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2022年06月27日

【わたしは、まちのパシリテータ―!】第144回農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーを開催しました。

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「通過地」から「目的地」へ、体験型観光整備で町を元気に!
人口減のまちにわずか5年で多数の店舗が開業した秘訣を探る

わたしは、まちのパシリテータ―!

 2022年6月23日 2022年度第1回(通算144回)農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー【講師】一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社 代表理事 森 一峻 氏(長崎県東彼杵町)を開催しました。
 今回の農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーは、新型コロナウイルス感染症の感染防止を図る観点から会場の参加者は従来の半分程度にして、対面により実施しました。(オンラインン配信は無)
 講師の森さんが代表を務める一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社は、長崎県東彼杵町(ひがしそのぎまち)にあります。

“このまちをなんとかしたい“
 そんな思いの若者が東彼杵町に息づく貴重な資源である「ひと」「こと」「もの」を自らの手で守り、磨き、次代につなぎならが、地域経済および地域社会の活性化に寄与するために活動しています。
 先ず、拠点となる場づくりのために2013年から2015年にかけ、解体寸前だった農協の旧千綿第三米倉庫をリノベーションし、2015年Sorrisoriso千綿第三瀬戸米倉庫として新たな店舗を出店させてきました。
 さらに、2017年に一般社団法人東彼杵ひとこともの公社を立ち上げ、同時にくじらの髭というブランド設立しました。
 移住をしてもらうということだけでなく、この町に住んでいなくてもこの町と関わりたいとか、連携したいとか、仲間に入りたいとか、そんな仲間づくりを積み上げて、「にぎわい」を作っています。
 正に【逆転の発想で地域の宝を発見せよ!】です。

【セミナーのポイント】
1.解体寸前だった倉庫をリノベーションして、どうやって新たな店舗を出店させたか?
2.公社を立ち上げと「くじらの髭」というブランド設立の狙いと効果は?
3.この町に住んでいなく人々との連携、仲間づくりの狙いと効果は?
4.その他、企業(九州電力)との連携や今後予定している活動は?

森 一峻さんは、1984年10月8日生れの37歳。
東彼杵の出身、2015年 Sorrisoriso千綿第三瀬戸米倉庫設立(法人設立30歳)
・2015年(株)森商店設立 代表取締役 就任
・2017年(一社)東彼杵ひとこともの公社設立し代表理事 就任
これまでの活動により、(一社)東彼杵ひとこともの公社は、2020年地域再生大賞 地域の未来賞兼九州沖縄ブロック賞(長崎県下初)を受賞しました。また森 一峻さん個人では、2021年全国商工会連合会 全国商工会青年部 全国顕賞 ひとづくり部門(長崎県下初)を受賞しています。

◎一般社団法人東彼杵ひとこともの公社  https://kujiranohige.com/about
〒859−3932東彼杵郡東彼杵町瀬戸郷1303―1 TEL 0957―20−1883

今セミナーは、アフターコロナ、ウイズコロナ時代のセミナーとして、対面により開催しました。森 一峻さん、本セミナーにご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

1.鯨で栄え、日本一のお茶の産地

 東彼杵町は、ひがしそのぎまちと呼びます。長崎県のほぼ中央に位置し、東西にやや長い町です。東南は大村市、西北は川棚町、東北は佐賀県嬉野市に接していて、南西は大村湾に面しています。
 総面積は74.29平方キロメートルで、三方を国見岳、遠目岳、虚空蔵岳を主峰とする山々に囲まれています。町の大半を山林が占め、平野部は少なく棚田が発達しています。旧石器時代の遺跡や、長崎街道、平戸街道が伝えるように、遥か昔から海陸交通の要所として栄え、江戸時代には大村藩の所領でした。彼杵町と千綿村が昭和34年5月に合併し、東彼杵町となりました。
 令和4年5月の人口は、7,580人、世帯数は、3,165人です。
 長崎空港から東彼杵町役場まで車で30分ほどの距離です。
 お茶、クジラ、みかん、アスパラガス、いちご、長崎和牛、なまこが有名です。
 なかでも、そのぎ茶は、全国茶品評会において4年連続日本一や日本茶アワードで3度「日本茶大賞」を受賞するなど長崎県の特産品の一つとなっています。そのぎ茶の起源は古く、室町時代の茶臼が発見されるなど歴史があります。そのぎ茶の産地としても知られ、新緑の茶畑が広がる風景が広がっています。
 町の総合計画では、第5次東彼杵町総合計画は、平成26年度から平成35年度を目標年次とする10年計画とし、東彼杵町で生活する一人ひとりが「東彼杵町に住んでよかった」、「東彼杵町に住み続けたい」と実感できるまちづくりに向け、その基本姿勢と具体的な行動計画を示すものとして本計画を策定します。

2.ことのはじまり

 築70年以上の旧千綿村農協米倉庫をリノベーションし、地域交流拠点として整備。「Sorrisoriso(ソリッソリッソ)」を2015年12月16日にオープンしました。
 旧千綿村農協米倉庫は、木造平屋で漆喰土蔵造り、1953年に建設されました。
 現在は、カフェや雑貨店など備える地域交流と情報発信の拠点として活用され、長崎県の美しい景観形成審議会により「まちづくり経験資産に登録されています。
 ことのはじまりは、旧千綿村農協米倉庫が解体されるという情報でした、農協の理事会では解体が決定しておりましたが、企画書をつくり、農協本所と東彼杵町の行政が、この施設を活用した構想に理解をいただき、1年がかりで交渉しました。2014年から米の倉庫の片付けからはじめて、協力してくれた仲間とともに泥だらけになりながら取り組みました。

3.事業のすすめ方に特長あり

 5年後にはこの米倉庫の周辺に5店舗できることを目指しました。
そしてテーマは「二流の都会ではなく、一流の田舎を目指す」でした。今では、「一流の田舎」というフレーズは東彼杵町の総合戦略のテーマとしていただき、町一帯となって一流の田舎になるべく取り組んでいます。
 その核となった思いは、「ちいさなこと」の連続で、ちいさな営みがすこしずつ積み重なることで魅力や価値が高まって行くのだと思っています。ここでしか味わえないこと、あったらいいなという居場所、「みせ」「ひと」「こと」「もの」。
 そのきっかけとなってもらえればとはじめたSorrisorisoでの「パッチワークプロジェクト」どんな業種でも「何かやりたい」という人たちの気持を大切にして応援するための「ツギハギ」の意味合いでまずはチャレンジできる場所を作りたい。そう思い、この企画を立ち上げました。
当時、話していたのは意図的につくりだすのではなく、「自然派生」するということ。これまでに15店舗ほどのお手伝いした。その後にはお手伝いをせずともあらたにこの東彼杵町に魅力を感じお店を開業してくださる方がいらっしゃることが嬉しく思います。
 いとなみをこのまちで。そう考えた時きっと、「じぶんのこと」としてこのまちのことを考えてくださる方が増えるのではないか。そう考えたのがこのプロジェクトのはじまりです。私自身がこの町に育ててもらい、命を救ってもらったのだからすこしぐらい恩返ししないとバチかぶりそうで。
 どんなことがあってもそんな思いでこの先も進んでいきますので、心折れずにまだまだやるべきことを成していきます。

4.九州電力とタイアップ事業へ

 九州電力は、地域と協働して持続可能なビジネスモデルを構築し、地域の課題解決を図る「Qでんにぎわい創業プロジェクト」に取り組んでいます。
 2019年12月12日に、一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社と地域特産品を使った商品開発などを通じた地場産業の活性化や交流人口拡大・関係人口(注)創出を目指し、事業化に向け、今後半年程度の予定で協業先の団体と共同検討をおこなっております。
 一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社等とともにビジネスプランを検討し、2020年10月に事業主体となる一般社団法人 九電にぎわい創業カンパニーを設立して、2021年2月、第一弾の事業となる交流人口の拡大に向けた物産品販売事業として、東彼杵町の特産品である「そのぎ茶」と「くじら」にフォーカスした、東彼杵町の新たなお土産「くじら最中」及び移動販売車にて提供する「くじら焼」を商品開発し、事業を開始しました。
 今後は、当商品の販売を通して東彼杵町の魅力を発信し、交流人口の拡大を図るとともに、新たな交流拠点の整備し新たな交流拠点『uminoわ』を2022年2月17日にオープンさせるなど、引き続き地域の皆さまと協働し、地域活性化に繋がる事業に取り組んでいくとしています。

5.その他、一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社を良く知ることができる情報について
 (1)人口減の地域に、わずか5年で約20店舗が開業した理由
   甲斐かおりライター、地域ジャーナリスト 2020/7/31(金) 11:14
   https://news.yahoo.co.jp/byline/kaikaori/20200731-00190157
 (2)東彼杵町地域振興のキーパーソン森商店・Sorrisoriso・くじらの髭を運営する
   森一峻さん【長崎国際大学 佐野ゼミ共著記事】    
   https://kujiranohige.com/person/6964
 (3)2021年2月26日 九州電力株式会社
   長崎県東彼杵町において「Qでん にぎわい創業プロジェクト」の事業を開始しました
   −お茶菓子の販売を通して長崎県東彼杵町の交流人口を拡大−
   https://www.kyuden.co.jp/press_h210226b-1
 (4)長崎県東彼杵町において「Qでん にぎわい創業プロジェクト」の事業を開始しました
   https://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0273/5857/gy74er96.pdf
 (5)長崎県東彼杵町における物産品販売事業の概要
   https://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0273/5858/681bn2dc.pdf
 (6)長崎県東彼杵町における「Qでん にぎわい創業プロジェクト」の事業概要
   https://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0273/5859/mca25vb1.pdf

 本レポートは、農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーをご紹介するために、事務局が感じた印象的な部分を簡単(ほんの一部をご紹介)にまとめています。実際のセミナーでは、さらに多様な取り組みを具体的に講演いただいております。


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posted by オーライ!ニッポン会議 at 13:53| コミュニティビジネス