10月18日(日曜日)
最近、出張前に憂鬱な気分に襲われることが少なくないが、特に今回は気が重い。
その理由は分かっている。一つには、マラヤ大学とアメリカン大学の間で紛糾していた、障害者公共政策大学院(IDPP)事業に伴う予算処理の問題の解決の時期が遅れに遅れ、痺れを切らした学生達から、最後通告が届くまでになっていたからである。
出張当日の朝、アメリカン大学のデリック教授からは、漸く、最終的に決着したとの連絡が入ったが、昨夜、入れ違いに、学生達からは、新たな問題を指摘するメールが届いた。明日朝、現地で彼らと直接会って話を聞く予定だが、果して問題は解決するだろうか。
本来ならば、6月にIDPPの総会までに決着する筈だった問題である。それが、ここまでずれ込んだ上に、解決した筈の問題に、尚も双方の了解違いがあったとは、、、。果して、学生達の不満を解消しながら、両大学が納得する処理が出来るものだろうか。
今朝の空は曇っていた。気温も随分低くなって来た。17度ほどだろうか。
<スカイツリーも寒々しい>
機内は満席。今年はマレーシアがASEANサミットの主催国だからだろうか。ASEAN諸国間では、年二回の首脳会議以外にも、様々な大臣会合やらハイレベル官僚会議やらが頻繁に開かれている。その多くが、回り持ちのサミット主催国で開催されるからだろうか。ラオスやカンボジアのような小国や財政基盤の弱い国に取って、その負担は決して小さくないと聞く。
クアラルンプール到着直前の機内アナウンス気温は30度、天気はヘイズ(靄)?
例の、インドネシアの焼き畑に伴う煙が引き起こしている深刻なスモッグ問題が、シンガポールだけでなく、クアラルンプールにまで及んでいるのだった。
確かに、地上に着陸してみると、クアラルンプール空港の周りは濃霧のような状態だった。
タクシー乗り場を探していると、正規の係員のようなバッジを付けた男が親切そうに近づいて来た。ホテルの名前を答えると、250ドルだという。念のためと思って、両替店で相場を聞いてみると100ドル以下、とのこと。悪質な客引きだったのだ。危ない、危ない。
<クアラルンプール空港はヘイズが立込めていた>
11時20分 成田発
17時45分 クアラルンプール着