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2019年06月14日

「持続可能なウナギ」のために動き出した地方のベンチャー企業「エーゼロ株式会社」

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日本を代表する料理といっても過言でない鰻のかば焼き。
鰻は、万葉集にも歌われていたようなので奈良時代には食べられていた。
イタリアでは4000年前から養殖がされていたという。
蒲焼は濃口醤油、砂糖などを合わせたたれをつけて焼くのだが、これは江戸の料理。江戸は干拓のため沼地が多く、そこで採れた鰻を裁かずたれをつけて串焼きにしたのが蒲焼のはじめという。当時は、蕎麦と同様屋台で食べられる食事だったそうだ。
そんな日本人の多くが大好きな鰻が食べることが難しくなっている。
ウナギの稚魚であるシラスウナギの不漁がニュースとして毎年報道されているが、実は、国際自然保護連合(IUCN)によりニホンウナギは絶滅危惧種に指定され生息域である日本・韓国・中国・台湾は14年に4カ国(地域)で協議をし、資源保護対策としてシラスウナギの養殖池への池入れ量を、直近の数量から20%減らすこと(日本は21.7トンとすること)で合意した。
しかも、そのシラスウナギも密漁、密輸、無報告漁獲(過小申告)が全体の6割以上と違法行為に関わる流通が多く、どれが違法か違法でないかが判別できない状況となっている。
そんな状況下に「持続可能なウナギ」のために動き出した地方のベンチャー企業が岡山県西粟倉村のエーゼロ株式会社である。
エ―ゼロ(A0)とは、森の土の表面にある腐葉土層を、森林生態学の用語で「A0(エーゼロ)層」と言い。A0層が豊かであれば、土壌がしっかりと生き、川が守られる。生命を育むための大切な層。地域経済を醸す「地域にとってのA0層」のような会社でありたいと社名に付けた。2015 年 10 月 1 日に設立した。
西粟倉村は、岡山県の北東部。日本海と瀬戸内海の海岸を結んだちょうど真ん中あたりにある。山林の面積が村の約 95%という林業が盛んだった地域である。
その地で鰻の養殖をはじめたのは、「木材や木材製品を売るだけでいいのだろうか。農業、林業、水産業という枠を超えて、自然資本として価値をつなげていかなければならないのでは」という考えが強くなりうなぎを育てる水温をキープするための燃料に、捨てられている木くずを活用できると考えたことが、うなぎの養殖に取り組むきっかけとなり、林業と水産業をつなげる取り組みのはじめの一歩となった。
「森のうなぎ」と名付けられた鰻は、廃校となった旧小学校の体育館で熱血職員によって育てられている。
 うなぎの養殖は天然の稚魚を捕獲・育成し販売する事業。そこにあえて参入していくことにしたのは、人間の活動によって生態系が劣化していっている現状を、中に入ることで少しでも変えていけるかもしれないという思いから。人とうなぎの良い関係を再構築するためにはうなぎをどう育てて提供するのがいいか。林業と水産業をつなげて「循環」させていくことを目指しながら、模索を続けていきたいと考えて持続可能な養殖に向けて挑戦を続けている。
「持続可能なニホンウナギ養殖のモデル」の開発への挑戦は、関係者の誰もが不可能と考えてきた、ニホンウナギの持続的利用を実現させる可能性があると専門家やマスコミからも大きく注目されている。小さな村から大きな挑戦。日本の食を守る偉大なる挑戦!に応援を。
「森のうなぎ」は、里の物語オンラインショップに新登場
https://satomono.com/?pid=143437629

エーゼロ株式会社
https://www.a-zero.co.jp

posted by オーライ!ニッポン会議 at 15:41| コミュニティビジネス