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2025年04月23日

新たな「食料・農業・農村基本計画」の気になる部分

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新たな「食料・農業・農村基本計画」の気になる部分

 特に気になったのは、この【行動変容】というキーワード。148頁ある「食料・農業・農村基本計画」に15回使われている。
 行動変容とはいったい何か?
行動とは、目的をもって体を動かすこと。変容とは、変貌と同じ、姿形が変わること(変えること)。
 具体的には、どう行動を変えたいのか?ヒントになるのが、新たな食料・農業・農村基本計画のポイントに1行記された以下の文だ。
『農業等に対する消費者の更なる理解や実際の行動変容につなげるため、食育等を推進』

そのほか、稼ぐが目につく。高収益作物とは何か?農業支援サービスとは何か?

◎中山間地域等の農業で「稼ぐ」ための施策の推進
 あ.高収益作物の導入
 い.有機農業の推進
 う.複合的な経営
 え.リモコン草刈り機や自動給水栓等のスマート農業
 お.収益性を確保し得る事業モデルの創出
 か.農業支援サービス事業者の育成・確保 ※1.
 き.農産物のブランド化、付加価値向上と流通販路開拓の展開

◎農村の魅力発信による農村に関わる人材の裾野拡大
 く.農村ファンともいえる農村関心層を創出する。

◎国民理解の醸成
 け.食育の推進
 こ.学校等での食育の強化
 さ.大人の食育の推進

◎国民の食卓と農業の生産現場の距離を知事める取組の拡大
 し.地域住民との交流や農業体験等を行う取り組みの拡大

◎行動変容に向けた機運の醸成等
 新たな「食料・農業・農村基本計画」で示されている行動変容。。。
・魚の調理の手間から消費が伸びてないが、水産物を選択して食べてもらう行動変容
・環境負荷低減等に資する農産物・食品が消費についてCO₂削減の取組等や生産・加工・流通・
 小売コスト等、製品の背景事情を十分に理解して消費者の製品を選択してもらう行動変容
・有機栽培、環境配慮や持続可能な原材料、栄養、健康等に関する情報等を踏まえて選択してもら
 う行動変容
・消費者に向けた食品の安全性に関する知識の普及による安全な食品を持続的購入への行動変容
・食料の持続的な供給を確保するためには、消費者、国民が、生産などの実態を理解し、日々の購
 買行動によって、支えること行動変容
・食育に関心を持っている国民の割合は近年伸び悩んでいる。改めて食や農業への国民理解を醸成
 し行動変容する。
・消費者の行動変容の促進に当たっては、消費者だけでなく、生産者、食品事業者など食料システ
 ムの全ての関係者・関係団体や行政においても、食料の持続的な供給を図り、健全な食生活を支
 えるよう、従来の取組からの転換も含めた主体的な取組を進める。

食料・農業・農村基本計画
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo01/attach/pdf/250411-7.pdf

※1.農業支援サービスとは、農業現場における作業代行やスマート農業技術の有効活用による生
   産性向上支援等、農業者に対してサービスを提供することで対価を得る業種のことをいい、
   データ分析やドローン散布等の作業受託、農業機械のシェアリング、農業現場への人材供給
   等、農業者を支援するサービスのことです。
   https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/service.html
   https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/attach/pdf/service-25.pdf

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 15:56| コミュニティビジネス