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2022年06月03日

「令和3年度 食料・農業・農村白書」が5月27日に閣議決定されました。

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「令和3年度 食料・農業・農村白書」が5月27日に閣議決定されました。
今の農業農村を知るための最適な最新の資料です。

トピックスは7つ
1 新型コロナウイルス感染症による影響が継続
2 みどりの食料システム戦略に基づく取組が本格始動
3 農林水産物・食品の輸出額が1兆円を突破
4 スマート農業・農業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進
5 新たな国民運動「ニッポンフードシフト」を開始
6 加工食品の国産原料使用の動きが拡大
7 半農半Xなど多様な農業への関わり方が展開

特集では、「変化(シフト)する我が国の農業構造」と題し、2020年農林業センサスの公表等を踏まえ、我が国の農業構造の中長期的な変化について、品目別、地域別も含めて分析を実施しています。

・第1章 食料の安定供給の確保
・第2章 農業の持続的な発展
・第3章 農村の振興
・第4章 災害からの復旧・復興や防災・減災、国土強靱化等
となっています。

※詳細は、以下の農林水産省ホームページからご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/r3/zenbun.html

ここでは、農村地域の振興の観点から第3章の目次を紹介します。

第3章 農村の振興

 第1節 田園回帰の動向
   (農村では高齢化 人口減少が都市に先駆けて進行)
   (若い世代等を中心に田園回帰の動きも拡大傾向)

 第2節 地域の特性を活かした複合経営等の多様な農業経営等の推進
 (1)中山間地域の農業の振興
   (中山間地域の農業経営体数、農地面積、農業産出額は全国の約4割)
   (中山間地域は果実 畜産等の多様な生産において重要な役割)
   (中間農業地域、山間農業地域の農業所得はそれぞれ平地農業地域の約7割、約4割程度)
    (中山間地域の特性を活かした複合経営の実践に向けた取組を支援)
 (2)多様な機能を有する都市農業の推進
   (都市農業 都市農地を残していくべきとの回答が7割)
   (都市農地の貸借が進展)

 第3節 農山漁村発イノベーションの推進
 (1)人口減少社会に対応した農村振興
   (多様な地域資源を活用した農山漁村発イノベーションを推進)
 (2)需要に応じた新たなバリューチェーンの創出
   (6次産業化による農業生産関連事業の年間総販売金額は2兆329億円)
   (6次産業化に取り組む事業者の売上高平均額は増加傾向)
 (3)農泊の推進
   (新型コロナウイルス感染症の感染拡大が農泊の宿泊者数に大きく影響)
   (新たなニーズへの対応による宿泊者数回復の取組)
   (「SAVOR JAPAN」認定地域に6地域を追加)
 (4)農福連携の推進
   (農福連携に取り組む主体数は前年度に比べて約1割増加)
   (優良事例25団体をノウフク アワード2021として表彰)
   (現場で農福連携を支援できる専門人材を育成)
 (5)再生可能エネルギーの推進
   (再生可能エネルギーによる発電を活用して、
     地域の農林漁業の発展を図る取組を行っている地区の経済規模は増加)
   (農山漁村再生可能エネルギー法に基づく基本計画を作成した 市町村数は74に増加)
   (荒廃農地を活用した再生可能エネルギーの導入を促進)
   (営農型太陽光発電の導入が進展)
   (バイオマス産業都市を新たに3市町村選定)
   (農業水利施設を活用した小水力発電等により農業者の負担軽減を推進)

 第4節 中山間地域をはじめとする農村に人が住み続けるための条件整備
 (1)地域コミュニティ機能の維持や強化
   ア 地域コミュニティ機能の形成のための場と
     世代を超えた人々による地域のビジョンづくり
    (集落の現状を踏まえ地域コミュニティを維持)
   イ 「小さな拠点」の形成の推進
    (「小さな拠点」の形成数が増加)
    (集落の機能を補完する「農村RMO」の形成を支援)
 (2)多面的機能の発揮の促進
    (中山間地域等直接支払制度の交付面積が減少、集落の将来像の話合いを促進)
    (多面的機能支払制度を着実に推進)
 (3)生活インフラ等の確保

 第5節 鳥獣被害対策とジビエ利活用の推進
 (1)鳥獣被害対策等の推進
   (野生鳥獣による農作物被害の減少に向けた取組を推進)
   (鳥獣被害防止特措法が改正)
   (鳥獣被害防止対策を行う鳥獣被害対策実施隊と実施隊員数が増加)
 (2)ジビエ利活用の拡大
   (ジビエ利用量は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による
    外食需要等の低迷により減少、消費者への直接販売は増加)
   (更なるジビエ利用の拡大に向けた取組の推進)

 第6節 農村を支える新たな動きや活力の創出
 (1)地域を支える人材づくり
   ア 地域づくりに向けた人材育成等の取組
    (地域に寄り添ってサポートする人材「農村プロデューサー」を養成)
    (農山漁村地域づくりホットラインの活用)
   イ 関係人口の創出 拡大や関係の深化を通じた地域の支えとなる人材の裾野の拡大
    (農的関係人口の創出拡大等を推進)
    (子供の農山漁村体験の推進)
   ウ 多様な人材の活躍による地域課題の解決
    (企業人材や地域おこし協力隊が活躍)
    (半農半Xを始めとした農業への関わり方の多様化が進展)
 (2)農村の魅力の発信
   (棚田地域の振興を推進)
 (3)多面的機能に関する国民の理解の促進等
   (新たに2施設が世界かんがい施設遺産に登録)
   (世界農業遺産国際会議2021を開催)
   (「ディスカバー農山漁村の宝」に34地区と4人を選定)

昨年度の農業農村白書のご紹介はこちら。
見比べると面白いかもしれません。
https://blog.canpan.info/ohrai/archive/422

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 14:58| 犬も歩けば棒に当たる