11月1日(土曜日)
朝9時、中嶋職員とホテルのロビーで落ち合い、ホテルの敷地内に設けられたショッピングモールの上にある、コンファレンスセンターへ。
第8回IINTRACOMという看板が出ていた。これが、今回、我々が招待された、マレーシア政府保健省主催の伝統医療展覧会の正式名称
<第8回IINTRACOMというのがマレーシア政府保健省主催の伝統医療展覧会の正式名称>
伝統医薬品メーカーなどのブースが並ぶ一角に日本財団のブースがあった。
日本財団が昨年まで支援していたカンボジアの国立伝統医療学校支援事業でお世話になった日本人鍼灸師の高田さんの姿も。
すぐ裏には、タイ政府保健省のブース。何と、日本財団の支援でつい最近まで行われていた「置き薬」プロジェクトに特化した展示。
<こちらが日本財団のブース>
お隣にはカンボジア保健省のブースで、これも日本財団が昨年まで支援していた伝統医療学校や伝統医療師協会などについての展示。高田さんが来ていた。カンボジアはなかなか独り立ち出来ない状況が続いている。
私は中嶋職員に作ってもらったプレゼンテーションの資料のチェックなど、最後の準備をする。
昼過ぎからプレゼンテーションを行った。
<伝統医薬品メーカーなどのブースが並ぶ>
内容をアップデートすることに気を取られ、不覚にも準備の段階で持ち時間のことを余りよく考えていなかったのだが、壇上に立って気が付いた。与えられた時間はわずか30分。30分というのは余りに短く、折角作ってくれたスライドも飛ばし飛ばしでやる始末。どこまで伝えることが出来たか?
プレゼンテーションが終わったので、昨日に続いてトーマスさんにホテルに迎えに来てもらって出かける。
<タイ政府のブースに並ぶ置き薬キット>
先ず最初に、近くのクリニックに立ち寄る。彼の運営するIT会社の社員で、技術部門の責任者であるラージさんと落ち合うためだ。彼も交えて、仕事の打合せをしようというのだ。
社員と言っても、トーマスさんの会社は、100人ほどのスタッフが全員がオンラインで働くバーチャルな企業。ラージさんも勿論、在宅勤務だ。
ラージさんは34歳。ある有名IT企業で技術課長をやっていた時に事故に遭い、首から下の機能を失った。歩くことはおろか、手を使うことも全く出来ないので、パーソナルアシスタント(PA)と呼ばれる介助者がいつも付き添う。
<日本財団との置き薬事業を説明するタイ政府のブース>
にも拘らず、彼は言葉を喋るのに問題はないので、声だけで操作することの出来る特殊なソフトウェアを用いることでコンピューターを自由に操り、トマスさんの会社の仕事をしているのだ。
トマスさんの友人で大きな運送会社社長のタンさんの自宅へ。ホテルのすぐ裏手のゴルフ場に隣接した広大な敷地に3つもの建物が並んで立っていた。いずれもタンさんの家だとか。
<あまりの大豪邸に驚いた>
その内の、ひとつの建物に案内される。タンさんの奥さんかと思って挨拶したら笑われた。女中さんだった。キッチンで数人の女性が談笑していたので、会釈して通り過ぎようとしたら、その内の一人がタンさんの奥さんだった。
ホテルに戻り、ヤンゴンから出張して来ていた薬草事業の責任者である間遠職員と打合せ。その後、空港へ出発。夜行便で帰国するためだ。
08時 ホテル出発
09時 中嶋職員打合せ
12時半 プレゼンテーション
13時半 トマスさんと昼食
15時 ラージさん打合せ
18時 間遠職員打合せ
19時50分 ホテル出発
22時50分 クアラルンプール発