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2024年09月02日

令和7年度農林水産関係予算概算要求の重点事項から中山間地域振興に関わる項目を抜粋しました。

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写真:ぱくたそ[ https://www.pakutaso.com
令和7年度農林水産関係予算概算要求の重点事項から中山間地域振興に関わる項目を抜粋

食料・農業・農村基本法の改正を踏まえ、食料安全保障の強化、環境と調和のとれた食料システムの確立、農業の持続的な発展、農村の振興等を図るため、農業の構造転換の実現に向けた施策を初動の5年間で集中的に実行するとともに、農林水産業の持続可能な成長を推進するための農林水産予算を要求をとりまとめ、2024年8月30に公表しました。

このうち、中山間地域振興対策に関係する主な事業について抜粋して紹介します。
V 農村の振興(農村の活性化)
1 「しごと」「くらし」「活力」「土地利用」に着目した農村の振興
@ 農山漁村振興交付金
 https://www.maff.go.jp/j/budget/pdf/r7yokyu_pr66.pdf
・農山漁村における定住や都市と農山漁村の交流を促進するとともに、農山漁村に関わる関係人
  口の創出・拡大を図るため、「しごと」「くらし」「活力」「土地利用」の観点から、地域資
  源を活用した付加価値の創出、農村型地域運営組織(農村RMO)の形成、棚田地域の振興、
  中山間地域等における農用地保全等の農村振興施策を総合的に推進 104億円(84億円)
  −官民共創の仕組みを活用して地域課題の解決を目指す取組、農泊や農福連携など、他分野・
   多様な主体との連携等による地域資源を活用した付加価値の創出を図る取組等を支援
  −中山間地域等における農村RMOの形成、デジタル技術の導入・定着、伴走支援体制の構築
   等を支援
  −棚田地域における簡易な保全整備や、地域づくりをサポートする農村プロデューサーの育成
   等を支援
  −地域ぐるみの話合いによる最適な土地利用構想の策定、基盤整備等の条件整備、
   鳥獣被害対策、粗放的な土地利用等の総合的な対策を推進
  −農業農村インフラの管理の省力化・高度化、スマート農業の実装、
   地域活性化を促進するため、情報通信環境の整備を支援
  −都市農業を振興するため、都市部において農業体験や交流の場の提供、
   災害時の避難場所の確保、空閑地の活用等を支援
A 農業農村整備事業<公共>(再掲)
 https://www.maff.go.jp/j/budget/pdf/r7yokyu_pr51.pdf
 ・スマート農業技術の導入に資する農地の大区画化、水田の汎用化・畑地化、農業水利施設の
  計画的な更新・長寿命化、省エネ化・再エネ利用、省力化等による適切な保全管理、ため池の
  防災・減災対策、田んぼダムの取組拡大等流域治水対策、農道、集落排水施設の整備等を推進
 3,952億円(3,326億円)
B 中山間地農業ルネッサンス事業<一部公共>
  https://www.maff.go.jp/j/budget/pdf/r7yokyu_pr67.pdf
・中山間地域等において、地域特性をいかした活動の推進や各種支援事業の優遇措置等により、
  多様な取組を総合的に支援 485億円(411億円)

2 鳥獣被害防止対策等
 https://www.maff.go.jp/j/budget/pdf/r7yokyu_pr68.pdf
@ 鳥獣被害防止対策とジビエ利活用の推進
・鳥獣被害の防止に向け、ICT等を活用したスマート鳥獣害対策の推進やシカ・クマの捕獲
  対策の強化、高度な鳥獣被害対策人材の育成・確保、侵入防止柵の整備等を支援するほか、
  森林における効果的・効率的なシカ捕獲の取組を推進
・捕獲鳥獣を有効活用し、更なるジビエ利活用を推進するため、捕獲個体の広域搬入体制の整備
  や情報発信の強化等による需要拡大の取組を支援 123億円(100億円)
A 特殊自然災害対策施設緊急整備事業
・火山の降灰等の被害に対応するため、洗浄用機械施設等の整備、これと一体的に行う用水確保
  対策等を支援

X 多面的機能の発揮
  https://www.maff.go.jp/j/budget/pdf/r7yokyu_pr75.pdf
@ 多面的機能支払交付金
・農業・農村の多面的機能の維持・発揮や地域全体で担い手を支えることを目的として、農業
  者等で構成される活動組織が行う地域資源を適切に保全管理するための共同活動を支援・活動
  組織の体制強化や地域共同で行う環境負荷低減の取組を促進  512億円(486億円)
A 中山間地域等直接支払交付金
・中山間地域等における農業生産条件の不利を補正することで、棚田地域を含む中山間地域等
  での農業生産活動を継続して行う農業者等を支援
・集落協定のネットワーク化、スマート農業による作業の省力化への加算を充実
 301億円(261億円)
B 環境保全型農業直接支払交付金(再掲)
・有機農業について単収が低く不安定な移行期を重点的に支援するなど、化学農薬・化学肥料を
  原則5割以上低減する取組と合わせて行う地球温暖化防止や生物多様性保全等に効果の高い営
  農活動を支援 31億円(26億円)

Z 水産資源の適切な管理と水産業の成長産業化
(中略)
 ⑶ 地域を支える漁村の活性化の推進
  @ 浜の再生・活性化
   https://www.maff.go.jp/j/budget/pdf/r7yokyu_pr93.pdf
  ・漁業所得の向上を目指す漁業者等に必要な共同利用施設等の整備、地域一体でのデジタル
   技術の活用、密漁防止対策など浜プランの着実な実施を推進
  ・遊漁船業者や漁協等からなる協議会を通じて地域の水産業と調和のとれた遊漁船業を推進
   55億円(20億円)
 A 漁場生産力・水産多面的機能の発揮等
   https://www.maff.go.jp/j/budget/pdf/r7yokyu_pr94.pdf
  ・気候変動・環境変化に対応するため、漁場生産力の強化やブルーカーボンに資する漁業者等
   が行うモニタリングの強化、専門家の指導等により活動の実効性の向上を図りつつ、藻場・
   干潟の保全活動への重点的な支援を推進するとともに、離島の漁業者が共同で取り組む漁場
   の生産力向上のための取組、有害生物・赤潮等による漁業被害防止及び栄養塩類対策等の支
   援等を推進 56億円(38億円)
 B 海業の全国的な展開
  (海業振興支援事業)5億円 
  https://www.maff.go.jp/j/budget/pdf/r7yokyu_pr98.pdf
  ・海業の取組の立上げに必要な実証調査、民間事業者との連携の仕組みや体制づくり、
   漁業者等に対する意識醸成や海業の一歩を踏み出すための取組等を支援
  (−)(浜の活力再生・成長促進交付金)55億円の内数(20億円の内数)
   https://www.maff.go.jp/j/budget/pdf/r7yokyu_pr93.pdf
  ・水産物の消費増進や交流促進に資する施設の整備、既存施設への海業機能の付加、海業の推
   進に向けた漁港の有効活用のための環境づくり等を支援
 
※令和7年度農林水産予算概算要求の主要項目(その他を含む100項目)
https://www.maff.go.jp/j/budget/r7yokyu.html

全国中山間地域振興対策協議会
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posted by オーライ!ニッポン会議 at 16:35| 全国中山間地域振興対策協議会