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2024年11月13日

急成長するネット市場で食品流通の可能性は?

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急成長するネット市場で食品流通の可能性は?

 地方の産業おこしには、既存の資源もDX化により効率化を進め、事業拡大を進める方向も考えられている。農林水産業が盛んな地域においては、その食料資源の流通促進が地域経済を活性化させ、ひいては県民所得向上にも寄与する。その可能性の一つとして食品流通のEC化が期待されている。
 そろそろ年末のことが気になりだす季節。年賀状、忘年会、帰省と考えることは人それぞれだが、「おせち」の宅配CMが耳目をにぎわせている。
 食品の通販(電子商取引)は、まだまだ利用率は低いものの。市場規模が大きく期待されている。その中でも「おせち料理」の通販が好調だ。(おせち料理が通販で好調な理由の一つにふるさと納税の返礼品として利用されているというケースもある。また、店頭でなく、通販での利用も好調という昨今の事情もあるようだ。)
 経済産業省の『電子商取引実態調査』は、平成10年度から毎年実施されており、令和5年度調査からは、消費者向け電子商取引市場規模は、24.8 兆円(前年 22.7 兆円、前々年 20.7 兆円、前年比 9.23%増)に拡大し、令和5年の日本国内の BtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は 465.2 兆円(前年 420.2兆円、前々年 372.7 兆円、前年比 10.7%増)に増加していると報告している。
 また、EC 化率は、BtoC-EC で9.38%(前年比 0.25 ポイント増)、BtoB-EC で 40.0%(前年比 2.5 ポイント増)と増加傾向にあり、商取引の電子化が引き続き進展しているというのだ。
 このうち「物販系分野」のBtoC-EC市場規模の内訳は、「食品、飲料、酒類」の2兆9,299億円、続いて「生活家電・AV 機器・PC・周辺機器等」の2兆6,828億円、「衣類・服装雑貨等」の2 兆6,712億円、「生活雑貨、家具、インテリア」の2兆4,721億円の割合が大きく、これらの上位4カテゴリーが2兆円を超過するとともに、物販系分野の73%を占める。

◎経済産業省『電子商取引実態調査』のページ
 https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/ie_outlook.html

同じく経済産業省では、ホーム>統計>経済解析室トップ> ひと言解説>のページからは、『おせちから考える食品流通』を4回にかけて発信している。こちらも楽しくおせちの今を知るには参考になる。
◎ひと言解説 (サービス業・製造業の解説・分析レポート・統計)
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu-hitoikoto-top.html?ALL

1.第1部 おせちも走る師走 https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/hitokoto_kako/20240809hitokoto_1.html
2.第2部 賃上げでメリハリ消費も過熱するか!?
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/hitokoto_kako/20240809hitokoto_2.html
3.第3部 数の子を通して見る数字 https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/hitokoto_kako/20240809hitokoto_3.html
4.第4部 食べ終わるまでがおせちです!
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/hitokoto_kako/20240809hitokoto_4.html

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 00:18| コミュニティビジネス