農村RMO育成のための寄合ワークショップが始動しました!
2023年9月末、地域再生寄り合いワークショップ(鰹報工房代表取締役 山浦晴男氏発案)の手法を利用して、農村RMO組織を育成する取り組みを進めています。
これまでも、農山漁村地域の集落再生、地域の活性化のために、住民自身が現状を把握し、課題解決に向けて、地域資源を掘り起こし、それらを活用した地域再生アイデアを創出する取り組みをワークショップで支援してきましたが、今回は、今話題の農村RMO(農村型地域運営組織)を立ち上げるためのビジョンづくりを支援することになりました。
地域において、くらしの面を支えるさまざまな課題を地域住民が、主体となって解決していく自治会等の活動が良く知られています。概ね小学校区(小学校がある地域エリアを対象)に高齢者交流、声かけ・見守り、外出支援、配食支援、買い物支援など幅広い社会活動を展開している地域運営組織に加えて、
農村RMO(農村型地域運営組織)は、集落全体で維持した農地等が、農家の高齢化、人口の減少等により、行き届かなくなってきたことから、その地域の暮らしを支える活動に追加して、農業を守るための農地の保全・管理等を行いながら、農村地域の未来に向けて(将来につなげていくことを目指して)、農村振興策として令和4年度から農林水産省の政策としてスタートしています。
さまざまな課題は、それぞれの地域によって、優先度や解決方法も異なるとは思いますが、
また、それぞれの課題解決については、段階的に進めていくこととしても、持続可能であるためには、中心となる組織と財源が重要となります。
公的資金だけでなく、独自の収益源を得ることも重要になっており、そうしたことから、地域誌資源を活用したコミュニ・ティビジネスの立上げも必要となっているのです。
地域再生寄り合いワークショップでは、3回のワークショップを行い、
1.どのような課題があるのかの洗い出し、
2.そして、その課題解決にも結び付く可能性もある地域に根差すさまざな資源の発見・発掘
3.地域をよくするためのアイデアの創出を経て、何を取り組むのか優先度を意見交換しつつ、どのような取り組むが良いのか、誰が行うか等の合意形成を行い、ビジョン・実行計画を作成していくものです。
地域再生寄り合いワークショップの最大の魅力は、住民自身が考え、選択することにより連帯感・納得感が最大限に引き出されることです。誰かが与えた役割を行うのでなく、地域の人々が会話しながら、アイデアを出し、それぞれが刺激を受けながら地域のことを再考する時間がとても貴重なものとなり、前向きな姿勢がやる気の醸成にもつながっています。
徳島県からの依頼を受けて、山浦晴男氏と(一財)都市農山漁村交流活性化機構は、これから年末までに、月に1回、ワークショップを開催し、農村RMOのビジョンづくりを支援します。
★地域再生寄り合いワークショップについては、都市農山漁村交流活性化機構の次のページをご覧ください。https://www.kouryu.or.jp/service/chiki_ws.html
または、本ブログの次のページをご覧ください。
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/584
※地域運営組織については、総務省のページをご覧ください。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/chiiki_unneisosiki.html
※農村RMOについては、農林水産省のページをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/nousin/nrmo/index.html
●地域再生寄合ワークショップの実施についてご相談は
・農山漁村地域の今後の方向性を住民とともに情報交換したい
・地域づくりの合意形成を図りたい
・棚田の保全維持を考えたい
・地域づくりの一環として、六次産業化等の皆で進めたい
・その他、
地域再生や農村RMO等、地域づくりにおける住民による活性化案の方向性の導き出しや
合意形成など、地域再生寄合ワークショップの実施について相談を受け賜ります。
・また、実施にむけて、「寄合ワークショップとは何か」等の講演等の
ご相談にも応じています。
(一財)都市農山漁村交流活性化機構 地域再生寄合ワークショップ事務局
電話 03―4335−1985
652
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