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2019年05月07日

「使い古された机や椅子が展示台となり、黒板の残る教室が展示の単位となった学校の香が残る“考える”博物館」「ふじのくに地球環境史ミュージアム」

ふじのくに地球環境史ミュージアム.jpg
学校が閉鎖された後に、新たな交流の場として活用されている。
文部科学省によると毎年500校の学校が少子化などの影響により廃校となっている。
学校には、地域の人々の思いいれも多く、なんとか甦りさせようと新たな活用方法を見出し運用されている。
最近では、廃校を活用した味噌工場、アワビの養殖場、ITオフィス、カフェホステル、水族館なども現れている。
静岡県には、大変珍しい高校を活用した博物館がある。
「ふじのくに地球環境史ミュージアム」は、統廃合された高校を活用し2016年開館した博物館である。館長の安田喜憲先生は、「生きる力を獲得する場になってほしい」未来の自然と人間が共存可能な100年後の世界の実現に向けて、さあ一歩踏み出そうではありませんか。とメッセージを発信している。
このミュージアムは、斬新な取り組みで注目されている。
その一つが、博物館の、「調査研究」「収集保管」「展示・情報発信」「教育普及」の4つの機能を満たし、フロントヤードで展示・情報発信や教育普及事業を展開してくためには、バックヤードにおける日々の調査研究、収集保管活動を行いながらミュージアムとして、四つの機能を∞(無限大)に連環している点。
“ふじのくに”の恵まれた自然環境に多様な動植物や希少な種が生息・生育しており、この自然の実態と成り立ちを調査研究するとともに、その証拠となる自然史資料を収集保管し、次世代に継承していくとともに、人類の文明が地球環境の様々な課題を誘引し、生物多様性の危機に直結していることから、人と地球上の生態環境との関わりを歴史的に研究することで、過去から現在を見通し未来のあり方に示唆を与える。(Environmental History)
という、全国初の「地球環境史」の博物館であること。
具体的には、収蔵資料は約30万点で、およそ植物10万点、昆虫8万点、軟体動物4万点、化石岩石2万点、鉱物1万点、魚類4万点、藻類2千点、菌類1万点。
二つ目は、「あなたの興味や特技を活かして、ミュージアムで繰り広げられる様々な場面で活動してみませんか」と、約100名のボランティアがミュージアムサポーターとして登録され、日々の活動を支え、来館者とミュージアム、地域とミュージアムを結ぶ架け橋として欠かせない存在であるミュジアムサポーターが活躍している。実際にサポーターが展示解説や施設の案内を行う補助を行う。自然や地球環境史をより深く学ぶことができるのだ。
三つ目は、平日は4回、休日は6〜8回行われる「地球家族会議」。対話型の展示である地球家族会議は、7+1の地球環境リスクの一つをテーマとして取り上げ開催日ごとに進行役のインタープリターが入れ替わり、1回20分程度で行われる、開館からすでに4,000回以上開催している。来館者と対話する交流員であるミュージアムインタープリター(展示交流員)は、思考を拓く展示を展開するにあたり、みなさまに地球環境リスクを解説した後、豊かな暮らし方のヒントを授けます。これからの自然と共生したライフスタイルの実現のために、共に考えてみましょう。と毎日活動している。
「使い古された机や椅子が展示台となり、黒板の残る教室が展示の単位となった学校の香が残る“考える”博物館」展示している標本は、NPO法人静岡県自然史博物館ネットワークの皆さんが収集してくれたもの。その道の大家や大学を退官した先生がこつこつと集められたものを寄贈されたものもあったという。皆さん「100年後の静岡が豊かにあるために」という博物館のキャッチフレーズに心動かされたのであろう。未来を考えるために、今と昔の真実を知る。博物館のイメージを一新する静岡県民以外の方にもぜひ来館をお勧めする。
(常設展 一般入館料300円、大学生以下70歳以上 無料 大学生以下の学生および70歳以上の方は、年齢の分かる証明書(学生証、保険証、免許証など)を要提示。)

ふじのくに地球環境史ミュージアム
https://www.fujimu100.jp/
〒422-8017
静岡県静岡市駿河区大谷5762
電話:054-260-7111

posted by オーライ!ニッポン会議 at 16:13| 犬も歩けば棒に当たる