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2018年12月28日

2014年度 第12回オーライ!ニッポン大賞の受賞者を紹介します。

2014年度 第12回オーライ!ニッポン大賞の受賞者を紹介します。

「オーライ!ニッポン大賞」は、全国の都市と農山漁村の共生・対流に関する優れた取り組みを表彰し、もって国民への新たなライフスタイルの普及定着を図ることを目的として、オーライ!ニッポン会議(代表:養老孟司東京大学名誉教授)の主催で実施しているものです。
どのような取り組みが受賞されるのか、ご参考まで過去の受賞者を紹介します。
今回は、2014年度の第12回オーライ!ニッポン大賞の15の団体・個人の受賞者です。

第12回のオーライ!ニッポン大賞の特徴としましては、交流事業を行う個人・団体等を支援する中間支援組織の活動が高く評価されました。中間支援組織は都市側からの対応へワンストップの窓口となるだけでなく、地域における交流促進のための人材育成、若者の雇用の場となるなどこれまで地域活性化を担う行政の役割も行っています。
連携表彰事業では、限界集落を維持するために、高齢者等が人々の集まりの場として、
また交流の場として農家レストランを運営し、農山漁村に交流人口とお金の落とす活動を展開する。または、地域に若者の雇用と定住を促進するために、全国を対象に、就活と地域の魅力と出会うツアーを企画運営する銀行。地域の自然資源の守りながら、交流人口の増加を目指すエコツーリズムの推進協議会など新たな試みが選定されました。
ライフスタイル賞については、団塊の世代がほぼ定年以降お世代となり、サラリーマン時代の経験と知識を活用して農山漁村での山村シェアハウスや自然体験等の組織づくりなど自然とともに生きがいを実践するライフスタイル。また、田舎で働き隊など農山漁村を目指す若者のその後の活動により新たな息吹が地域に起きている様子など、農山漁村だけでなく、都市に住む人々にも刺激的なライフスタイル実践者が選定されました。
このように、過疎高齢化、都市一極集中、活力ある地域と新たな産業化といった現代の日本の象徴する課題解決に向けて、大いなるヒントを与える取り組みと思います。表彰式では、15の受賞団体から、その取り組みの一端、胆となる部分を紹介していただきました。

第12回オーライ!ニッポン大賞受賞者の概要

◆オーライ!ニッポン大賞グランプリ(1件)
 ○特定非営利活動法人 東村観光推進協議会(沖縄県 東村)
  グリーン(農業体験)、ブルー(漁業体験)、エコ(自然体験)の各部会が協力し、
  農漁家や地元ガイドが直接参加者と交流する、「ほんもの」を体験するプログラムを
  提供している。また、大宜味村や国頭村など隣接する地域とも連携し、広域的な
  受入体制整備を行っている。
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◆オーライ!ニッポン大賞(4件)
 ○中津川むらづくり協議会(山形県 飯豊町)
  農家民宿を中心に地区全体で教育旅行・企業研修の受入や、地域の特徴的な食を
  活用した体験ツアーを実施。都市と農村の交流を推進することにより、双方が抱える
  課題の解決を図っている。
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 ○特定非営利活動法人 喜多方市グリーン・ツーリズムサポートセンター
  (福島県 喜多方市)
  喜多方市は平成15年に全国の市として初めて「グリーン・ツーリズムのまち」を宣言。
  平成 17 年に同センターが開設され、総合窓口として問合せ、予約、決済等の
  ワンストップサービスを実施している。
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 ○世羅高原6次産業ネットワーク(広島県 世羅町)
  ネットワークに直売所や観光農園など 69 団体が所属、「持ちつ持たれつ」を
  モットーに、互いの施設や商品を PR することで、地域の活性化と交流促進に努め、
  女性や若者の活躍の場を創出している。
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 ○特定非営利活動法人 エコ・リンク・アソシエ−ション(鹿児島県 南さつま市)
  平成 16 年から、南薩地域を中心に修学旅行の受入と自然体験活動を軸とした活動を
  開始、修学旅行の受入は年々増加し、現在は県全域に取組が広がっている。
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◆オーライ!ニッポン フレンドシップ大賞(1件)
 ○小川作小屋村運営協議会(宮崎県 西米良村)
  自立・自走の集落運営を目指して平成 21 年 2 月に協議会を発足。
  公設民営の施設「おがわ作小屋村」では、集落内の食材を中心に小皿 16 枚に
  盛りつけた「おがわ四季御膳」を提供し、年間 1 万食が出るヒット商品となっている。
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◆オーライ!ニッポン フレンドシップ賞(2件)
 ○株式会社 西京銀行(山口県 周南市)
  交流人口、定住人口の増加による地域活性化への取組の一環として、
  全国の大学生を対象とした山口県内の企業訪問と観光を組み合わせたツアーを
  実施している。
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 ○鳥羽市エコツーリズム推進協議会(三重県 鳥羽市)
  「循環」と「連携」をキーワードに、海を守る間伐、未利用魚の利用、地域の魅力を
  気軽に知るためのエコツーカフェなどを行うことで、地域の豊かな自然・歴史・文化の
  保護や魅力向上を図っている。
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◆オーライ!ニッポン大賞審査委員会長賞(2件)
 ○石川県立大学「学生援農隊あぐり」(石川県 野々市市)
  平成 17 年から、棚田保全や伝統行事等のボランティア活動を実施、高齢化した
  農村地域の振興や伝統文化の継承に貢献している。
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 ○NPO法人 愛のまちエコ倶楽部(滋賀県 東近江市)
  地域循環・地域自立モデルである「菜の花プロジェクト」を学び体験できる
  エコツーリズムを実施するほか、地域資源を活用した「田舎もん体験」、
  「薪ストーブ開発」、「シニアによる梨づくり」などにも取り組んでいる。
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◆オーライ!ニッポン ライフスタイル賞(5人)
 ○畦田 堅持(神奈川県 横浜市)
  静岡県河津町との二地域居住を初めて 22 年。地域活性化を目的に
  「(一社)ルーラル・ライフ」を立ち上げ、空き家を活用したシェアハウスの
  運営などに取り組んでいる。
 ○柴田 さほり(長野県 飯山市)
  農林水産省の田舎で働き隊の隊員として飯山市に移住、旅行会社での勤務経験を
  活かし、観光局職員として海外からの誘客に取り組む。
 ○西井 浩隆(愛知県 豊根村)
  山村留学指導員として、山村留学生の指導のほか、夏・冬休みには
  都会の子ども達に山村の魅力を知ってもらう取組を実施。
 ○泉谷 勝敏(山口県 周防大島町)
  妻の実家である周防大島町に移住、「ふるさとライフプロデューサー」として、
  移住希望者のサポートを行っている。
 ○宮城 健隆(沖縄県 大宜味村)
  定年を機に母親の実家である大宜味村に移住、「自然」や「生活・文化」等
  の要素を盛り込んだ体験プログラムの提供を行っている。

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★第16回のオーライ!ニッポン大賞は2018年11月末から2019年1月末日まで募集し審査委員会で審査を行いオーライ!ニッポン大賞グランプリ(内閣総理大臣賞)他各賞を選考します。
応募の対象は、都市と農山漁村の共生・対流に関する活動を積極的に実施し、地域の活性化や交流の拡大などに寄与している団体・個人の方々、そして都市と農山漁村双方の生活・文化を楽しむライフスタイルを実践されている方々です。全国各地で活躍する方々から自薦・他薦を問わず応募を受けております。
2018年度第16回のオーライ!ニッポン大賞応募に関するサイト
https://www.kouryu.or.jp/information/ohrai16th.html
posted by オーライ!ニッポン会議 at 13:53| オーライ!ニッポン