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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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何とジェッダ経由でアジスアベバへ [2015年11月03日(Tue)]
11月3日(火曜日) 
今回の出張の目的地はアジスアベバ。笹川アフリカ協会(SAA)の定例理事会が開催されるのだ。私はSAAの理事でもある。
そしてその帰り道、ゼロ泊でパリに立ち寄りUNESCOと障害者事業の件で、インドラジットさんと協議の予定。
今回の出発は羽田から。暦の上では3日だが、実質的には2日の真夜中を少し回った夜中の1時。旅行代理店から渡された旅程表は間違えそうで怖い。
自宅を夜の11時に出発。
2015-11-03 羽田.jpg
<深夜1時発の羽田で飛行機に乗り込む>

行きのルートはまず、フランクフルトへ行き、ルフトハンザに乗り換えるのだが、それが何とサウジアラビアの商都、ジェッダ経由。ジェッダには15年ほど前に一回行ったことがあるが、さて、、、。
早朝5時過ぎにフランクフルトに到着。機内のアナウンスによれば気温は何と4度。まだ真っ暗なフランクフルト空港は霧の中に佇んでいた。
これから、5時間の乗り継ぎでアジスアベバ行きルフトハンザ機に乗り換えるのだが、それが何とサウジアラビアの商都、ジェッダ経由。
2015-11-03 06.34.44事故.jpg
<ロシア航空機の事故調査を伝えるテレビ>

時あたかも、サウジの砂漠にロシアの航空機が墜落したばかり。ロビーでは、数名の乗客がテレビのニュース画面に向かっていた。何と、機体トラブルによる墜落と思われていたのが、原因としてテロの可能性が浮上したとか。
テレビの画面は、次に天気予報に切り替わった。ところが、ここでも、アラビア半島が大写しになっていたので何のことかと良く見てみると。サウジの南端に位置するイエメンに何とサイクロン。予想される雨量は年間平均総雨量の2-3倍だとか。
2015-11-03 08.24.11サイクロン.jpg
<イエメンに何とサイクロンが襲来!>

アジスアベバの予想最高気温は26度、対するにフランクフルトは15度。しかし、その間にジェッダが介在するとなると、もっとやっかいだ。ただ、幸いなことに、ジェッダでの待ち時間は一時間ほど。その間、我々、アジス行きの乗客は、降機せず、座席に座ったままで良いのだと言う。
フランクフルトを朝10時過ぎに飛び立った飛行機は、アルプスを超え、イタリアを超え、ひたすら南下する。そして、ついに、地中海を横断し、エジプト上空へさしかかる。
ルクソール辺りでナイル川を越えて紅海に入る。ナイル川が夕日を受けて光っていた。
2015-11-03 14.59.41ナイル.jpg
<ナイル川が夕日を受けて光っていた>

そして、事故機が飛び立った紅海岸の観光地、シナイ半島のシャルム・エル・シェイクを左手に、一路ジェッダに向かった。この辺りから、空気中の湿度が高くなったのがわかる。それまで、晴れ渡っていた空が、うっすらと靄がかかったように白くなったのだ。通常は感想し切っているこの砂漠地帯の上で、湿度が高くなるのは例のサイクロンの影響に違いない。
飛行機の窓から、紅海を見下ろそうと目を凝らす。何とか、海岸線らしきものが認められるものの、前回のジェッダ行きの時にはっきりと見たようなまっ青な海ではなく、辛うじて見えるのはぼんやりとした青い固まりに過ぎない。
2015-11-03 15.22.34紅海.jpg
<紅海上空は靄っていたサイクロンの影響かも>

それでも、高度が下がるにつれ、紅海上を行き交うタンカーらしき船影が見えた。夕闇の迫る中、飛行機は紅海上空で着陸態勢に入った。そして遂に、海岸に沿って広がる砂漠地帯の中に突如、出現したジェッダの町に降り立った。
ジェッダは整地メッカの玄関。異教徒はメッカに足を踏み入れることはできない決まりなので、メッカに代わって商都ジェッダが玄関口になったのだ。
ジェッダでの滞在時間は約一時間。機内に座ったまま、出発を待つ。外の気温は32度。
2015-11-03 15.33.07航路.jpg
<ジェッダに間もなく到着>

ジェッダの空港のはずれに巡礼者専用の巨大テントのような建物が見える。今年は、つい最近終了したメッカ詣での季節には、世界中から押し寄せる巡礼の人たちでジェッダ空港は溢れかえる。その時のために作られた専用のターミナルなのだ。
ジェッダでの短期滞在を終えて、飛行機は再び飛び上がり、一路、エチオピアへ。アジスアベバに到着したのは夜半の9時半。前回来たときとは見違えるるほど立派になったターミナルに仰天。
ところが、空港の外に出ても出迎えてくれるはずの人物が見つからない。諦めて、各ホテルへの訪問客用の待合室に行き、宿泊するはずのホテル行きのマイクロバスを待つことに。
2015-11-03 16.06.02巨大テント.jpg
<巡礼者専用の巨大テントのターミナル>

そこへ、笹川アフリカ協会の特徴ある黄色の帽子を被った若者がうろうろしているのを発見。声をかけると、果たせるかな、私を迎えに来た筈の笹川アフリカ協会のスタッフであった。彼によると、到着案内板に到着の掲示がなかったというのだ。
どうやら、建物は立派になっても、その設備を使いこなすのはまだこれからのようだ。立派な空港内には、真新しい設備には相応しくない、人間臭い空気が漂っていた。

01時05分 羽田発
05時20分 フランクフルト着
10時25分 フランクフルト発
17時55分 ジェッダ着
19時00分 ジェッダ発
21時30分 アジスアベバ着
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