12月6日(土曜日)
<ARTIC事務所の前に立つ平野さん父子>
昨日以来、腹具合がおかしいので朝食は部屋にあったバナナだけで済まし、昼食は抜いたので少し良くなったようだ。
午後一番は、ARTICの事務所に平野さんを訪ねる。今日は土曜日なので地元スタッフの姿は見えず、その代り、平野さんの息子、小学生のげんじ君が平野さんと一緒に迎えてくれた。
会議室で、エヤワディー州での学校建設事業を中心にした様々な取り組みについて相談。
その後、そのままの足で、今日もASEAN障害者芸術祭会場の下見に出かけた。
<ユヤトゥーさんと空模様を心配>
それというのも、昨日のヤンゴンでの初日の公演を見そびれたので、そのお詫びと、昨日の様子をMILIのメンバー達に尋ねてみようと思ったのだ。
ところが、会場となるグラウンドに着くころには、空模様がおかしいことに気が付いた。本来なら、雨季は終わった今頃は好天が続くはずなのに、どうしたことであろうか。
MILIのスタッフのユヤトゥーさんに会ったので、その点を尋ねてみると、ベンガル湾に大型の低気圧が張り出しており、その影響なのだという。
<てるてる坊主?>
眉をひそめた私に、日本語の堪能な彼女は「でも心配ありません。てるてる坊主を作りましたから」と明るく笑った。
彼女に教えてもらったてるてる坊主は日本のものとは全く異なるもので、緑色のバナナなどの果物が入った籠のようなものだった。ミャンマー式なのだという。
一旦ホテルに戻った後、午後5時半、ホテルを出発し会場に向かった。てるてる坊主の効果を期待していたのだがどうだろう。
<今にも降り出しそうな空だったが、、、>
果たせるかな、空こそ今にも降り出しそうな模様だったが、何とか雨も降らず持ちこたえている様子。
午後6時、芸術祭が始まった。出し物が出るにつれ、テントの中の熱気が高まって行くのが分かる。
私の見るところ、一番あか抜けているのはシンガポールやフィリピンのグループ。彼らの出し物はモダンダンス。
これに対し、ミャンマーを始めカンボジアやインドネシア、ベトナムといった国々の出し物は、もっと伝統的なもの。
<テントの中は熱気に満ちていた>
それぞれの国の伝統舞踊や、伝統音楽を真剣に一生懸命、歌い奏でて、舞い踊る様子がいじらしい。
驚いたのは、ミャンマーの6つのチームのパフォーマンス。いずれも、昨年の国内大会での優秀なグループで今回のASEAN大会に向けて選抜されたトップグループだ。しかし、今回の演技の水準は前回と比べて、大きく進歩した印象を受ける。
聞くところによると、入賞者たちは、この一年間、伝統舞踏家などミャンマー各界の専門家の好意による無償のトレーニングを受けて練習に励んできたという。その成果が表れていたのに違いあるまい。
<そのうち、立ち見も出てヒートアップ>
13時 ホテル出発
13時15分 ARTIC事務所訪問平野さん
14時 ASEAN障害者芸術祭会場下見
17時半 ホテル出発
18時 ASEAN障害者芸術祭