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2019年08月25日

トチギ環境未来基地 理事長 塚本 竜也 さんが学んだ「Conservation Corps」について

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特定非営利活動法人 トチギ環境未来基地 理事長 塚本 竜也 さんは、1976年愛知県生まれ。広島県育ち。大学では森林資源科学を専攻し卒業後の1999 年米国シアトルで開催された6 ヶ月間の環境保全プログラム 「Conservation Corps」に参加しました。
Conservation Corps(コンサベーション=保全・コア=隊)は、若者が1年間チームを組んで環境保全活動に取り組むプログラムです。
フランクリンルーズベルトというアメリカ大統領の時代に1930年代に世界恐慌があり、多くの労働者が失業し社会問題となりました。
特に多くの若年の失業問題は深刻でした。高等学校を卒業しても就職できない状況にアメリカ政府は、ニューディール政策の一環として、合宿(キャンプ)を通じて職業訓練を施し、道路建設、土壌保全のための小規模なダム(堰)造りなどの公共事業や、森林の伐採、植林などの国立公園の維持管理作業に従事させる「民間人保全部隊(Civilian Conservation Corps)」を発足させました。
 これにより国立公園や国有林の整備(高速道など道路整備、ダムづくり、森林伐採、植林等)が図られ、また、その後自家用車の普及とともに、アメリカ人ファミリーが車で国立公園に等にキャンプや保養に行く素地を作ったというのです。アメリカ人の自然観や自然に親しむ機会を作ったとされています。
また、失業対策、職業訓練の機会として評価されました。
この仕組みがユニークなのは、月30ドル支給のうち、25ドルほどが家族に直接支給されたことです。(1920年代のアメリカ平均年収は約1000ドル)
日本でいうところの仕送りです。
最盛期には、50万人を超える若者が参加しましたが、第2次世界大戦が勃発すると軍隊に若者が採られ予算の策削減などにより下火になります。
しかし戦後の1966年には、ミッション66という国立公園の利用促進の10年計画が出され、公園内の設備整備、道路整備が進められました。
その後開発による自然環境の破壊という批判もあり、自然の保全と利用の相反する考え方のバランスのうえでの施策が進められるようになったということです。
ニューディール政策については、今もいろいろ意見がありますが、90年前の政策が今も形を変え続けられていること、またアメリカ人の自然観に大きな影響に与えていることに政策の重要性に考えさせられます。

※ Conservation Corpsについてご関心がある方は、
 『米国 Conservation Corps 調査研究報告書』平成20年8月
 米国 Conservation Corps調査研究委員会事務局
   NPO法人 NICE(日本国際ワークキャンプセンター)
  を検索して、ご覧ください。

posted by オーライ!ニッポン会議 at 00:36| コミュニティビジネス