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2019年12月05日

理想の灯を心に抱いて! 天の時は地の利に如かず。地の利は人の和に如かず。その4

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4.中山間地域集落の活性化事例(3)
小川作小屋運営協議会
地元のおばあさんの味の農家レストランで元気な過疎地に!(宮崎県 西米良村)

宮崎県西米良村の小川作小屋村運営協議会は、宮崎県西部の山間部に位置し、豊かな自然に恵まれた人口約1200人の西米良村の小川地区にある。山間地のため主産業は、シイタケと柚子の栽培である。
住民100人ほどの集落の地区内にある交流施設「おがわ作小屋村」には年間2万人超の観光客が訪れている。どうして九州の山村にこれほど人が集まるのか?その秘密は、過疎化・高齢化に直面しながらも、郷土料理を観光の目玉に据えた農家レストラン“おがわ作小屋村”のヒットによるものである。

“おがわ作小屋村”は、「平成の桃源郷づくり」を掲げた地域の人々が、自らの背丈にあった資源を見出し、工夫を凝らした料理で里山集落に賑わいを取り戻そうと2009年10月にオープンした。この小川地区は、九州に覇を唱えた熊本、菊池氏が宮崎に逃れてきた居城を構えた場所である。
“おがわ作小屋村”は、地区住民の有志27人で構成された、小川作小屋村運営協議会が運営を担っている。

高齢化率が72%まで高まり、消滅の危機にあった集落が沢山の交流人口を誇るようになった取り組みの秘訣を探ると見えてきたのは、「売り物となるものの発掘」「働く力の確保」「人を集めるコンテンツ」の3つに無理のない優れた戦略がある。

第1の戦略「売り物となるものの発掘」は、地域のお母さんたちが家庭で作り食べていた田舎料理。山菜など山からの旬の恵みを活用した家庭ごとの味わいを活かし、16個の小皿で提供する四季のお膳料理にまとめた。

これは山菜など大量にとれないものの、その時々の旬の味わいを家庭ごとの味付けで勝負するもので、小皿で提供することで、少量で多品目の味を楽しめるグッド商品となっている。
16個の小皿で盛り付け おがわ四季御膳
一番人気は、地元素材にこだわった田舎料理
多いときは1日120食以上
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第2の戦略「働く力の確保」は、一日120食以上提供するおがわ四季善の田舎料理は、集落のお母さんたちが料理づくりを担い、受付等のマネージメントをUIJターンした若者が担う。高齢者の働く場と若者が活躍する部分を上手に役割分担している。

第3の戦略「人を集めるコンテンツ」は、これがほとんどの交流施設の悩みとなっているが、小川作小屋では目の付け所が他とは違っていた。地域の人々は、美しい集落、景観を残したいという思いから、山に四季折々の花が咲くように植樹等の管理をした。これは先進地視察に訪問した福島県の花卉生産農家の山が、四季折々の花が咲く山を無料開放し年間30万人も集めているのを見て、自分たちの里山も桃源郷にしたいと取り組んだもの。

こうして、小川地区はまさに桃源郷のように季節ごとに山の景色が美しい景観を地域住民にも来訪者にも提供することができた。
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小川作小屋村運営協議会の上米良省吾事務局長もUターン組。「ここの風景は、“桃源郷”そのもの。都会の人が田舎の人と触れ合い、癒やされて帰ってもらいたい」と胸を張り、移住者や若者がUターンするなど地域に若者の明るい声も聞こえるようになっている。
posted by オーライ!ニッポン会議 at 01:56| コミュニティビジネス