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2023年08月30日

イタリアの農家経営に欠かせないアグリツーリズム!セミナー開催しました。

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2023年8月30日 2032年度第1回(通算145回)農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー【講師】GEN Japan/JINOWAconsortiumメンバー 岡崎啓子 氏(イタリア・エミリア=ロマーナ州在住)を開催しました。

 食は命をつなぐ重要な資源のみならず、ワインやチーズなど豊かなライフスタイルを形作る重要な要素です。大いなる田舎の国、イタリアの農村で休暇をとる楽しさを提供するアグリトゥーリズモは、持続的な農家の経営においても欠くことができない取り組みとなっているそうです。

 イタリアに在住しイタリアの食文化やアグリツーリズモに詳しい岡崎さんと、日本の食文化、食による地域活性化や、イタリアのスローフードにも詳しい、食環境ジャーナリストの金丸弘美さんを案内役に迎えて、1年ぶりに農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーを開催しました。

 欧州のグリーン・ツーリズムとしては、遅れてスタートした感のあるイタリアのアグリトゥーリズモは、今どのような状態なのでしょうか。最新の情報を聞いて、農家の立場から、政策としての取り組み方、そしてアグリツーリズムを楽しむ庶民の立場から、イタリアのツーリズムの様子や思想を知ることで、今後の日本の農業農村の行く末を考えるヒントになりました。

 特に、今回のお話では、地域認証による地域の食品、特産品が、イタリア農業、ひいてはツーリズムに大きな貢献していること、地域の特色・個性を発見・磨くことが、地域外の人々を呼び込み、ツーリズムによる外貨(地域外からのお金)獲得に効果を発揮していることを学びました。
高齢化人口減少化が著しい日本の農山漁村地域にとって、アグリーツーリズム、グリーン・ツーリズムが新たなイノベーションを生むきっかけになるのではないででしょうか。

 今セミナーは、アフターコロナ、ウイズコロナ時代のセミナーとして、対面により開催しました。岡崎さん、金丸さん、そして本セミナーにご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
 
 なお、今回のセミナーに参加できなかった方にもご安心を!!
イタリアのアグリツーリズムに関して知りたい方は、月刊「NOSAI(送料・消費税込み460円)」の7月号から、「イタリアアグリーツーリズム・レポート(金丸さん、岡崎さん共著)」として連載中です。ご関心ある方は、ぜひ入手ください。 http://www.nosai.or.jp/nosai_kasou/syuppan.html

7月号 「食・宿泊・体験できる農家は2万5千軒以上」
8月号 「生活圏の身近なところに多くあるアグリツーリズム」
9月号 「生活圏の身近なところに多くあるアグリツーリズム(その2)」

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次回の農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーは、趣を異にして、農村型RMOづくり等のための住民合意形成と持続的な活動のための外部からのお金を稼ぐ農山漁村コミュニティビジネスの取り組み方についてを考えるセミナーを検討しています。

今回のセミナーでも、農山漁村地域では、自らの魅力が気づきにくい、あるいはPRに内向きではないか、イタリアではどうかという意見交換があり、岡崎さんは、日本人の奥ゆかしさ例えば、お土産に渡す際の「こんなものですが」、「お口にあわないかもしれませんが」といった謙遜・遠慮する文化が影響している、少なくとも欧州では、どんどんアピールしてくる。そういったことも、外の評価や自信をもってくると変わるので、そういった外の人との交流や外部へのアピールの機会を増やすことも重要で効果があると話していました。そういった気づきを、もたらすための交流の大事ですが、できれば自身の発想の転換方法や企画・アイデアの出し方もできればなお良いとおもいますので、当機構でも推進している「地域再生寄合ワークショップ」で実践しています。そんな手法も紹介できればとも考えています。できれば地方の方にも気軽に参加いただきたいので、その時はオンラインでの開催も考えています。乞うご期待!!


(一財)都市農山漁村交流活性化機構
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posted by オーライ!ニッポン会議 at 20:40| コミュニティビジネス

2023年08月22日

2023年8月30日(水)に予定どおり、農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーを開催します。

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2023年8月30日(水)に予定どおり、農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーを開催します。今回のテーマは、イタリアの【農家経営に欠かせないイタリアのアグリツーリズム!】をイタリアに在住しイタリアのアグリツーリズムに詳しい、岡崎啓子さんから伺います。

なお、当日のセミナーは、食環境ジャーナリスト・食総合プロデューサーの金丸 弘美氏にナビゲーターとして登壇いただく予定です。

今回は、早々に参加申込を多数いただき、ありがとうございました。キャンセル待ちとなった皆さまには、ご迷惑をおかけしました。何人か、ご都合が悪くキャンセルになりましたので、キャンセル待ちの早い順番の方からご案内をさせていただきました。

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■■■■ 令和5年度 農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー■■■
【農家経営に欠かせないイタリアのアグリツーリズム!】
【講師】GEN Japan/JINOWAconsortium メンバー
    岡崎啓子 氏(イタリア・エミリア=ロマーナ州在住)
【日程】2023年8月30日(水)14:00〜16:00
【参加費】2,000円
【主催・場所】一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構 会議室
東京都千代田区神田東松下町45 神田金子ビル5階
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金丸 弘美氏のサイト http://www.banraisya.co.jp/kanamaru/home/index.php

セミナーの内容はこちらをご覧ください。
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/629

(一財)都市農山漁村交流活性化機構
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posted by オーライ!ニッポン会議 at 15:28| コミュニティビジネス

2023年06月12日

6月12日に定員に達しましたので、今後の参加ご希望については、キャンセル待ちのお申込みとさせていただきます。

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6月12日に定員に達しましたので、今後の参加ご希望についきましては、キャンセル待ちのお申込みとさせていただきます。ご承知おきください。

■■■■ 令和5年度 農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー■■■
【農家経営に欠かせないイタリアのアグリツーリズム!】
【講師】GEN Japan/JINOWAconsortium メンバー 岡崎 啓子 氏(イタリア・エミリア=ロマーナ州在住)
【日程】2023年8月30日(水)14:00〜16:00 【参加費】2,000円
【主催・場所】一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構 会議室
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 1960年代にトスカーナ地方を中心に自発的に始まり、1985年には農家が副業として観光事業を行うことへの補助金が出るようになり、拡大。「宿泊者を受け入れ、現地の農作物やそれで作られた食事などを提供し、農林業もしくは畜産に関わる催しを行ったり、現地の自然でスポーツを楽しんだり出来る機会を提供する個人や法人のこと」とされており、登録制になっています。
 アグリツーリスモに取り組む農家の多くは所得の半分近くが観光収入となっており、労働日数当たりに換算すると観光収入のほうが上回っている事例も出ているなど農家経営に欠かせない収入源であり、女性や若者が活躍出来る場として、重要になっています。

  講師の岡崎さんは、埼玉県の農家の出身。東京女子大学現代文科学部コミュニケーション学科(現:現代教養学部)を卒業後イベント企画・制作業界で働いたのち、「食と農」を自分の専門にとスローフード協会設立の食科学大学を目指し2004年に渡伊、第一期生として3年間学び、卒業後はイタリア・EATALY社にて、日本出店を中心とする海外事業展開の黎明期に携わりました。

2児の出産・育休を経てGEN・JINOWAメンバーとなり、食・農・暮らしの伝統の知恵や技術からイノベーションを目指す体験に基づく学びの機会の提供や、国際人材交流に関わっています。
発酵食品(麹・酢・味噌・酒・納豆・鰹節など)の日伊の専門家の連携事業も実施。現在、ワイン醸造家の夫とともにイタリア・エミリア=ロマーナ州在住。6月末から約2か月日本に帰国します。この機会にイタリアのアグリツーリズムの最新情報を皆さん一緒に学びましょう!!

・セミナーへの参加希望の方は、下記のサイトからお申込みください。
  https://satomono.jp/tour-seminar/30494/

 

一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構 
〒101―0042 東京都千代田区神田東松下町45 神田金子ビル5階
TEL 03−4335−1985(直通)FAX 03−5256−5211


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posted by オーライ!ニッポン会議 at 17:23| コミュニティビジネス

2023年05月12日

8/30【農家経営に欠かせないイタリアのアグリツーリズム!】農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーを開催します。

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お席は残りわずかです。間もなく定員にたっします。定員にたっしましたら、キャンセル待ちのお申込みとさせていただきます。ご承知おきください。

8月30日に農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーを開催します。
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 こんにちは。久しぶりに農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーを開催します。
今回は、かねてから注目していたイタリアのアグリトゥーリズモを取り上げます。

 食は命をつなぐ重要な資源のみならず、ワインやチーズなど豊かなライフスタイルを形作る重要な要素です。
 大いなる田舎の国、イタリアの農村で休暇をとる楽しさを提供するアグリトゥーリズモは、持続的な農家の経営においても欠くことができない取り組みとなっているそうです。イタリアの食文化やアグリツーリズモに詳しい方が帰郷されている期間にぜひ、イタリアのアグリトゥーリズモの実態など最新の情報を聞いてみたいと思います。転送転載はご自由にどうぞ。

■■■■ 令和5年度 農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー■■■
【農家経営に欠かせないイタリアのアグリツーリズム!】
【講師】GEN Japan/JINOWAconsortium メンバー 岡崎 啓子 氏(イタリア・エミリア=ロマーナ州在住)
【日程】2023年8月30日(水)14:00〜16:00 【参加費】2,000円
【主催・場所】一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構 会議室
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 1960年代にトスカーナ地方を中心に自発的に始まり、1985年には農家が副業として観光事業を行うことへの補助金が出るようになり、拡大。「宿泊者を受け入れ、現地の農作物やそれで作られた食事などを提供し、農林業もしくは畜産に関わる催しを行ったり、現地の自然でスポーツを楽しんだり出来る機会を提供する個人や法人のこと」とされており、登録制になっています。
 アグリツーリスモに取り組む農家の多くは所得の半分近くが観光収入となっており、労働日数当たりに換算すると観光収入のほうが上回っている事例も出ているなど農家経営に欠かせない収入源であり、女性や若者が活躍出来る場として、重要になっています。

講師の岡崎さんは、埼玉県の農家の出身。東京女子大学現代文科学部コミュニケーション学科(現:現代教養学部)を卒業後イベント企画・制作業界で働いたのち、「食と農」を自分の専門にとスローフード協会設立の食科学大学を目指し2004年に渡伊、第一期生として3年間学び、卒業後はイタリア・EATALY社にて、日本出店を中心とする海外事業展開の黎明期に携わりました。

2児の出産・育休を経てGEN・JINOWAメンバーとなり、食・農・暮らしの伝統の知恵や技術からイノベーションを目指す体験に基づく学びの機会の提供や、国際人材交流に関わっています。
発酵食品(麹・酢・味噌・酒・納豆・鰹節など)の日伊の専門家の連携事業も実施。現在、ワイン醸造家の夫とともにイタリア・エミリア=ロマーナ州在住。6月末から約2か月日本に帰国します。この機会にイタリアのアグリツーリズムの最新情報を皆さん一緒に学びましょう!!

・セミナーへの参加希望の方は、下記のサイトからお申込みください。
  https://satomono.jp/tour-seminar/30494/

 

▲2023年度のセミナーは、対面方式により実施します。
▲新型コロナウイルス感染症状況によっては開催の延期若しくはオンライン(Zoom)への変更もあります。

一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構 
〒101―0042 東京都千代田区神田東松下町45 神田金子ビル5階
TEL 03−4335−1985(直通)FAX 03−5256−5211


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posted by オーライ!ニッポン会議 at 10:29| コミュニティビジネス

2023年03月31日

稼ぐ事業で地域をつくるために、参考にしたい「農山漁村コミュニティ・ビジネス」

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稼ぐ事業で地域をつくるために、参考にしたい「農山漁村コミュニティ・ビジネス」

 地域の自立的発展を推進するためには、地域に存在する資源を活用して、コミュニティ・ビジネスを興すことが有効です。地域の資源には、農林水産物などの1次産業から得られるもの、それらを加工したもの、だけでなく、景観や文化風習や人的資源も含まれます。
 グリーン・ツーリズムやエコツーリズムの体験旅行や農産物直売所、農家民宿、農家レストランなど農山漁村の自然や農林漁業を核にしたコミュニティ・ビジネスは既に多数存在し、その活動成果は地域振興に欠かせないものとなっています。

 農山漁村を舞台に、稼ぐ力を発揮する農山漁村コミュニティ・ビジネスは、小さな生業(なりわい)を興す取り組みでもあり、農山漁村の生業から派生しやすいことから失敗も少なく、地域の他の取組みとも連動することにより地域内経済の循環の担い手として世界的にも注目されています。
 農山漁村のコミュニティ・ビジネスは、小さく始められること、農山漁村の生活や生業から派生しやすいこと、先行事例から真似しやすいこと、地域内経済の循環にも資することから徐々に仲間を増やすこともでき、始めやすく横展開もしやすい特徴があります。

 当機構では、農山漁村の持続的発展にために、こうしたコミュニティ・ビジネスの取組みを幅広く紹介するために、農業と何かXの多業に取り組む半農半X、地域おこし協力隊とそのOB/OGの活躍、ソーシャルビジネス、新たに農林漁業に参入する若者、地域外のネットワークと連携したもの等、コミュニティ・ビジネスの素材・手法・担い手等に注目してセミナーを開催します。

〇2023年度の開催テーマ案
(次のなかから数回程度開催、講師との日程調整がとれたものから順次実施する予定です。)

(1)【地域振興を図るための住民合意形成を促す手法】
(2)【農家民宿+○○○○(農業等)の半農半X】
(3)【ソーシャルビジネスによる雇用創出と若者移住促進】
(4)【若者による新規就農】
(5)【地域外のネットワークと連携して地域の未来を拓く】
(6)【地域おこし協力隊の新たな戦略】

詳細は、随時情報発信します。

(一財)都市農山漁村交流活性化機構

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 18:55| コミュニティビジネス

2023年03月14日

感動とは、【深く物に感じて心を動かすこと】なぜ、心を動かすのか、人を元気にする「グリーン・ツーリズムの底知れない可能性」《その1》

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 感動とは、【深く物に感じて心を動かすこと】なぜ、心を動かすのか、人を元気にする「グリーン・ツーリズムの底知れない可能性」《その1》

 ある先生からお声をかけていただき、観光学を学ぶ大学生の皆さんにグリーン・ツーリズムの歴史をお話する機会をいただきました。
 日本でグリーン・ツーリズムがはじまってから約30年、そもそもなぜ日本がグリーン・ツーリズムを行なおうとしたのか、社会的な背景から、これまでに展開された推進方策、具体的な取り組みについて順を追って語り部のように話しました。
 その代表的な事例やグリーン・ツーリズムを実践する農山漁村の人々の活動、推進しようとする行政マン、そしてそれを利用し農山漁村での暮らしや体験を楽しむ都市生活者は子どもたちの様子まで物語風に解説しました。

 特に関心を引いたと思われるのは、素朴な地域の行事と地域の生活文化そのものを体験するふるさと体験ツアーの内容やグリーン・ツーリズム感動の涙の別れ現象(国立宮崎大学地域資源創成学部地域資源創成学科 熊野稔教授の命名)とグリーン・ツーリズムのカタルシス効果、そして、グリーン・ツーリズムを地域自らPRするために、動画CMを作成した感動映像コンテストの作品でしょう。

 フィールドワークも進められている先生の授業を補完する形で、今のグリーン・ツーリズムになるまでの流れと若い学生の皆さんが経験してきた体験学習や農林漁業教育旅行がなぜ、どのように進められてきたのか、腑に落ちた学生も多くおりました。

 格好良く言えば、彼等彼女等が体験したセカンドスクールの十数年後の事後学習になったのかもしれません。
 そう考えると一期一会の出会いとしてセカンドスクールで出会った都会の子どもと農山漁村の人々のふれあいが時を経て記憶として蘇るという場面でもあったのでしょうか。後日、学生の皆さんから次のような感想等をいただき、私も大いに感動しました。

T 主な講演内容

 ⑴ グリーン・ツーリズムとは
 ⑵ 都市農村交流、グリーン・ツーリズムの歴史
 ⑶ グリーン・ツーリズムと教育旅行
 ⑷ オーライ!ニッポン、コミュニティビジネス
 ⑸ グリーン・ツーリズムに求められるのは何か?

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※ 当機構の農家民宿担当者の情報提供より、小学館発行の「女性セブン」2022年1月5日発売(1月20・27日)号に、当機構WEBサイト「里のものがたり」掲載の農家民宿が紹介されました!!詳細は、こちらをご覧ください。https://blog.canpan.info/ohrai/archive/472

U グリーン・ツーリズム感動の涙の別れ現象とは、

 農山漁村を訪問し農林漁業の体験や農家での宿泊・生活体験をする小学生から高校生の若者が、たった数日農村に泊まっただけなのに、多くの生徒が農村を離れ都市に帰るその時にお世話になった農家のお父さんお母さんとの別れに涙を流すという事実に着目した熊野先生は、「旅行の形態はさまざまにあるが、これほど感動する旅があるのだろうか」と感動しています。
 熊野稔 教授 https://kumano-lab.jimdofree.com/

 ⑴ グリーン・ツーリズムの持っている底知れない作用に強い衝撃を受け、
 ⑵ それほど農村のもつ教育効果は極めて高く深い。
 ⑶ それは、農山漁村地域の活性化のみならず、グリーン・ツーリズムを実践者(農林漁家)の皆さんも幸せになり、
 ⑷ 延いては、過疎化、高齢化、農業の不振と暗い話題が多い農山漁村が農泊を実施して新たな「生きがい」が出来、楽しい毎日を過ごせることから、農山漁村の皆さんも身体も健康になる。農家のお母さんも元気。
 ⑸ 従って、都市と農山漁村の交流には、人と人との出会い、心のふれあいがとっても大切である。


オーライ!ニッポン会議

次号(「V 学生の感想の一部を抜粋」に続く

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 17:48| コミュニティビジネス

2023年03月11日

最新!特定地域づくり事業協同組合制度の情報 その2

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最新!特定地域づくり事業協同組合制度の情報 その2

 前回に引き続き、最新!特定地域づくり事業協同組合制度の情報 その2を取り上げる。
特定地域づくり事業協同組合は、どのように組織化して、事業化をすればよいのか?その課題に対して、先行事例からヒントを探ることができます。総務省が調査結果を公開しています。

W.総務省が実施した「特定地域づくり事業協同組合制度に関する調査研究事業」によると

 総務省では、先行して認定された特定地域づくり事業協同組合の認定に向けた検討の段階から事業開始までの過程を調査・分析等を行い、結果を令和4年3月に公開しています。今後、特定地域づくり事業の制度活用を検討している自治体及びすでに活用を行っている自治体に対しての、組合認定までの手法及び事業実施における留意点として参考になります。

(1)アンケート調査(17組合)から導きだされた特徴

A)組合が組合員から徴収する賦課金については「なし」とする割合が約4割を占めていた。
 また、組合員の利用料金(税込み)については下限、上限共に1,100円/時間程度までの組合が多い。

B)組合の事務局の所在は、約半数が行政の施設内に設置されている。
  職員構成については、兼務人材を含めて2名以内とする組合が約8割を占めている。
  また、職員の専任/兼務の状況については、事務局長、事務局職員はいずれも半数を超える事務局人材が兼務となっている。

C)派遣職員
 組合によってばらつきがみられるが、派遣職員の給与水準については16〜17万円台/月とする割合が比較的多い。その他、賞与及び退職金については、それぞれ7割、8割の組合で「あり」とされていた。派遣職員の採用人数については、長期的に拡充する意向の組合が多いが、令和3年度時点では計画・実績共に5人を下まわる組合の割合が多い。

D)特定地域づくり事業協同組合の認定までの流れ
 事業の骨格検討段階から事前相談を経て特定地域づくり事業協同組合の認定までにかかる所要期間は、10か月程度とする組合が多い。認定までのプロセスのなかで課題や苦労した点については、派遣職員となる労働者の確保が最も多く、組合員となる事業者の確保、収支の見通し、予定派遣先の確保等が上位。

E)派遣先の事業者
 令和3年度の派遣先の事業者数は5社以下とする割合が多く、過半を占めている。
 派遣先の業種については、農業が最も多いが、小売りを始めとする第三次産業も過半の組合で含まれるほか、食料品加工業もそれに次いで多い。地域において仕事を創出する上での創意工夫については、通年の業務を組み込むことにより仕事の安定を図る組合と、多様な業種の組合員を確保する組合のそれぞれがみられる。

F)地域づくり人材(派遣職員)の確保
 地域づくり人材(派遣職員)の確保にあたっては、ほぼすべての組合で公募がされているが、声掛けによる勧誘を行う例も多い。公募に活用した方法としてはハローワーク、転職・求人サイト、公的機関のホームページが中心。声掛けを行った組合は、主には移住等の希望者や域内の企業や団体で勤務している方、地域おこし協力隊の関係者等が中心であった。派遣職員を地域で定着させるための工夫は、派遣職員のスキルアップに向けた研修実施、派遣職員の地域への広報等の実施等が中心となっている。

G)組合の円滑な運営について
 事務局長の確保にあたっては、組合関係者と交流があった人物に対する声掛けや、市役所OBを含めた、リタイヤ人材や地域おこし協力隊関係者、組合員等の出向兼務などが中心となっている。事務局人材に求められる知識や経験、スキルについては地域内の事業所とのネットワーク、人事・労務管理に関するスキル、財務・会計に関するスキルなど幅の広いスキルが必要とされている。組合の円滑な運営に向けた特定地域づくり事業の事業収益性については、支出を増やし、収益性を高める意向を示す組合が多い。

(2)さらに、10組合へ、特定地域づくり事業協同組合の認定までの過程について深堀して把握するための以下の内容のヒアリング調査を実施しています。

1.特定地域づくり事業協同組合の設立の経緯
2.特定地域づくり事業協同組合の認定までのプロセス
3.派遣先の事業者
4.地域づくり人材(派遣職員)の確保
5.組合の円滑な運営

◎ヒアリング調査をした10組合の概要(地域特性、主な組合員)

1.奥会津かねやま福業協同組合(福島県金山町)
  中山間地域小売業、飲食業、宿泊業、ガソリンスタンド、キャンプ場、食料品製造業、社会福祉事業、建設業
2.事業協同組合かわかみワーク(奈良県川上村)
  中山間地域林業、観光業、介護事業、家具製造業、金属加工業、小売業
3.智頭町複業協同組合(鳥取県智頭町)
  中山間地域林業、飲食料品小売業、燃料小売業、保育所、飲食店、観光業
4.協同組合Biz.Coop.はまだ(島根県浜田市)
  中規模市町村児童福祉事業、障害者福祉事業、老人福祉事業、音楽興行活動
5.安来市特定地域づくり事業協同組合(島根県安来市)
  中規模市町村農業、小売業
6.津和野町特定地域づくり事業協同組合(島根県津和野町)
  中山間地域酒類製造業、農業
7.海士町複業協同組合(島根県海士町)
  離島地域食品加工業、漁業、宿泊・飲食・観光業、教育・研修・物販人材バンク
8.唐津協同組合(佐賀県唐津市)
  中規模市町村不動産業、デザイン業、飲食業、製造業
9.五島市地域づくり事業協同組合(長崎県五島市)
  離島地域食料品加工業、農業、建設事務、介護業、サービス業
10.えらぶ島づくり事業協同組合(鹿児島県和泊町、知名町)
  離島地域農業、食料品製造業、一般診療所、老人福祉・介護事業、宿泊業、総合スーパー

◎特定地域づくり事業協同組合制度に関する調査研究事業報告書(令和4年3月)
 https://www.soumu.go.jp/main_content/000799264.pdf

本書の目次は以下の通り、先行事例から課題や解決策への分析・整理されており大変参考となります。
1.はじめに
 1-1.本事業の目的
 1-2.本報告書の構成
2.特定地域づくり事業協同組合に対する調査の実施
 2-1.アンケート調査の実施
 2-2.ヒアリング調査の実施
3.先行する組合の概要と地域課題の解決に向けた取組み
 3-1.先行する特定地域づくり事業協同組合の概要
  (1)組合の活動する地域及び組合数
  (2)組合員(派遣先)の業種
  (3)地域づくり人材(派遣職員)の人数
 3-2.地域課題及び組合設立の趣旨
  (1)組合が活動する地域の地域課題
  (2)組合設立の狙い・目的
4.組合の認定から事業実施までの流れ
 4-1.組合の認定にかかる事務手続きの全体像
 4-2.事業の骨格の検討段階
  (1)概要
   @事前準備
   A事業計画(案)の作成
  (2)事業の骨格の検討段階における主な課題
   @調査結果の概要
   A主な課題
    i.組合員(発起人)の確保
    ii.年間を通じた仕事の創出、派遣計画の策定
    iii.地域づくり人材の確保
 4-3.各機関への事前相談〜申請手続き段階
  (1)概要
   @関係機関への事前相談
   A事業協同組合の設立認可手続き
   B特定地域づくり事業協同組合の認定手続き
   C労働者派遣事業の届出
  (2)各機関への事前相談
   @調査結果の概要
   A主な課題
5.組合の認定をスムーズに進めるための留意点
 5-1.申請手続きの全体像を把握したうえでの工程管理
 5-2.各関係機関の協力体制の構築、ヨコの連携
 5-3.ノウハウを有する主体の参画・支援
6.特定地域づくり事業の実施にかかる留意点
 6-1.組合員及び発起人の確保
 6-2.年間を通じた仕事の創出、派遣計画の策定
 6-3.地域づくり人材の確保
  (1)主な課題
  (2)取り組みのポイント
   @賃金体系の検討
   Aその他の雇用条件の設定
   B域外への情報発信
   C地域への人材の定着
  (3)主な先行事例
   @域外から人材を呼び込みが可能な雇用条件の工夫
   Aターゲット属性を考慮した人材の募集や情報発信の工夫
   B地域づくり人材の定着に向けたその他の工夫
 6-4.組合の円滑な運営
  (1)主な課題
  (2)取り組みのポイント
   @事務局人材の確保
   A特定地域づくり事業の事業収益性の確保
  (3)主な先行事例
   @事務局人材の確保
   A外部委託の活用
   B特定地域づくり事業の事業収益性の確保
7.調査の総括
 7-1.地域課題を踏まえた組合の位置づけの検討について
  (1)各地域の地域課題
  (2)組合の位置づけ・設立の狙い
 7-2.特定地域づくり事業協同組合の認定までのプロセスについて
 7-3.特定地域づくり事業の実施について
  (1)組合員及び発起人の確保
  (2)年間を通じた仕事の創出、派遣計画の作成
  (3)地域づくり人材の確保
  (4)組合の円滑な運営

◎特定地域づくり事業協同組合制度について、これまでに本ブログで紹介したのは次の2回、
 地域に仕事を創るという機能、マルチワークする人材を集めるという機能、さまざまな人材や仕事を求める地域の事業者への営業といった3つの機能を同時に行う事務局機能が特定地域づくり事業協同組合に求められている。持続な組織として、事務局の安定した成長が今後の地域の活性化に大きく影響することは間違いないと思う。

・2020年06月10日
 過疎地域に移住する若者等のマルチワークを支援する「特定地域づくり事業協働組合制度」
【地域人口の急減に対処するための特定地域づくり事業の推進に関する法律】にもとづき実施される支援制度。[1組合あたり、職員6人、運営費年額2400万円を財政支援。]
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/294

・2021年10月26日
 過疎化が進む地域で複数の仕事を組み合わせ、安定した雇用を生み出す国の制度【特定地域づくり事業協同組合】が各地で組合が認定され活動がスタートしています。
 総務省のWEBサイト『特定地域づくり事業協同組合認定一覧(R3.10.21現在)』によると現在、北海道から鹿児島県まで22団体が認定されています。
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/445

(一財)都市農山漁村交流活性化機構
コミュニティビジネス事務局

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 00:32| コミュニティビジネス

2023年03月10日

最新!特定地域づくり事業協同組合制度の情報 その1

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最新!特定地域づくり事業協同組合制度の情報 その1

T.地域づくり事業協同組合制度とは、
 人口の更なる急減を抑止し、地域の担い手を確保するための新たな枠組みとして、「地域人口の急減に対処するための特定地域づくり事業の推進に関する法律(人口急減地域特定地域づくり推進法)」が議員立法として国会に提出され、令和元年12月4日に公布、令和2年6月4日に施行されました。

 この法律の背景には、我が国の総人口が、平成27年の国勢調査で初めて減少に転じて以降、減少傾向が続き、今後もこの人口減少は加速する見通しとなっていることがあります。
特に地方の人口は農山漁村を中心に急激に減少しており、これらの地域においては、地域の担い手不足が極めて深刻な課題となっています。
 一方、若い世代を中心に都市部から農山漁村へ移住しようとする「田園回帰」の潮流が高まっており、農山漁村が都市部の若者にとって新しいライフスタイルを通じて自己実現ができる場として考えられるようになってきています。
 法は、農山漁村では事業者単位で見ると年間を通じた仕事が少なく、このため、安定的な雇用環境や一定の給与水準を確保することができていないといった状況が、人口流出の要因やUIJターンの障害になっていることに着目しています。
 そして、このような課題について、地域全体で複数の事業者の仕事を組み合わせることで年間を通じた仕事を創出し、地域事業者が協同して職員を通年で雇用した上で、それぞれの地域事業者に派遣するための仕組み(特定地域づくり事業協同組合制度)を創設し、地域の担い手の確保の取組を推進することとしています。
 農山漁村においては、本制度を活用することで、安定的な雇用環境と一定の給与水準を確保した職場を作り出し、地域内外の若者等を呼び込むことができるようになるとともに、地域事業者の事業の維持・拡大を推進することができるようになります。

 具体的な、特定地域づくり事業協同組合制度については、総務省のページをご覧ください。
 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/tokutei_chiiki-dukuri-jigyou.html

U.地域づくり事業協同組合の一覧
 令和5年2月1日現在、認定された特定地域づくり事業協同組合は、全国で72組合・76団体です。
 https://www.soumu.go.jp/main_content/000857628.pdf

 北海道
  1.下川町 下川事業協同組合 https://jinzai.shimokawa-life.info/
  2.中頓別町 中頓別町特定地域づくり事業協同組合
    https://nakatombetsu-kurashitoshigoto.jp/coop/
  3.名寄市 なよろ地域づくり事業協同組合
  4.初山別村 初山別事業協同組合
  5.石狩市 浜益特定地域づくり事業協同組合  
    https://www.facebook.com/hamamasu.hamawork/
  6.遠軽町えんがるサンキュー協同組合
 青森県
  7.★南部町 人材サポートなんぶ協同組合 https://jinzai-support-nanbu.jp/index.html
 岩手県
  8.葛巻町 葛巻町特定地域づくり事業協同組合
    https://www.town.kuzumaki.iwate.jp/docs/2021120800019/
 秋田県
  9.東成瀬村 東成瀬村地域づくり事業協同組合 https://atumare-naruse.com/
 山形県
  10.★小国町おぐにマルチワーク事業協同組合 https://ogumaru.jp/
 福島県
  11.金山町 奥会津かねやま福業協同組合 https://kanefuku.org/
  12.只見町 只見働き隊事業協同組合
  13.喜多方市 協同組合ジョイフルワーク喜多方
  14.柳津町・★三島町・昭和村 奥会津地域づくり協同組合 https://okuaizu-chiiki.com/
 群馬県
  15.★みなかみ町 みなかみ町特定地域づくり事業協同組合 https://migumi.jp/
 埼玉県
  16.小鹿野町 小鹿野町特定地域づくり事業協同組合 https://kumiai.ogano.net/
 新潟県
  17.粟島浦村 粟島浦地域づくり協同組合
  18.★上越市 星の清里協同組合 https://hoshinokiyosato.jimdofree.com/
  19.★阿賀町 阿賀マッチワーク協同組合 https://agamatchwork.com/
 長野県
  20.生坂村 生坂村特定地域づくり事業協同組合
  21.★小谷村 おたり地域づくり協同組合 https://www.otari.work/about/
 山梨県
  22.早川町 早川地域づくり事業協同組合 https://hayakawa-chiiki.jp/
 愛知県
  23.設楽町 したらワークス協同組合
 岐阜県
  24.白川町 白川ワークドット協同組合 https://note.com/shirakawaworkdot/
 富山県
  25.★南砺市 南砺ひととみらい協同組合 https://www.hitomira.com/
 石川県
  26.珠洲市 珠洲市特定地域づくり事業協同組合 https://www.suzu-kurashigoto.com/
  27.七尾市 のとじま特定地域づくり事業協同組合
  28.★穴水町 穴水町特定地域づくり事業協同組合
 京都府
  29.綾部市 あやべ水源の里地域づくり協同組合
  30.京丹後 市京丹後地域づくり協同組合
 奈良県
  31.川上村 事業協同組合かわかみワーク https://kawakamiwork.com/
  32.明日香村 明日香村特定地域づくり事業協同組合
 兵庫県
  33.香美町 香美町地域づくり事業協同組合
  34.★淡路市 淡路市地域づくり事業協同組合
 鳥取県
  35.日野町 日野町未来づくり事業協同組合
  36.智頭町 智頭町複業協同組合 https://twitter.com/chizu_CA
  37.若桜町 若桜町特定地域づくり事業協同組合
 島根県
  38.海士町 海士町複業協同組合 https://amu-work.com/
  39.★浜田市 協同組合Biz.Coop.はまだ https://biz-hamada.com/
  40.安来市 安来市特定地域づくり事業協同組合 https://www.yasugi-multi-work.com/
  41.★奥出雲町 奥出雲町特定地域づくり事業協同組合
    https://deep-town-okuizumo.jp/topics/9149
  42.津和野町 津和野町特定地域づくり事業協同組合 https://tsuwano-work.jp/
  43.飯南町 飯南町地域づくり協同組合
    http://iinan-teiju.jp/cont/wp-content/uploads/2022/07/tiikidukuri.pdf
  44.★知夫村 協同組合YADDO知夫里島 https://yaddochibu.wixsite.com/yaddo
  45.★邑南町 おおなん地域づくり事業協同組合
  46.★西ノ島町 西ノ島町特定地域づくり事業協同組合 https://www.nishinoshima-kumiai.com/
  47.隠岐の島町 隠岐の島町地域人材づくり協同組合
 岡山県
  48.新庄村 新庄村地域人事業協同組合
 山口県
  49.★萩市 はぎ地域づくり協同組合
 徳島県
  50.三好市 三好市特定地域づくり事業協同組合 https://www.m-tokutei.com/
  51.美馬市 木屋平スプラウト協同組合 https://koyadaira-sprout.com/
  52.上勝町 かみかつちょう かみかつ事業協同組合
 愛媛県
  53.松野町 森の国まつの事業協同組合
     https://matsunotown.wixsite.com/morinokuni-coop
 高知県
  54.東洋町 東洋町特定地域づくり事業バツグン協同組合 https://x-gun.jp/
  55.★馬路村 馬路村地域づくり事業協同組合 https://umaji-work.com/
 佐賀県
  56.みやき町 みやき町特定地域づくり事業協同組合
  57.唐津市 人材バンク唐津協同組合 https://jinzai.life/
  58.小城市 協同組合佐賀の善食くりや https://zenshoku-kuriya.com/
  59.上峰町 上峰町堤8事業協同組合
  60.武雄市 武雄マルチワーク協同組合
 長崎県
  61.五島市 五島市地域づくり事業協同組合 https://goto-work.com/
  62.壱岐市 壱岐市農業支援事業協同組合
  63.対馬市 対馬づくり事業協同組合 https://tsushima-zukuri.com/
  64.雲仙市 雲仙市地域づくり事業協同組合 https://unzen-union.studio.site/
 熊本県
  65.五木村 五木村複業協同組合 https://itsuki-work.weebly.com/
 宮崎県
  66.★日南市 ACにちなん事業協同組合
  67.諸塚村 協同組合もろつかわーく
 鹿児島県
  68.和泊町・知名町えらぶ島づくり事業協同組合 https://erabu.or.jp/home
  69.与論町 ヨロンまちづくり協同組合 https://yoron-multiwork.com/
  70.伊仙町 とくのしま伊仙まちづくり協同組合 https://r.goope.jp/isenmachidukuri/
  71.西之表市 種子島にしのおもて地域づくり協同組合
  72.南種子町 みなみたね地域創生協同組合


V.特定地域づくり事業推進交付金交付金
 令和4年度の特定地域づくり事業推進交付金交付金の最も多いのは、長崎県五島市五島市地域づくり事業協同組合12,488千円、次いで島根県海士町海士町複業協同組合8,530千円、福島県金山町かねやままち奥会津かねやま福業協同組合7,744千円、佐賀県小城市協同組合佐賀の善食くりや7,500千円。交付総額は、76団体277,165千円、平均すると1団体当たり約365万円。

 総務省令和4年度特定地域づくり事業推進交付金交付決定一覧(R5.2.15現在)
 https://www.soumu.go.jp/main_content/000859468.pdf


次号につづく。
(一財)都市農山漁村交流活性化機構
コミュニティビジネス事務局

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2023年02月20日

令和5年度 農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーについて

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令和5年度の農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーについて、検討をはじめています。
昨年度は、結局1回しか開催できませんでしたが、今年度は、オンラインも活用しながら、
新しい取り組みはこれまでは対象としなかった分野も視野にいれて、検討をしています。
とはいえ、人員も少なく、業務は増加していますので、詰込み的な計画ではなく、
(一財)都市農山漁村交流活性化機構らしい、視点でコミュニティビジネスを考えていきます。

【地域振興を図るための住民合意形成を促す手法】は、現在の農山漁村集落の実情に合わせて、皆で考え取り組むために、どのように進めていけば良いのか、これまでの経験から取り組んできた手法を紹介しようと考えています。

1.地域再生は誰が行うのでしょうか。
2.なぜ、合意形成が必要なのでしょうか。
3.合意形成とは、どうやっておこなうのでしょうか。 
4.合意形成には、住民からのアイデア創出する作業そのものが、やる気起こす効果を発揮します。
5.どうアイデアを創出し、まとめるのでしょうか。
6.KJ法の手法を取り入れて参加者をワクワクさせるやり方です。
7.この具体的なプロセスが、目指す「住民自身が立ち上がる機運」を興します。

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588





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2023年01月31日

全国の自治体のサテライトオフィスの開設状況

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総務省は全国の自治体のサテライトオフィスの開設状況を発表しています。
【地方公共団体が誘致又は関与したサテライトオフィスの開設状況調査】令和4年10月26日

 令和4年度の牟岐町で実施した徳島県の地域再生寄り合いワークショップが終了しました。
地域の将来のことを皆さんで話し合い、地域の資源を確認し、アイデアを出し、より良い方向へどのように進めていくのか、ワークショップは3回にわたり段階的に進め、最後に実行計画を作成しました。
 今後、県の予算を活用しながらこの計画の実現に向けて進めていくことを大いに期待しています。

 さて、何か新しいことを興すとき、咸臨丸の勝海舟、福沢諭吉や明治政府の岩倉使節団(岩倉具視、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文等)のみならず、戦後経済界のアメリカ視察など、広く世界の制度・文化・実情を視察し、カルチャーショックを受けて、その後の政策やビジネスに大きな成果をもたらしました。
 探求学習、体験学習、フィールドワークなど言い方はさまざまなであるが、人間形成にも普段の生活と異なると環境を見聞することは、大変重要だと思います。

 日本各地では、過疎、人口高齢化、農林漁業不振と課題の多々ある中山間地域ですが、小さな変化も始まっています。六次産業化など地域資源で興す、ITやデザインなど新たなモノで興す、伝統的な生活習慣や地域の文化遺産などの文化風土で興す、環境教育など人を興すなど新たな視点で取り組みが進められています。
 新しい取り組みに前向きな県民性の徳島県では、デジタルDXの一つのモデルとして、全県を挙げて、サテライトオフィスの取組みにも大いに注目して欲しいと思います。
 サテライトオフィスの推進事業は、地域に残る空家・古民家の再活用との連携により、移住促進や新たな産業振興にも寄与するとして大いに期待されている政策です。

 総務省では、都市部から地方へのヒト・情報の流れを創出するために、地方公共団体のサテライトオフィス誘致の取組を「お試しサテライトオフィス」事業などにより支援しており、地方公共団体が誘致し、あるいは開設にあたって関与した企業のサテライトオフィスの開設状況の調査結果をとりまとめています。
【地方公共団体が誘致又は関与したサテライトオフィスの開設状況調査】
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei08_02000243.html

◎令和3年度末時点でのサテライトオフィス開設数は1,348
◎令和2年度末時点でのサテライトオフィス開設数は916
◎令和3年度に新たに505開設して、73減少

全国の開設数の他に、「新たな企業が進出してきたことによる波及効果」「新たな企業が進出してきたことにより明らかとなった(生じた)課題」「新型コロナウイルス感染症拡大前と比較したサテライトオフィスに係る状況の変化」「開設にあたっての行政による支援等」のアンケート結果も紹介されています。

◆都道府県別の開設数上位は、以下のとおり。
 1.北海道110
 2.新潟県95
 3.岐阜県89
 4.徳島県86
 5.長野県79
 6.静岡県73
 7.島根県63
 8.宮城県62

◆令和3年度末時点のサテライトオフィス開設数1,348か所、346市町村
 1か所に10か所以上設置している市町村は、以下のとおり。(括弧内は都道府県内設置数)

 なかでも人口規模の少ない町村において、開設数の多い、徳島県の美波町、神山町、北海道、上士幌町、更別村、更に和歌山県の白浜町が健闘している。

・北海道(110):札幌市56、旭川市10、上士幌町14、更別村10
・宮城県(62):仙台市45
・福島県(17):会津若松市12、田村市13
・群馬県(17):前橋市10
・新潟県(96):新潟市59
・群馬県(17):前橋市10
・長野県(79):松本市15
・岐阜県(89):岐阜市29、大垣市28、郡上市11
・静岡県(73):静岡市12、浜松市28
・京都府(34):宮津市11、南丹市12
・和歌山県(36):和歌山市15、白浜町14
・島根県(63):松江市35
・広島県(48):広島市24
・徳島県(86):神山町15、美波町21
・福岡県(32):北九州市12
・長崎県(24):壱岐市15
・宮崎県(29):日南市15
・沖縄県(36):那覇市11、名護市20

※1企業が1自治体において複数個所設置の場合は、1箇所として集計

○地方公共団体が誘致又は関与したサテライトオフィスの開設数
 https://www.soumu.go.jp/main_content/000841982.pdf


★農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーでは、サテライトオフィスの取組みを紹介しました。平成31年3月7日【サテライトオフィスは、農山漁村に人と仕事と活気を呼ぶ】
サテライトオフィスは、農山漁村に人と仕事と活気を呼ぶ.pdf

★徳島県美波町 サテライトオフィス  https://satelliteoffice.town.minami.lg.jp/

(一財)都市農山漁村交流活性化機構
コミュニティビジネス事務局

582





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2023年01月20日

約20年前のグリーン・ツーリズムのガイドブック、その使命と役割を再考する

体験ルートガイド.jpg

 都市農山漁村交流活性化機構は、農山漁村への旅行(グリーン・ツーリズム)を促進するために、2002(平成14)年度に、「ふるさと体験ルート開発・提供事業」に取り組みました。
約20年前の話になります。
 グリーン・ツーリズムを提供する地域も情報収集方法もネット環境の進化により、大きく変わりましたが、体験し滞在し、人と交流するという目的は、今も変わりありません。
 さらに旅を楽しむという観点からは、目的地だけを目指すのではなく、往復の道行で、ちょっと寄り道をする、周遊するということで、知らなかった場所の景観や食事、文化風習に触れるきっかけとなるものです。
 有名な観光地の周辺のグリーン・ツーリズムやエコツーリズムを楽しんで見るということでもいいし、予定を変更して、道の駅や温泉に寄るなど、計画を少し外れると不確定性を楽しんでみるみるということも刺激的かもしれません。


◆グリーン・ツーリズムのルート情報を開発
 農山漁村体験や農村生活等の情報を活用して、都市生活者のグリーン・ツーリズムを手軽に楽しんでいただくために、ふるさと体験ルートを開発提供する事業を実施
 ふるさと体験ルートの開発にあたっては、都市生活者のそれぞれの利用ニーズに即した、きめ細やかな情報提供をするために、「青少年(小中学生)対象」「ファミリー層(未就学児がいる家族)対象」「熟年者層」の3つのテーマで開発
 そして、そのテーマにそれぞれのターゲット層が求める情報、行動パターンに最適な情報を収集加工したうえで、広域的な体験ルートを提供することにした。
 そのための農林漁業体験等の広域マップやガイド等の情報を収集した。
 広域観光協議会、グリーン・ツーリズム関係機関等が広報している資料等を幅広く収集するために、関係機関からの積極的な情報提供をお願いした。

◆体験ルートを開発しガイドを発行
 ルートの開発は、次のような情報を基に、各界の専門家になる委員会等の検討を踏まえて展開した。

(1)青少年層(小中学生を中心に)を対象とした「子どもが楽しめる農村体験」の場合は、子供向けの農林漁業体験施設、牧場、野鳥やホタルなどの生き物と出会える場所などの情報を基に編集

(2)ファミリー層を対象とした「グリーンな旅、家族で楽しむふるさと体験ツアー」の場合は、家族で楽しめる農林漁業体験、自然体験、農村生活体験等のツアー情報等の中心に編集

(3)熟年者層を対象とした「美しいニッポン ゆったり・のんびり農村体験」の場合は、温泉、棚田、茅葺民家などの農村景観、祭り等の情報を加工編集した。

 上記3つのテーマごとに、広域的な体験モデルとなるような情報を地図上に展開するなどの見やすい・利用しやすい編集を行い「おすすめ・ふるさと体験ルート100」としてガイドブックを発行し農林漁業体験等を中心とした交流への手引きとして農山漁村にも還元した。
 さらに、マスコミ、旅行会社等に向けてグリーン・ツーリズムの普及に向けてアピールした。

◆5地区モニター調査も実施
 また、広域的な体験ルートの情報を提供いただいた地区の中から5箇所抽出しモニター調査を実施した。モニター調査は、当機構に設置された「ふるさと体験ルート開発委員会」委員及び都市生活者モニターによって、実際に現地を訪問し各農林漁業体験施設を体験し体験ルート開発の参考にするためのもの。

◆ふるさと体験ルート開発委員会
 構成は、大手旅行会社から3名、総合シンクタンクと大学の研究者から各1名、ミニFM局の市民パーソナリティ1名、旅行関係出版社のライター兼編集者1名、グリーン・ツーリズムを推進する市町村行政担当課長1名、IT系の公益法人研究者1名の合計9名

「ふると体験ルートガイド」を平成15(2003)年3月に発行しました。
当時巻頭には、以下のように挨拶しています。
【発刊にあたって】
 都市生活者では、心の豊かさ、ゆとりある生活に重きをおきたいという人は、88.8%に達し、物質的な面での生活を豊かにすることに重きをおきたいを大きく引き離しています。
 では、心の豊かさは、何をすることで叶えているのでしょうか。
20代から60代の男女に、今一番何にお金を使いたいかという支出分野を探った結果、20代を除く全ての年代の男女が「旅行」を第一位にあげています。
 特に女性では、20代47.6%、30代51.2%、40代45.2%、50代48.1%、60代52.0%と全ての年代に渡って大変強い関心をもっています。
 男性は、年代を経るにつれ旅行の関心度合いが高まり、60代で47.3%のピークを迎えます。多くの人々は、旅行をすることによって、心の豊かさを実現しようとしているといっても過言ではありません。
 しかし、従来型の旅行は曲がり角に来ているといわれ、新たな観光スタイル、資源を求める時代に突入しています。そうした動向の背景として、自然の美しさやスローライフ、スローフードが楽しめる地域、のんびりできる場所として、田舎や自然環境、景観の優れた農山漁村への旅行に年々関心を高めています。
 おいしいものを食べたいという欲求は、郷土色溢れた料理や地域の食材を活用した安全・安心な食べ物を提供する農家レストランに形を変え、これまでにない農的な要素を取り入れた旅が求められはじめました。
 グリーン・ツーリズムは欧州の先進国で発生した旅の形態ですが、いよいよ日本も本格的なグリーン・ツーリズム、農的な体験を可能とした旅が脚光を浴びる時がやってきたといえるでしょう。
 そこで当機構は、全国の農山漁村に伝わる伝統的な文化や農林漁業などの体験を中心としたふるさとを「体験・探検」する旅を「ふるさと体験ルート」と名づけ、全国の農山漁村市町村を対象に調査しました。
 そして、全国から提供された情報を元に、これまでとは一味も二味も異なった農村ライフを体験・探検できる旅の参考としていただくために、識者からなるふるさと体験ルート開発委員会を設けて、シニア(熟年者向け)層、ファミリー(家族向け)層、ジュニア(青少年向け)層に併せたふるさとを体験する旅を検討して、ふるさと体験ルート・ガイドを発行することにしました。
 地域の魅力を体験する新たな旅のために、また緑豊かな農山漁村に出かけるきっかけとして本書をご利用いただければ幸いです。

本ガイドブックの構成
 本ガイドブックは、4つのパートで、おすすめのふるさと体験ルートを紹介しました。

(1)「ふるさと体験ルート・モデルコース」
 全国のふるさと体験の中から「青少年」「ファミリー」「シニア」それぞれのライフスタイルにあわせた楽しい農村の旅のモデルとなるような地域を詳細に紹介
 このふるさと体験ルート・モデル地区は、機構内に設置した委員会で選定・調査をしました。
応募地区の取組み姿勢、農林漁業体験の内容(ユニーク性、バラエティ性、充実度等)、地域バランス等を総合的に判断して、青少年層1地区、ファミリー層2地区、熟年層2地区の割合で5地区を選定しました。
 そして、委員による現地調査を実施して、ふるさと体験ルートのモデルとして、さまざまな体験内容や地域文化資源を視察して、レポートを作成したものです。

体験マップ.jpg
(2)「ふるさと体験ルートマップ」
 都道府県単位に、3つのライフステージで楽しめる各種ふるさと体験のできる場所をマップ化しました。本ガイドで紹介している「おすすめ・100コース」の位置や当機構の「ふるさと情報DB」から各種農林漁業体験施設等の所在箇所を地図上に展開しました。

(3)「ふるさと体験ルート・おすすめ100選」
 全国各地には、地域の文化や資源を活用した魅力的なふるさと体験が可能な地域が沢山ありますが、その中からふるさと体験ルート調査へ情報提供した地区の情報を編集して、約100のコースを紹介した。
 わが日本のグリーン・ツーリズムを楽しむ旅のおすすめの100選
「青少年向け(ジュニア)」」「ファミリー向(家族)」「シニア向け(熟年者)」のマークをつけました。
 ふるさと体験ルート開発情報調査で回収したデータ「おすすめのふるさと体験ルート」「季節のおすすめ体験プログラム」「農林漁業および自然体験ツアー」や当機構の「ふるさと情報DB」のデータを活用して編集しました。

(4)「ふるさと体験総索引」
 本ガイドブックで紹介した農林漁業体験施設、プログラム等の索引
 ※本ガイドブックの情報は、平成15年3月時点のデータを基に編集

モデルコース.jpg
ふるさと体験ルート・モデルコースの概要

◎秋田県・西木村(熟年者層)
 地域案内人による「かたくり群生の里」散策、地元の農家で組織・運営の物産館の昼食、農家との会話が好評、炭焼き体験と風鈴づくり、野菜がごちそうの夕食、住職の指導のもと座禅体験など。インストラクターの育成に積極的に取り組んでいる。

◎山梨県・上野原町(青少年層)
 林業体験では先進的。東京至近のわりに、まだ知名度は低いが、教育的な体験、森林とのふれあいなど、単なる遊びを超えた地域とのふれあいが楽しい。これからの環境保全活動を主体としたふるさと体験の好モデル

◎石川県・能都町(ファミリー層)
 地域の人々が自ら企画し実行運営することを目指している。「春蘭の里」は民宿を中心に活動し、春夏秋冬の農村の生活そのままがまるごと体験できる素朴さが貴重

◎広島県・やまなみ大学(熟年者層)
 5つのキャンパス33市町村が参加して「やまなみ大学」という仕組みを発足させたユニークな取り組み。中国山地の伝統文化、農的体験など四季折々、地域ごとの多様なプログラムが用意されていた。(特定非営利活動法人やまなみ大学地域自立支援センターは、令和2年8月19日に解散しました。)

◎宮崎県・綾町(ファミリー層)
 自然生態系を守りながら農業振興に目覚しい地域。循環型社会の一つのモデルとして有名であり、スローフード、スローライフの一つの姿が見られる地域である。

これまでの旅行は、目的地に如何に早く、安く到着するか、その効率性が重要視されてきました。旅行の楽しさは、目的地へ行く過程を楽しんだり、自家用車の普及により、目的地への経路を、その時々の状況や心持でよって、道の駅や農産物直売所、廃校活用した体験施設に寄り道して当初の予定にない体験を楽しむ機会も増えてきました。
 農山漁村地域に到着してから、地元の人に勧められて、思わぬ絶景を見に行ったり、地域に伝わる伝統文化や伝統的な食事を見るだけでなく、一緒に作ったり体験したりと思わぬ旅の思い出につながります。
 約20年前には、グリーン・ツーリズムに取り組む地域も限られていましたが、今は農山漁村地域では、何らかの形で、農林水産業に根差した、地域の個性として地域の人によるグリーン・ツーリズムの体験が提供されています。まだあまり知られていないグリーン・ツーリズムを探していく、そんな旅も楽しいかもしれません。

(一財)都市農山漁村交流活性化機構
コミュニティビジネス事務局

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2023年01月04日

2023年は、どのような年になるのでしょうか。

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あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

2022年は、コロナとともに仕事を前に進めるということで、
地域再生の合意を図る寄合ワークショップも再開し、
また、今後の都市と農山漁村の共生・対流の新たな方向性を占う、
第19回オーライ!ニッポン大賞も実施し、
さらに、農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーや
中山間地域振興対策の協議会活動も今までのコロナ禍のブレーキを
乗り越えて、老ギアを入れて前に前にと進めました。
ウサギ年は、どのような年になるのでしょうか。
ぴょんぴょんと元気よく跳ね回るように、
社会も仕事も快調に進むことを期待しています。

昨年末にコロナウイルス感染症に罹り、幸い軽症ですみましたが
ワクチン接種を4回、飲食等人が集まる場を極力避けて隠忍自重していたのに、
羅感して敗北感を味わいました。
食料品やガソリン、電気代と上昇しており、
景気の良い話もあまり聞きませんが、笑う門には福来る!
くよくよしても仕方がないので、
できるだけ、楽しいことを考えながら日々を過ごしていきます。

『人間が考えられることは全て実現できる』
時間はかかるかもしれませんが、
空想や夢想から産まれ実用化されます。
ということで、SF的思考が再注目されています。
こんなことが出来たらいいなあ、こんなのが合ったら便利なのに。
そんなちょっとした課題や問題も諦めないで改善策を考えると
きっと良い方向になるのだと思います。

ところで、ここ数年、寄合ワークショップのエンジン(心臓部)になる
KJ法を山浦晴男先生が特別に指導してくれています。
本ブログでも参加のご案内等をしていますが、
このKJ法や山浦先生が独自に開発した「ロジカルブレスト法」や
「コスモス法」は、人が前向きに考えアイデアを創出する
科学的な手法として大変優れていることを実感しました。
演習作業で脳内をフル活動して、考え抜くことで邪念が遠のき、
道筋が灯りを照らすように見えてくるのです。

(△何を、どのように考えアイデアを出すのか?その一端は下記のブログを参照ください。)
●2021年02月22日 「深く考える」 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/372
●2021年02月26日 「深く考える 2」 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/374

□2022年02月08日 【質的統合法入門講座に参加しました】 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/480

今年も『第4回思考法・発想法を鍛えるオンラインワークショップ(参加無料)』
を行う話も聞いています。連絡がありましたら皆さまにも案内したいと思います。

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ご参考まで、2023年のスケジュールのなかで、
興味を引いたものをリストアップします。

1月17日 阪神大震災から28年
1月16〜20日 世界経済フォーラム(ダボス会議)(スイス・ダボス)
1月23日 通常国会召集
2月12日 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の次期基幹ロケットH3初打ち上げ(予定)
2月21日 上野動物園のパンダ・シャンシャン中国に返還
3月 5日 東京マラソン2023
3月 8日 ワールド・ベースボール・クラシック開幕
3月11日 東日本大震災、東京電力福島第1原子力発電所事故から12年
3月18日〜14日 第95回記念選抜高校野球大会
4月 1日 子ども家庭庁発足
4月 1日 改正道路交通法施行、自動運転レベル4の運行許可制度開始
4月 8日 黒田東彦日銀総裁の任期満了
4月 9日 統一地方選投開票
5月7日〜14日 世界柔道選手権大会(カタール・ドーハ)
5月19日〜21日 主要7カ国首脳会議(G7サミット:広島)
5月28日〜6月11日 全仏オープン(テニス フランス)
6月26日〜7月9日 ウィンブルドン選手権(イギリス)
7月1日〜23日 ツール・ド・フランス2023(スペイン、フランス)
7月14日〜30日 第20回世界水泳選手権(福岡市)
7月20日 サッカー女子ワ―ルドカップ(豪州、ニュージーランド共催)開幕
9月 1日 関東大震災から100年
9月 8日 ラグビーワールドカップ(フランス)開幕
9月23日〜10月8日 アジア競技大会(中国杭州)
10月1日 消費税「インボイス制度」導入
10月7日〜17日 特別国民体育大会(鹿児島県)
10月9日 第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走(島根県)
10月14日〜11月26日
    第38回国民文化祭と第23回全国障害者芸術・文化祭「いしかわ百万石文化祭2023」
10月28日〜月30日 全国障害スポーツ大会(鹿児島県)
11月5日 第55回全日本大学駅伝対校選手権大会(愛知県)
12月9日〜2024年3月10日
     現代美術の国際展「ヨコハマトリエンナーレ2023」(横浜市)

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(一財)都市農山漁村交流活性化機構


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2022年12月08日

東彼杵ひとこともの公社(長崎県東彼杵町)は、国土交通大臣賞を受賞!

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東彼杵ひとこともの公社(長崎県東彼杵町)は、国土交通大臣賞を受賞!

第144回農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーに登壇しました一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社(長崎県東彼杵町)が令和4年度「地域づくり表彰」において、国土交通大臣賞を受賞いたしました。おめでとうございます。

地域づくり表彰制度は、創意と工夫を活かした優れた自主的活動で、広域的な地域づくりを通して、地域の活性化に顕著な功績があった優良事例を表彰することにより、地域間の連携と交流によって地域の個性ある自立を広範囲にわたり促進し、地域づくりの奨励を図ることを目的に昭和59年から実施されています。

国土交通省の【令和4年度「地域づくり表彰」受賞団体に決定】のページ
https://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku04_hh_000165.html

受賞の詳細
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001516848.pdf

令和4年第1回(通算144回)農山漁村コミュニティービジネスセミナー
【通過地から目的地へ、体験型観光整備で町を元気に!】
人口減のまちにわずか5年で多数の店舗が開業した秘訣を探る
長崎県東彼杵町 一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社 代表理事 森 一峻 氏
(2022年6月23日(木)開催)
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/517


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2022年12月07日

最新の農業関連産業の動向【農林水産省 6次産業化総合調査(令和2年度)】

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最新の農業関連産業の動向【農林水産省 6次産業化総合調査(令和2年度)】

神田といえば、カレーでしょうか?いやいや蕎麦もいけます。といっても天丼も捨てがたい。
豚カツもなかなかですが、久々に天丼を食べてきました。おいしいものを食べて6次産業化の最近の情勢が知りたくなりましたので、ご紹介します。

農林水産業の1次産業に加えて、食品加工品製造の2次産業と、消費者に直接提供する農産物直売所や農家レストラン、農家民宿、観光農園、市民農園、滞在型市民農園など、農林漁家が中心となって1次産業×2次産業×3次産業の掛け合わせた取り組みを6次産業化と呼びます。

農林水産省大臣官房統計部は令和4年3月29日に公表しました。
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/rokujika/index.html
(平成23年度からのデータも見ることができます。)

・農林水産省 農業関連産業の動向『令和2年度6次産業化総合調査』一部抜粋
()内は平成30年度

〇 全国の農業生産関連事業の年間総販売金額は2兆329億円(2兆1040億円)
〇 全国の漁業生産関連事業の年間総販売金額は2121億円(2344億円)
〇 全国の農業経営体 農産物の直接販売における年間販売金額は2兆8775億円(3兆339億円)
〇 全国の漁業経営体からの水産物の直接販売における年間販売金額は2985億円(3376億円)
〇 農産物直売所は1兆534億円 直売所数23,600件(1兆789億円、23,870件)
〇 農産加工は9168億5千9百万円32,840件(9404億円)
〇 観光農園は、293億2千万円 観光農園数5120件(403億3千400万円、6590件)
〇 農家民宿は、36億2千3百万円 農家民宿数1270件(59億9千100万円、2060件)
〇 農家レストランは、278億6千8百万円 農家レストラン数1330件
  (384億2千600万円 1,580件)
〇 水産加工は、水産加工は1659億7千百万円 加工所数1,500(1769億円、1520件)
〇 水産物直売所は、315億3千万円 水産物直売所数820件(399億円、830件)
〇 漁家民宿は、51億7千4百万円 漁家民宿数850件(69億円、870件)
〇 漁家レストランは、94億2千7百万円 漁家レストラン数430件(106億円、470件)


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2022年07月27日

発掘! 視察先を探すのに便利な「地域活性化トレンド百科」2001年発行

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いまの時代はどのような事例を取り上げるだろうか。

 過去の資料を片付けることになり、ロッカーを整理していたら、過去発行した本が出てきた。2001(平成13)年3月発行の「地域活性化トレンド百科」というA5版のハンドブックである。丁度、3つの団体が統合される時期にあたり、統合前の団体では最後の仕事となった。
 当時はインターネットが普及しはじめた頃であり、まだ地域活性化の先進地へ視察をすることが多かった時代である。
 そのため、地域活性化の最先端の取組、先進事例を多数、知っていることが、コンサルタントとして必須だったのである。市町村合併により名前が変わった地域、既に取り組みが終えた地域、今現在も継続されている地域、その活動が各地に広がったなど感慨深いものも多い。
 現在は、農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーで取り上げるようになっているが、
当時は現地に見に行くというのが当たり前だった。そのスタンスも変わってきた。

当時の紹介文には、以下のように記されている。

 旧・ふるさと情報センターは、平成12年度事業で地域活性化に関する二つの事例集を発行しています。
 ここ数年、さまざまな公共事業においてその事業効果の測定が求められています。事業成果を把握し、次への展開に資することは極めて重要であるのですが、短期間に事業効果の発揮を求める余り、中途半端にならないか心配です。

 そもそも地域活性化事業は、一時的なものでなく永続的・継続的な事業展開が図られてこそ地域の活力に結びつくものであると思うからです。
 都市と農山漁村の交流事業においては、その対象となる都市生活者のニーズの把握が重要ですが、ニーズというのは、極めて細分化され、しかも移り気であるため、継続的な事業展開には、国民の多数から期待される時代の潮流(トレンド)を掴む事が重要だと思います。

 『地域活性化トレンド百科』は、都市と農山漁村の交流や地域活性化に今後益々重要となるであろうトレンド「都市にはない”自然”に対する強い欲求」「健康的な農村の暮らしや安全な食物を作る・食べることへの憧れ」「工芸品、茅葺き民家や祭りなど地域に根ざした”伝統文化”や古来の”生活文化”に日本人としてのアイデンティティを求める気持ち」「IT革命を支える情報リテラシー」「経済的な価値観や競争社会から離れた人間的な触れあい」「情報共有による住民主体の地域づくり」「自己実現のための農村体験への期待」「地域の資源・環境を活用した新産業の創出」「身体全体で感じる学習(体感学習)」等に対応した先進事例を紹介しています。

 次に、『都市と農村の交流と環境保全型農業の推進による地域活性化調査報告書』は、世界的な動きとなっている環境保全型農業の先進地、欧州では、良好な環境を保持する農山村へ都市生活者が保養訪問するグリーン・ツーリズムの推進にも大きく寄与しています。

 我が国においても環境保全型農業等の活動が都市との交流事業に有機的に連携することによって、地域の活性化に大いに資すると期待されているので、「風力発電による地域興し」、「木炭事業でまちおこし」、「きのこ館や散歩道を整備した森林公園」、「オーナー制度で棚田を保全する」、「地ビール販売による水源林保全への挑戦」、「命と健康を考えた農家レストラン」、「エコツアーによる地域活性化」の国内の先進的な事例7箇所を調査しました。

 また、欧州の「環境保全型農業の推進」、「条件不利地域の農業展開」、「農家民宿」、「特産品開発」様子をレポートしています。


― 視察先を探すのに便利な ―
 「地域活性化トレンド百科」

 本格的な情報社会を迎え、農山漁村の活性化には、都市との交流を取り入れた諸施策に大きな期待が寄せられています。
 緊縮財政化のいま、都市生活者のニーズは細分化され、単なるイベント、大規模施設の開発だけでは、恒常的な地域活性化に資することは困難な状況にあります。
 常に生活意識の変化や社会情勢をキャッチアップしつつ、自主的かつ独創的な試みにより、地域の活性化を図る先進的な地域のとり組みを参考にし、新たな地域づくりを目指す関係者にとって、地域活性化の成功事例の多くに共通するヒントや、地域づくりのプロセスを視察する機会は益々重要と思われます。
 そこで、独創的、前進的、効率的、継続・発展的、自主的な地域活性化事例を自ら視察することを助ける資料を制作し、地域活性化に取り組む行政関係者を中心に提供するものです。


●タイトル 地域活性化の視察に便利な「地域活性化トレンド百科」
●体裁 A5判 表紙・本文4色カラー 208頁
●発行部数 5,000部
●発行日 平成13年3月31日
●編修内容
 21世紀を迎えて、地域の自律と自立に役立つ、活性化の活力をアップさせる参考となる事項や事例を調査し、ジャンル別に詳細に解説しています。
 具体的には以下のジャンルを中心に取り上げました。
「伝統的芸能」「環境」「農山漁村生活・文化」「ふるさと産品」「ふるさと食品」「ふるさと体験・交流」「ローカルエネルギー」「農業」「林業」「漁業」「畜産業」「公共事業」「政策」「アグリビジネス」「情報処理・通信システム」「PR」「イベント」等。

「都市と農村の交流と環境保全型農業の推進による地域活性化調査報告書」はどこにしまい込んだのか行方不明である。



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posted by オーライ!ニッポン会議 at 16:47| コミュニティビジネス

2022年06月30日

2022年度 (一財)都市農山漁村交流活性化機構 行事予定一覧

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2022年度 (一財)都市農山漁村交流活性化機構 行事予定一覧

現在のところの大まかな予定です。今後予定は変わることがあります。

●6月
 ・令和4年度地産地消コーディネーター派遣事業の派遣地域・団体募集 6/10-8/12 募集中!!
 ・第144回 農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー 6/23 実施済 
  開催結果は、こちらから https://blog.canpan.info/ohrai/archive/517

●7月
 ・2022全国廃校活用セミナーinふくい 7/6-7 実施済
  動画公開中! https://www.kouryu.or.jp/service/haiko.html

 ・第135回月例研究会 7/26 実施済
 ・直売所実践オンライン講座「直売所におけるインボイス対応」7/29実施済
●8月
 ・GTインストラクタースクール 入門編 8/31-9/2
●9月
 ・第19回オーライ!ニッポン大賞募集開始 9/1-11/30
 ・農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー「半農半X」(企画検討中!)
●10月
 ・「あわの農山漁村(ふるさと)魅力創生事業」寄合いワークショップ 10/1-2
 ・全国中山間地域振興対策協議会 令和5年度予算提案活動
●11月
 ・「あわの農山漁村(ふるさと)魅力創生事業」寄合いワークショップ 11/5-6
 ・子ども農山漁村交流プロジェクトセミナー
 ・第19回全国農林水産物直売サミット(広島県尾道市) 11/17-18
 ・第19回オーライ!ニッポン大賞募集締め切り 11/30

●12月
 ・GTインストラクタースクール 実践編 12/6-9
 ・農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー「若者が拓く復興からむらおこし」
 ・「あわの農山漁村(ふるさと)魅力創生事業」寄合いワークショップ 12/17-18

●令和5年1月
 ・第19回オーライ!ニッポン大賞事前審査
●2月
 ・全国中山間地域振興対策協議会 予算説明会
 ・GTインストラクタースクール 上級編 2/7-10
 ・第19回オーライ!ニッポン大賞審査委員会
●3月
 ・地産地消コーディネーター派遣事業報告会

9月6日修正の予定一覧は、下記のページから
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/539 



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2022年06月27日

【わたしは、まちのパシリテータ―!】第144回農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーを開催しました。

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「通過地」から「目的地」へ、体験型観光整備で町を元気に!
人口減のまちにわずか5年で多数の店舗が開業した秘訣を探る

わたしは、まちのパシリテータ―!

 2022年6月23日 2022年度第1回(通算144回)農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー【講師】一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社 代表理事 森 一峻 氏(長崎県東彼杵町)を開催しました。
 今回の農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーは、新型コロナウイルス感染症の感染防止を図る観点から会場の参加者は従来の半分程度にして、対面により実施しました。(オンラインン配信は無)
 講師の森さんが代表を務める一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社は、長崎県東彼杵町(ひがしそのぎまち)にあります。

“このまちをなんとかしたい“
 そんな思いの若者が東彼杵町に息づく貴重な資源である「ひと」「こと」「もの」を自らの手で守り、磨き、次代につなぎならが、地域経済および地域社会の活性化に寄与するために活動しています。
 先ず、拠点となる場づくりのために2013年から2015年にかけ、解体寸前だった農協の旧千綿第三米倉庫をリノベーションし、2015年Sorrisoriso千綿第三瀬戸米倉庫として新たな店舗を出店させてきました。
 さらに、2017年に一般社団法人東彼杵ひとこともの公社を立ち上げ、同時にくじらの髭というブランド設立しました。
 移住をしてもらうということだけでなく、この町に住んでいなくてもこの町と関わりたいとか、連携したいとか、仲間に入りたいとか、そんな仲間づくりを積み上げて、「にぎわい」を作っています。
 正に【逆転の発想で地域の宝を発見せよ!】です。

【セミナーのポイント】
1.解体寸前だった倉庫をリノベーションして、どうやって新たな店舗を出店させたか?
2.公社を立ち上げと「くじらの髭」というブランド設立の狙いと効果は?
3.この町に住んでいなく人々との連携、仲間づくりの狙いと効果は?
4.その他、企業(九州電力)との連携や今後予定している活動は?

森 一峻さんは、1984年10月8日生れの37歳。
東彼杵の出身、2015年 Sorrisoriso千綿第三瀬戸米倉庫設立(法人設立30歳)
・2015年(株)森商店設立 代表取締役 就任
・2017年(一社)東彼杵ひとこともの公社設立し代表理事 就任
これまでの活動により、(一社)東彼杵ひとこともの公社は、2020年地域再生大賞 地域の未来賞兼九州沖縄ブロック賞(長崎県下初)を受賞しました。また森 一峻さん個人では、2021年全国商工会連合会 全国商工会青年部 全国顕賞 ひとづくり部門(長崎県下初)を受賞しています。

◎一般社団法人東彼杵ひとこともの公社  https://kujiranohige.com/about
〒859−3932東彼杵郡東彼杵町瀬戸郷1303―1 TEL 0957―20−1883

今セミナーは、アフターコロナ、ウイズコロナ時代のセミナーとして、対面により開催しました。森 一峻さん、本セミナーにご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

1.鯨で栄え、日本一のお茶の産地

 東彼杵町は、ひがしそのぎまちと呼びます。長崎県のほぼ中央に位置し、東西にやや長い町です。東南は大村市、西北は川棚町、東北は佐賀県嬉野市に接していて、南西は大村湾に面しています。
 総面積は74.29平方キロメートルで、三方を国見岳、遠目岳、虚空蔵岳を主峰とする山々に囲まれています。町の大半を山林が占め、平野部は少なく棚田が発達しています。旧石器時代の遺跡や、長崎街道、平戸街道が伝えるように、遥か昔から海陸交通の要所として栄え、江戸時代には大村藩の所領でした。彼杵町と千綿村が昭和34年5月に合併し、東彼杵町となりました。
 令和4年5月の人口は、7,580人、世帯数は、3,165人です。
 長崎空港から東彼杵町役場まで車で30分ほどの距離です。
 お茶、クジラ、みかん、アスパラガス、いちご、長崎和牛、なまこが有名です。
 なかでも、そのぎ茶は、全国茶品評会において4年連続日本一や日本茶アワードで3度「日本茶大賞」を受賞するなど長崎県の特産品の一つとなっています。そのぎ茶の起源は古く、室町時代の茶臼が発見されるなど歴史があります。そのぎ茶の産地としても知られ、新緑の茶畑が広がる風景が広がっています。
 町の総合計画では、第5次東彼杵町総合計画は、平成26年度から平成35年度を目標年次とする10年計画とし、東彼杵町で生活する一人ひとりが「東彼杵町に住んでよかった」、「東彼杵町に住み続けたい」と実感できるまちづくりに向け、その基本姿勢と具体的な行動計画を示すものとして本計画を策定します。

2.ことのはじまり

 築70年以上の旧千綿村農協米倉庫をリノベーションし、地域交流拠点として整備。「Sorrisoriso(ソリッソリッソ)」を2015年12月16日にオープンしました。
 旧千綿村農協米倉庫は、木造平屋で漆喰土蔵造り、1953年に建設されました。
 現在は、カフェや雑貨店など備える地域交流と情報発信の拠点として活用され、長崎県の美しい景観形成審議会により「まちづくり経験資産に登録されています。
 ことのはじまりは、旧千綿村農協米倉庫が解体されるという情報でした、農協の理事会では解体が決定しておりましたが、企画書をつくり、農協本所と東彼杵町の行政が、この施設を活用した構想に理解をいただき、1年がかりで交渉しました。2014年から米の倉庫の片付けからはじめて、協力してくれた仲間とともに泥だらけになりながら取り組みました。

3.事業のすすめ方に特長あり

 5年後にはこの米倉庫の周辺に5店舗できることを目指しました。
そしてテーマは「二流の都会ではなく、一流の田舎を目指す」でした。今では、「一流の田舎」というフレーズは東彼杵町の総合戦略のテーマとしていただき、町一帯となって一流の田舎になるべく取り組んでいます。
 その核となった思いは、「ちいさなこと」の連続で、ちいさな営みがすこしずつ積み重なることで魅力や価値が高まって行くのだと思っています。ここでしか味わえないこと、あったらいいなという居場所、「みせ」「ひと」「こと」「もの」。
 そのきっかけとなってもらえればとはじめたSorrisorisoでの「パッチワークプロジェクト」どんな業種でも「何かやりたい」という人たちの気持を大切にして応援するための「ツギハギ」の意味合いでまずはチャレンジできる場所を作りたい。そう思い、この企画を立ち上げました。
当時、話していたのは意図的につくりだすのではなく、「自然派生」するということ。これまでに15店舗ほどのお手伝いした。その後にはお手伝いをせずともあらたにこの東彼杵町に魅力を感じお店を開業してくださる方がいらっしゃることが嬉しく思います。
 いとなみをこのまちで。そう考えた時きっと、「じぶんのこと」としてこのまちのことを考えてくださる方が増えるのではないか。そう考えたのがこのプロジェクトのはじまりです。私自身がこの町に育ててもらい、命を救ってもらったのだからすこしぐらい恩返ししないとバチかぶりそうで。
 どんなことがあってもそんな思いでこの先も進んでいきますので、心折れずにまだまだやるべきことを成していきます。

4.九州電力とタイアップ事業へ

 九州電力は、地域と協働して持続可能なビジネスモデルを構築し、地域の課題解決を図る「Qでんにぎわい創業プロジェクト」に取り組んでいます。
 2019年12月12日に、一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社と地域特産品を使った商品開発などを通じた地場産業の活性化や交流人口拡大・関係人口(注)創出を目指し、事業化に向け、今後半年程度の予定で協業先の団体と共同検討をおこなっております。
 一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社等とともにビジネスプランを検討し、2020年10月に事業主体となる一般社団法人 九電にぎわい創業カンパニーを設立して、2021年2月、第一弾の事業となる交流人口の拡大に向けた物産品販売事業として、東彼杵町の特産品である「そのぎ茶」と「くじら」にフォーカスした、東彼杵町の新たなお土産「くじら最中」及び移動販売車にて提供する「くじら焼」を商品開発し、事業を開始しました。
 今後は、当商品の販売を通して東彼杵町の魅力を発信し、交流人口の拡大を図るとともに、新たな交流拠点の整備し新たな交流拠点『uminoわ』を2022年2月17日にオープンさせるなど、引き続き地域の皆さまと協働し、地域活性化に繋がる事業に取り組んでいくとしています。

5.その他、一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社を良く知ることができる情報について
 (1)人口減の地域に、わずか5年で約20店舗が開業した理由
   甲斐かおりライター、地域ジャーナリスト 2020/7/31(金) 11:14
   https://news.yahoo.co.jp/byline/kaikaori/20200731-00190157
 (2)東彼杵町地域振興のキーパーソン森商店・Sorrisoriso・くじらの髭を運営する
   森一峻さん【長崎国際大学 佐野ゼミ共著記事】    
   https://kujiranohige.com/person/6964
 (3)2021年2月26日 九州電力株式会社
   長崎県東彼杵町において「Qでん にぎわい創業プロジェクト」の事業を開始しました
   −お茶菓子の販売を通して長崎県東彼杵町の交流人口を拡大−
   https://www.kyuden.co.jp/press_h210226b-1
 (4)長崎県東彼杵町において「Qでん にぎわい創業プロジェクト」の事業を開始しました
   https://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0273/5857/gy74er96.pdf
 (5)長崎県東彼杵町における物産品販売事業の概要
   https://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0273/5858/681bn2dc.pdf
 (6)長崎県東彼杵町における「Qでん にぎわい創業プロジェクト」の事業概要
   https://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0273/5859/mca25vb1.pdf

 本レポートは、農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーをご紹介するために、事務局が感じた印象的な部分を簡単(ほんの一部をご紹介)にまとめています。実際のセミナーでは、さらに多様な取り組みを具体的に講演いただいております。


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posted by オーライ!ニッポン会議 at 13:53| コミュニティビジネス

2022年06月22日

明日は、588日ぶりに開催する農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーの日です。 事務局も久々の開催に作業も忘れがちで、緊張しています。

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明日は、588日ぶりに開催する農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーの日です。
事務局も久々の開催に作業も忘れがちで、緊張しています。
やっと準備ができました。

6/23(木)13:30〜
「通過地から目的地へ、体験型観光整備で町を元気に!人口減のまちにわずか5年で多数の店舗が開業した秘訣を探る」(一社)東彼杵ひとこともの公社代表理事 森一峻 氏(長崎県東彼杵町)

地域資源を活用した稼ぐ地域づくり、農山漁村コミュニティ・ビジネスが益々重要となっていますが、コミュンティビジネスとはどのようなものか、どう進めていけばよいのか等のお悩みの地域の方々に向けて、農山漁村コミュニティ・ビジネスの実践者を講師にお迎えし、気楽に情報交換ができればと思っております。今回は、参加申し込みが定員となりお断りしてすみませんでした。また次のセミナーを期待してください。

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 19:16| コミュニティビジネス

2022年06月14日

農山漁村コミュニティ・ビジネスのためのビジネスプラン検討項目と検討するための基本戦略

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農山漁村コミュニティ・ビジネスのための
ビジネスプラン検討項目と検討するための基本戦略

小中学生から高校生まで、起業の授業が進められようとしています。
これからの社会では、何か新しい業を興すというクリエイティブさが、重要視されるのです。難しく考えればきりがありませんが、農山漁村コミュニティビジネスセミナーなどの事例を参考にしつつ、コミュニティビジネスを考えるには、まず簡単なことを考え続けることが大事です。

何か新しいことを実施して地域を活性化したいと思うのだけど
何をどうしたら良いのか悩むことが多いものです。
そんなときに基本的なビジネスプランを考えるための検討項目と
成功するための基本的な戦略を考えてみましょう。


T ビジネスプラン検討項目

 1.概要
  ・何を売るのか?
  ・誰が買うのか?
  ・このビジネスは、誰を支援(サポート)するものか?

 2.収入
  ・対価はいくらか?
  ・どう売上金を集金するか?
  ・この事業で収益をあげる別の方法はあるか?

 3.販売促進
  ・どうやって販売促進するか?
  ・サービスの良さをどう理解してもらうか?

 4.成果の基準(簡単な目標を掲げてみましょう!)
  ・顧客数
  ・年間収入額

 5.想定課題と対策
  ・この計画の課題は?
   @、A、B、、、。
  ・その課題に対する解決策は?
   @、A、B、、、。

 6.目標
  ・いつ事業化するか?

 7.200字程度の宣伝分を考える
 (このプランを第3者に説明するときの簡単な宣伝文句、あまり難しく考えず
  まずは、パッと一目を引くようなキャッチフレーズなども盛り込み楽しみながら
  考えてみましょう)


 U 検討するための基本戦略
  むずかしく考えず、簡単な方針を戦略として考えましょう。

  1.市場性の高いアイデアを選ぶ。
   ・革新性よりも有用性を考える。
   ・口では欲しいというが、お金を出して買ってくれるか?
    等々を考えてみましょう。

  2.費用を抑える。
   ・お金よりも労力をつぎ込む。

  3.まずは売ってみる。
   ・まずは数に関係なく売れることは素晴らしい。

  4.作る前に市場を考える。
   ・自分が作るものを欲しい人がいるのかを知る。

  5.最初の結果により変えるべきところは変える。
   ・次に何をしたらよいか考える。
   ・発送作業等、手が回らくなることもある。
   ・最初の取組を変える勇気。


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2022年05月31日

お蔭様をもちまして、6月23日開催の農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーは、参加申し込みが定員に達しました。今後のお申し込みは、キャンセル待ちの対応とさせていただきます。

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お蔭様をもちまして、6月23日開催の農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーは、
参加申し込みが定員に達しました。今後のお申し込みは、キャンセル待ちの対応とさせていただきます。

■■■■ 令和4年度第1回(通算144回)
農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー■■■
【「通過地」から「目的地」へ、体験型観光整備で町を元気に!
人口減のまちにわずか5年で多数の店舗が開業した秘訣を探る】
【講師】一般社団法人東彼杵ひとこともの公社
    代表理事 森 一峻 氏(長崎県東彼杵町)
【日程】2022年6月23日(木)13:30〜16:30
【参加費】2,000円
【主催・場所】一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構 会議室
 https://blog.canpan.info/ohrai/archive/502


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