
参加申込者には、別途、Zoomアドレスをメールにてご連絡いたします
参申込サイト https://forms.gle/wshBHkHARwv4pLww6

●第2回思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップのチラシ
 第2回「思考法・発想法オンラインワークショップ」チラシ20210826.pdf


※本ワークショップは、JSPS科研費(課題番号20K02969)の助成を受けて開催します。
【問い合わせ先】
金沢大学教学マネジメントセンター 林透
toru-h@staff.kanazawa-u.ac.jp
主催者の金沢大学 林透教授は、2018年から「あわの農山漁村(ふるさと)魅力創生事業」による地域再生寄り合いワークショップに講師として参加されています。

■講師:山浦晴男先生 情報工房代表
千葉大学大学院特命教授
長野県生まれ。中央大学卒。創案者川喜田二郎氏のもとでKJ法の研究と普及に20年間従事。
その後情報工房を設立、企業・行政・医療機関の人材育成や組織活性化、地域再生支援に携わる。
近著『発想の整理学AI に負けない思考法』(ちくま新書)が2020年7月6日に発刊。

創造的思考法「質的統合法(KJ法)」が、先の見えない時代に活きる
山浦 晴男(千葉大学大学院看護学研究科 特命教授、情報工房 代表)
2020年12月号
https://www.sentankyo.jp/articles/d7f982c7-bb8e-44f7-861d-47a6d234ce7b

月刊 AFCフォーラム 2013年4月号 
特集 今、シニア社会と向き合う のP7〜P10
「内発力引き出す過疎地域再生ノウハウ」山浦 晴男
過疎地域の再生には、住民みずからが考え実行する「内発力」がカギだ。
実際の事例を基に、将来への合意形成や地域おこしのノウハウを紹介する。
https://www.jfc.go.jp/n/findings/afc-month/pdf/AFC_Forum1304.pdf


関連情報
 ・【深く考える】
  https://blog.canpan.info/ohrai/archive/372
 ・【正解の無い問題を解いていくがごとし】
  https://blog.canpan.info/ohrai/archive/313
 ・【考えることは人間らしさの重要な要素! 】
  https://blog.canpan.info/ohrai/archive/311
 ・【今回学んだのは、「コスモス法」という考え抜く技術である】
  https://blog.canpan.info/ohrai/archive/128


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2021年03月01日

深く考える 3 【受講者にメリットが多い、オンラインセミナー】

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2月27日(土)、28日(日)の二日間を利用して、
思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップが開催されました。

【ワークショップの概要は、2021年02月08日のブログ
「思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ(参加無料)」 
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/370 をご覧ください。】

二日間オンラインのトラブルも無く、
以下の手順で、思考法・発想法を学びながら、
各自が抱えている、問題や課題をテーマに設定して
自分自身の考えを上手く整理してアイデアや解決策を導き出すという
頭脳作業を実施しました。

おおまなか流れは・・・・

1.参加者全員の自己紹介

2.主催者(司会)により、本日の趣旨、進め方、資料の確認

3.具体的な進め方の講義の聴講及び質疑応答

4.練習課題による演習
 (数時間にわたる演習は、オンラインをオフ画面にして、個人個人が演習)
 (演習は、事前に各自用意していた検討したい課題や問題をテーマにして
  エクセルに実態把握や英で等を書き込む)

5.演習した内容をチーム分けした他の参加者と共有し
  他の人がエクセルを書き込んだアイデア等をバケツリレーのように、
  メールで次の人に受け渡していく、
  自分の意見を追記するグループ演習を実施

6.最後に自分の課題・悩んでいることをテーマに、アイデアを整理する実習演習

7.そして最後に、結果を全員が順に発表する。

というところまで、行いました。

以前同じ研修を対面で実施した折には、
会議室等を借り切り、机に模造紙を置いて、
カード型の紙にアイデアを書いたり、
グループごとに意見交換しながら、作業を行いましたが、

今回は、新型コロナウイルス感染症がまだ収まらない、
2度目の緊急事態宣言中でもありましたので、
全て、ZOOMというオンラインミーティングアプリを活用して、
参加者は自宅から参加してワークショップを行いました。

アイデアを引き出す科学的な手法について、
一つだけ紹介すると、
接続詞に導かれて、事象や解決策のアイデアや、
また、別の角度からの現状を頭の中のから誘因想起させて、
次々と考えが巡り文字化するのです。

この接続詞を使った誘導の事例を
2021年02月26日ブログ 【深く考える 2】の文中で赤字で
示している文字が接続詞です。
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/374

今回の参加者は約10名。
参加者の人数は、各自が演習中に、
講師(ファシリテーター)が適宜、
ひとりひとりの演習中のエクセルの内容を確認しながら、
進め方のアドバイスや不明点の応答をすることと、
最後の行った全員の発表時間を勘案して、
この人数を目安に参加者の定員を設定しています。

東京、千葉、群馬、山梨、京都、大阪、山口と
全国各地からのオンライン参加なので、
旅行する手間も費用も掛からず、
会場設営、片付けも不要となり、
講義の内容も自分のパソコンではっきり確認できるので、
すっきりと頭に入ってきました。

一方的な講義だけではないので、
演習が自分のスタイルでできました。
長時間参加した苦痛や疲労感、不満もなく、
演習中に、時折覗いてくれる講師の先生と、
わからないことなどもその時に質問もできます。
こんなこと皆の前で質問したら恥ずかしいなあと
質問を躊躇することもありません。

人と直接会って「わいわい」言いながら
研修する楽しさは重要ですが、
学ぶことに専心する方法として、
オンラインセミナーの可能性を感じました。
果して、思考法・発想法を鍛えられたのか?
自身の今後の脳作業レベルアップに密かに期待しています。
主催者は、参加された方々から頭で考えていたことの整理に
大変効果的だったという声の多さに受けて、また次回の企画を
予定しているそうです。
機会がありましたら、またご案内します。



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2021年02月26日

深く考える 2

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山浦晴男先生の「発想の整理学 AIに負けない思考法」(ちくま新書)
http://www.webchikuma.jp/articles/-/2070
の第3章「実態の把握を踏まえ、深く考えるための【Aロジカル・ブレスト法】」を
活用して、【農山漁村コミュニティビジネス】の普及策を検討してみました。

ロジカルブレスト法の使い方の例です。

この方法は、2月22日にご紹介した
「深く考える」で説明したロジカルブレス法とは何かという
具体的な使い方の例です。
(あまり良い例ではないかもしれませんが、接続詞を
上手く活用して、アイデアや仮設を引き出すことができます。)

深く考える https://blog.canpan.info/ohrai/archive/372

接続詞に導かれた考えを、アイデアの発想や仮説の発想に
進めていきます。/接続詞+考えは約40〜80字位。
▲または▼は、▲=アイデア、▼=掘り下げの解釈、仮説です。

このときのテーマは、
【農山漁村コミュニティ・ビジネスをどのようにして普及させるか?】でした。


1)ところで、普及するうえではコミュニティビジネスの必要性がわかりにくい。
  なぜ行うのか、どうなるのか、課題が山積している。
  コミュンティビジネスにより課題が解決できないという利点が明確にしにくい。

              ⇓

 とすると、具体例を提示し説明するのがよいのかもしれない。
 解決することが可能というのは取り組み例を見れば想像ができると思う。▼

              ⇓

2)そういえば、身近な事例は理解しやすいし、
  興味を感じる人も多くなる。同じ年齢の人が取り組んで、
  同じ課題に悩んでいる。
  人がいない、高齢化している。お金がないなど、
  そんな課題から出発している人の取り組みの話は興味を感じる人も多い。
  まずは興味を持つ人を増やすことが普及には大事だ。

              ⇓

3)とすると、身近な事例をたくさん提示するのがよいのかもしれない。
  身近な事例は経済的な要素のみならず、
  地域が元気になったなど関係者の取り組み姿勢の変化をも取り上げる。▼

              ⇓

4)しかし、多様な事例を集め整理しても、
  いざ自分たちが行うときに参考になるのかわからないという人も出てくる。
  あそこは大都市に近いから、有名な観光資源があるからと
  自分たちとは異なる有利な状況だというのだ。

              ⇓

5)そこで、地域の状況や置かれた問題点が似たものを分類し
  それぞれに対する解決策を提示する事を検討する。▲

              ⇓

6)そうはいうが、何が要因で解決したのかわからないということもある。
  たまたま上手くいった。など必ず成功するとは限らない。

              ⇓

7)それなら、地域の状況や置かれた問題点が類似の地域の成果を比べてみる。▲

              ⇓

8)しかし、類似のポイントをどのように整理するか、
  時系列、人的要因、予算確保、周辺環境その他、何が影響力があるのか評価が難しい。

              ⇓

9)そもそも、コミュニティビジネスの成果・評価が明文化されていない。
  それならは、雇用が何人、組織体がある、収支が黒字、持続可能が一つの目安となる。▲

              ⇓

10)ところで、コミュニティビジネスの必要性がわかりにくい。
  行うことの利点が明確にしにくい。
  コミュニティの課題を解決するのにという目的をビジネスの手法を
  用いて行うことをより具体的に説明する。

              ⇓

11)とすると、まずコミュニティビジネスにかかる経費と得られる利益を提示する。
   例えば農家レストランは開業するのにどれくらいの費用がかかり、
   どのような手続き、能力が必要と開業の準備を行い、
   どれくらいのお客が来ればどれくらいの売り上げになる。と解説する。▼



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2021年02月22日

深く考える

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深く考える

2月27日、28日開催予定の【思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ(参加無料)】は、定員に達したので、参加申込を終了しました。
このオンラインワークショップは、2日間にわたり深く考え、自分のなかから新たな発想を引き出す方法を学ぶものです。
思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ(参加無料)
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/370

 講師の山浦晴男先生は、ちくま新書から「発想の整理学 AIに負けない思考法」を出しています。本ブログ 2020年07月29日に紹介  https://blog.canpan.info/ohrai/archive/311
 この本の第3章「実態の把握を踏まえ、深く考えるための【Aロジカル・ブレスト法】」と第4章は、「問題や課題の解決策や何らかの結論を導くための【Bコスモス法】と呼ばれる企画立案の手法を実践的に学ぶというのが、今回のワークショップ次第から想像しています。
では、ロジカルブレス法とは何かということですが、山浦先生は、物事を深く考え発想を導く原理は、次の4つのタイプであるとしています。

A.矛盾型アイデアタイプ
B.連想型アイデアタイプ
C.矛盾型掘り下げタイプ
D.連想型掘り下げタイプ

A.矛盾型アイデアタイプは、
 @ ある状態、状況(問題や課題)の情報から
 A @に対して「そうはいうが」、「しかし」という接続詞を用いて
   「反対、対立、矛盾」を思考して、
 B 「そこで」、「それなら」という接続詞に導かれて考えて、アイデア出す。

B.連想型アイデアタイプ
 @ ある状態、状況(問題や課題)の情報から
 A @に対して「そうはいうが」、「しかし」という接続詞を用いて
  「補足、追加、連想」を思考して、
 B 「そこで」、「それなら」という接続詞に導かれて考えて、アイデア出す。

C.矛盾型掘り下げタイプ
 @ ある状態、状況(問題や課題)の情報から
 A @に対して「そうはいうが」、「しかし」という接続詞を用いて
  「反対、対立、矛盾」を思考して、
 B Aに対する「とすると」という接続詞により、
   掘り下げ、気付き、解釈、仮設を導き出す。

D.連想型掘り下げタイプ
 @ ある状態、状況(問題や課題)の情報から
 A @に対して「そうはいえば」という接続詞を用いて
  「補足、追加、連想」を思考して、
 B Aに対して「とすると」という接続詞により、
   掘り下げ、気付き、解釈、仮設を導き出す

人は、「そうはいうが」、「しかし」という言葉を聞いたり見たりすると、
次にくる内容は、前のことを否定することだなと思いつきます。
というように、山浦先生は、思考の流れが3角形になっており、
それを繋ぐ接続詞が私たちを深く考える思考に導くと述べています。

ご興味ある方は、ちくま新書の「発想の整理学」AIに負けない思考法(著者:山浦晴男)をお読みになっていはいかがでしょう。

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 16:31| 住民主体のワークショップ

2021年02月08日

思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ(参加無料)

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本ブログで何度となく紹介しています質的統合法(KJ法)実践の
第一人者の山浦晴男先生によるオンラインワークショップです。


※ お申込みありがとうございました。お蔭様をもちまして定員に達しましたので参加申込を〆切りました。

・【正解の無い問題を解いていくがごとし】
  https://blog.canpan.info/ohrai/archive/313
 ・【考えることは人間らしさの重要な要素! 】
  https://blog.canpan.info/ohrai/archive/311
 ・【今回学んだのは、「コスモス法」という考え抜く技術である】
  https://blog.canpan.info/ohrai/archive/128

「実態の把握を踏まえ、深く考えるための【ロジカル・ブレスト法】」
「問題や課題の解決策や何らかの結論を導くための【コスモス法】と
呼ばれる企画立案の手法を学び演習する2日間のワークショップです。

思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ

【趣旨】近年、大学教育では、文理横断型教育が推奨され、特定の分野に限らずに必要とさ
れる「思考法」「発想法」を身に付けることが大事になっています。高校教育改革が進む中で、
大学における初年次教育のバージョンアップが必至です。特に、「思考や発想の型」を早いうち
に修得しておくことが専門教育を学ぶ上での重要な基礎になると考えられます。
以上の観点から、質的統合法(KJ法)実践の第一人者である山浦晴男先生を講師にお招きし、
思考法の構造を体得できる「ロジカル・ブレスト法」、アイデア発想や俯瞰力を高める「コスモ
ス法」についてワークショップを通して学びたいと思います。

【日程】2月27日(土)10:00〜16:30、28日(日)9:30〜16:00
【対象】エクセルを操作できる方であれば、どなたでも参加可能(無料)
【定員】10名(申し込み締め切り2月24日)
【内容】
 2月27日(土)10:00〜16:30
  10:00〜10:40 事前講義
  10:40〜12:00 ロジカル・ブレスト法演習(個人演習)
  (お昼休憩)
  13:00〜15:00 ロジカル・ブレスト法演習(グループ演習)
  15:00〜16:00 グループ演習発表・交流
  16:00〜16:30 1日目の振り返りと2日目の連絡事項

 2月28日(日)9:30〜16:00
   9:30〜10:00 事前講義
  10:00〜14:00 コスモス法演習
  (途中、適宜、お昼休憩)
  14:00〜15:30 成果物発表
  15:30〜16:00 全体振り返り


【申込条件】2日間両日参加できること。ご自身のパソコンにてエクセル操作できること。

【申込方法】参加ご希望の方は、以下URL又はQRコードにてアクセスし、
      必要事項を記入の上、2月24日(水)までにお申込みください。
      参加申込者には、別途、Zoomアドレスをメールにてご連絡いたします。
     (URL) https://forms.gle/XuG2Ftg8T7hwZLQq8

【問い合わせ先】山口大学教育・学生支援機構
        教学マネジメント室林透toru-h@yamaguchi-u.ac.jp
 
※ 本ワークショップは、JSPS科研費(課題番号20K02969)の助成を受けて開催します。


■講師:山浦晴男先生 情報工房代表
千葉大学大学院特命教授
長野県生まれ。中央大学卒。創案者川喜田二郎氏のもとでKJ法の研究と普及に20年間従事。
その後情報工房を設立、企業・行政・医療機関の人材育成や組織活性化、地域再生支援に携わる。
近著『発想の整理学AI に負けない思考法』(ちくま新書)が2020年7月6日に発刊。


思考法・発想法オンラインワークショップチラシ【確定版】2021020502-08-202101.jpg


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2020年08月05日

正解の無い問題を解いていくがごとし。

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正解の無い問題を解いていくがごとし。

 AI(人口知能)が社会に広がるにつれて、いらなくなる(AIにとって代わられる)仕事はどれだ、あれだと騒がしい。
 だから、これからは、独創的な考えを出す人間が生き延びていくと識者から言われても不安だらけだ。
 それでも社会を回していくためには、雇用が無くても消費が必要で、そのためには、ベーシックインカム(最低所得補償)が必要だと言われている。
 新型コロナウイルス感染症が広がる最中、通勤や営業が自粛せざるを得ない人や会社への休業補償が行われたが、コロナウイルス感染拡大が治まらず、人との接触機会を避ける状況が続いている。
 だから今こそ、ベーシックインカムを先行試行する良い機会ではないかという話も聞こえてくる。既に海外では、ベーシックインカムが始まっているというニュースもある。

 山浦晴男先生の「発想の整理学 AIに負けない思考法」ちくま新書を読み始め、まだ序の口の段階だが、AI時代には創造的な人間が求められる、では、どうすれば創造的な人間になれるか、またまた不安がよぎる。
 普通の人間がどう創造的になれるのか。文化人類学者の川喜多二郎先生の創案した「KJ法」は創造性開発、創造的問題解決の方法として広く知られており、人間がやらねばならない問題解決に、そのKJ法が役立つのだと山浦先生が経験した話が紹介されている。

 中でも仕事だけでなく、個人的な問題、どこに、どんな家を購入、建てるのか本人が悩み考え抜いて、結論を導きだしたことが記され、仕事だけでなく、個人的な進路や方向性を導きだすのに、主観的な考えに陥りやすい問題課題を、客観的なデータを収集吐き出し、把握し、本質を追求し評価・決断し、構想計画を建て具体策、手順化、実施、検証と創造的に進めることができる。
 そして、そこに創造性が出る、その創造性を発揮した喜びも現れるというのだ。
 さらに、求められる創造性をわが身にするための方法が述べられていく。(続く)
posted by オーライ!ニッポン会議 at 18:15| 住民主体のワークショップ

2020年07月29日

考えることは人間らしさの重要な要素! 「発想の整理学 AIに負けない思考法」山浦晴男 ちくま新書

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考えることは人間らしさの重要な要素!
「発想の整理学 AIに負けない思考法」山浦晴男 ちくま新書

本ブログの地域再生寄り合いワークショップでおなじみの山浦先生が新書を発行した。
ちくま新書では、前書「地域再生入門 寄りあいワークショップの力」2015年11月10発行以来になる。地域再生入門から5年、先生が本を執筆されているのを知っていたので刊行を楽しみにしていた。

山浦晴男先生の師匠は、KJ法の創設者で著名な川喜田二郎先生。
川喜田二郎先生のKJ法については、『発想法 創造性開発のために』、『続発想法 KJ法の展開と応用』中公新書の大ベストセラー(共に中公新書)があるので読まれた方も多いであろう。
山浦晴男先生は、川喜田二郎先生が主宰する研究所に属し長い間、KJ法の普及と研究に携わり、独立し企業の人材育成や地域再生の支援、看護系を中心とした質的研究の支援に携わってきた。

山浦晴男先生の前書「地域再生入門 寄りあいワークショップの力」では、全国896市町村は、本当に消滅してしまうのだろか?という問題意識からはじまり、行政や政治をいくら批判しても始まらない。自分の生活や地域を良くする(地域再生)ためには、自ら立ち上がり取り組むための、基本哲学、ビジョン、具体的な手立てを取りまとめ多くの人を巻き込んでいくための事例とともに実証的に述べ、誰にでも取り組めるための実践の入門書として世に送り出した。

爾来、先生は、各地で地域再生寄り合いワークショップの取り組みを進めるとともに、その基礎となる考え方、発想や論理的に考える手法について、深く堀下げて、世の中の多くの人々に使ってもらいために解説するために出されたのが本書「発想の整理学」。
AI(人口知能)が社会に取り込まれるようになり、人間は何をしたらよいのか昨今話題になっています。そういう世情を反映して人間本来の知性で取り組むことがまだまだ多々あると、山浦晴男先生オリジナルの発想法を丁寧に解説している。

第1章は、「AIに負けない仕事とは何か」
第2章は、「AIの急速な進展がもたらす社会の混乱や混沌とした状況を脱する方法としてKJ法を再検討し再評価して、KJ法に準拠した【@質的統合法】を用いて、誰もが使うことができる方法の解説。
第3章は、「実態の把握を踏まえ、深く考えるための【Aロジカル・ブレスト法】」
第4章は、「問題や課題の解決策や何らかの結論を導くための【Bコスモス法】と呼ばれる企画立案の手法を解説。
第5章は、「先の@、A、Bの三つの発想法の練習法の解説と習得の道筋」と高度情報社会、AI時代に生きる我々の発想法の使い方を説明している。
今年の夏は、庭の雑草刈と読書に努めたい。晴耕雨読
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2019年11月03日

あーでもない、こーでもないとアイデアを生み出す難行で脳がふらふらする心地よい疲労感

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徳島県の「あわの農山漁村(ふるさと)魅力創生事業」による
地域再生寄り合いワークショップについて、
当機構がお手伝いをしていた2019年度の阿南市加茂谷地区と
上勝町田野々地区の2か所のワークショップの全ての過程を無事に終了しました。

ワークショップは各地3回開催し、
第1回は、地域の課題の抽出。
第2回は、地域資源マップの作成。
そして第3回は、地域を活性化させるアイデア出しと、
その具体的な実行計画づくりを検討しまとめました。

阿南市加茂谷地区のワークショップの様子は、既にこのブログで紹介していましたが、
上勝町田野々地区は、10月17日に第3回が終了しました。

3回目は、
イラストともに、上勝町田野々地区の課題を乗り越えるための
新たなアイデアを住民が作成し当日のワークショップに発表したのです。

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多数のアイデアが提案され、
@ それをもとにした意見交換→
A 実行してみたいアイデアを全員で投票→
B 実行計画(優先度の高いものを選択→
C 誰が主体となって取り組むのか、
いつごろまでに実施するのか等を作成し終了しました。

今後、徳島県と相談しながら事業化に向けて、取り組みを進めていくことになります。
徳島県では、地域の活性化に向けて、農林漁業や農村活性化に向けての助成などもあり、
また農林水産省でも、都市と農山漁村の交流や農泊などの事業に対して、
交付金などを提供しています。

他の地域においても、まずアイデアを仲間と相談し、
実現に向けて、民間の支援策や国や県などの支援策を検索しておくと良いでしょう。
適した事業への公募等は募集時期が合わないと使えないので、
日々、同類の事例や各省の交付金や公募を定期的に探すといろいろ参考になります。

徳島県上勝町のワークショップは、
第1回WSでは、田野々地区の活性化にむけて重要な課題等から
「目指すべき町づくりの在り方」を参加者全員で得票しました。
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第2回WSでは、
第1回WSから第2回WSの間に、地域住民(WS参加者)が
田野々地区の資源を思われる個所、モノ等を写真撮影したものを
分類し模造紙上に、KJ法の手法を活用して分析しながら
班ごとに資源地図として作成しました。
そして、各班に分かれて製作した「上勝町田野々地区の資源写真地図」を
班の代表が全員の前で順に説明した。
最後に(第3回最終回10月17日開催)に向けて、
各自「地域を元気にするアイデア」を作成(3枚以内)し
持参することを宿題として説明して解散した。

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アイデアは、人それぞれ得意分野があり、
イラストを見ても、話を聞いても大変面白い内容ばかりです。
まるでその人の人生を凝縮しているように思えます。
ある人は、
採れた農産物を料理して新たな自慢料理を開発しようと企画し、
またある人は、
荒れた耕作放棄地に花を植え、景観の良い場所でのイベントを提案する、
またある人は、
空き家や古民家を宿泊施設にして、都会からの交流を
増やそうとするアイデア、
と思うと、同じ空き家をみんなの憩いの場所にしようとか
アイデアも様々に出てきます。
同じだけど少し違う。全く異なるアイデアでも、その景観を生かして事業化することは
同じなど、組み合わせもさまざまに考えられます。
どのアイデアが多くの人の共感を得るか、皆さん自分の案を熱ぽく語ります。

最後に、そのアイデアの実現性や容易さ、主体を極めて短時間で意見交換しつつ、
実行計画に落とし込むのは、講師である情報工房の山浦先生の経験と力量です。

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台風や猛暑など天候にも左右されがちなワークショップの日程でしたが、
参加者は毎回、人々と十分な会話ができたこと、自分の思いを話せたこと、
他の人の地域への想いに勇気づけられたことなど、
ワークショップはかなり頭脳を酷使するが、満足そうに帰路についていました。
やはり、話し合いというのが、やる気を醸成するうえで、とても大事なことだと
再認識しました。

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2019年08月20日

地域の将来は自分たちの手で!集落の未来をみんなで考える

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徳島県では、平成25年度から「あわの農山漁村(ふるさと)魅力創生事業」により、地域の住民の皆さんが今後地域をどうしていくのか、どのように活性化していくのかのアイデア出しや実行計画づくりを支援しています。

この集落の再生に取り組みは、情報工房の山浦晴男氏の寄合ワークショップ方式により展開され、まちむら交流きこうでは、中山間地域活性化を支援する観点から7年目となる2019年度も、阿南市加茂谷地区と上勝町田野々地区の2か所のワークショップをお手伝いしています。

ワークショップは各地3回開催し、第1回は、地域の課題の抽出。第2回は、地域資源マップの作成。そして第3回は、地域を活性化させるアイデア出しと、その具体的な実行計画づくりを検討しまとめます。

8月17日に阿南市加茂谷地区の第3回ワークショップが開催され、加茂谷地区の課題を乗り越えるための新たなアイデアが79提案され、それをもとにした意見交換を経て、実行してみたいアイデアを全員で投票し実行計画(優先度の高いものを選択し、誰が主体となって取り組むのか、いつごろまでに実施するのか等)を作成し終了しました。

今後、県と相談しながら事業化に向けて、取り組みを進めていくことになります。
移住者や子育て中のお母さんも参加したワークショップで、地域の生活の改善や地域の活性化に向けた様々なアイデアが提案され、地域の将来に向けて“頑張っていこう!!”とエールを挙げてワークショップは解散しました。
この寄合ワークショップについて、ご関心がある地域は、まちむら交流きこうへご相談ください。
★住民自らが主役となり、課題の共有から解決策の提案、そして実行計画の作成まで
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/10
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2019年07月30日

阿南市加茂谷地区の第2回寄合ワークショップが7月27日開催

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徳島県「あわの農山漁村(ふるさと)魅力創生事業」阿南市加茂谷地区の第2回寄合ワークショップが7月27日土曜日開催されました。
第2回目は、地域住民の皆さんが「これはと思う地域資源」を各自写真の撮ってきたものを利用して自ら地域資源地図を作成する作業を行いました。

第3回目のワークショップは、お盆開けの時期までの宿題として各自「地域を元気にするアイデア」についてイラストを用いて作成(2枚以内)していただき、それを持参してアイデア地図を全員で作成し、このアイデアを全員で投票して実行計画を作成します。                                     

徳島県「あわの農山漁村(ふるさと)魅力創生事業」による寄合ワークショップは、地域の住民の皆さんが今後地域をどうしていくのか、どのように活性化していくのかのアイデア出しや実行計画づくりを支援するもので、今年度は、徳島県かで3地区(各3回)で実施しています。

本ブログで既に紹介しているこの寄合ワークショップは情報工房の山浦晴男先生が指導し3回開催します。

第1回は地域の課題の抽出。
第2回は地域資源マップの作成。
そして第3回は、地域を活性化させるアイデア出しと、その具体的な実行計画づくりを検討しまとめです。
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第2回ワークショップの終了後、加茂谷地区に埼玉県から移住した【古民家ベーカリー/和み工房 しげぱん】の大変美味しいパンが配られました。
和田さんご夫婦が経営する「しげぱん」の情報は、こちらのサイトに詳しく紹介されいるので、時間があるかたはご笑覧ください。https://setouchifinder.com/ja/detail/19463
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私は、2枚目の写真の真ん中あたりのゴマが付いているようなロールパンをいただきました。
チョコロールパンかなと口に運んだら、ゴマに見えたのは、黒胡椒、中身はお肉でした。ビールにあうスパーシーなグレートな味でした。
しげぱんさんの胃袋に訴える力は相当なものです。職人の技の力は、なんにしても威力を発揮します。人口知能(AI)時代でも職人の技は生きる糧だと実感しました。
posted by オーライ!ニッポン会議 at 15:06| 住民主体のワークショップ