
大学共通テストが1月に実施された。
令和3年度の入学からはじめった大学共通テストは、
昨年度までの共通センター試験を代わって導入されたもので、
全国8 6 7 大学・短期大学(令和 2 年 3 月 3 1 日現在)が利用している。
令和3年度入試に受検したのは、志願者535,245人、受験者484,114人
共通テストの役割は、
1.大学教育の基礎力となる知識・技能や思考力、判断力、表現力等を問う問題作成
2.各大学が実施する試験との適切な組合せによる大学入試の個性化・多様化
3.国公私立大学及び公私立短期大学等を通じた入試改革
4.アラカルト方式による各大学に適した利用
ということだが、実際の問題を見て驚いた。
現実におきている事象や歴史を問題を取り上げ、
それを、あたかも実際に調査しているような手法で
物事を整理し、幅広くそのことについて、読み込んだうえで
設問に答えるのである。
しかもかなり難しい。
例えば、農業関係で言えば、
令和3年度試験の「日本史A、B」の問題には、
(日本史Aは第4問、Bは第6問には)
農地改革が取り上げられていた。
農地改革の歴史から明治自時代の小作人と大地主の関係、
1920年台に活躍した組織、
戦時期、戦後の歴史的背景を
農地改革の過程、実績の文章から誤っている文章があるなか、
正しいものを選ぶ問いになっている。
また、地理A,Bでは、
NHKテレビのブラタモリで紹介した京都府宮津市の天橋立や
北側からの風景を選ぶ設問があったほか
宮津市の特産品である丹後ちりめんを巡る近年の動向
棚田の保全の活動や分校の廃校、都市と農村の交流、
移住の動きなどから設問されていた。
日本地理学会 https://www.ajg.or.jp/
なぜ地理の共通テストもブラタモリも天橋立を北から見たか?
https://www.ajg.or.jp/wp-content/uploads/2021/01/5cb91782116d0d2531693d4c7c035146.pdf
ブラタモリを見た人には説明不要だが、
現在の天橋立は南側から見る眺望が有名で、
昔は、北側から見て、絶景と言っていたことを説明していた。
NHK ブラタモリ
https://www.nhk.jp/p/buratamori/ts/D8K46WY9MZ/episode/te/6QW9RP9Q53/
共通テスト2021年1月に実施した(令和3年度の入学)の問題と解答は、
47ニュースでご覧になれます。
https://www.47news.jp/culture/education/kyotsu-exam/2021
因みに、最後の共通一次となった昨年の試験、
地理AとBの最終問題(Aは、第5問、Bは第6問)には、
山梨県の甲府盆地の扇状地や甲州盆地で盛んであった養蚕、
北杜市の移住促進のことを取り上げています。
https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00038420.pdf&n=2020-%E5%9C%B0%E7%90%86B-H%28HP%29.pdf


上の写真が現在よく見かける南側から天橋立を望む写真。
下の写真は北側から望む写真。昔の観光客は北側から見ていた。国府(丹後の国)は北側にあった。
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