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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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障害者リーダーシップ研修開始式で挨拶 [2014年09月01日(Mon)]
9月1日(月曜日) 
901press.JPG
<研修開始式会場には地元のマスコミも沢山取材に訪れていた>

朝9時過ぎに、泊まっているホテルを出て、すぐ隣のホテルに。障害者リーダーシップ研修開始式の会場だ。ホテルの入り口にはNHKバンコク支局のカメラマン、姫野さんたちがカメラを構えて待機中。障害者リーダーシップ研修の主催団体MILI(ミャンマー障害者自立生活運動)の共同創設者、ネイリンソーさんが会場に到着する姿を撮影しようと待ち構えていたのだ。
姫野さんたちが今日ヤンゴンにやって来たのは、下肢障害者用の運転補助装置の寄贈を受けて、運転免許を取得しようと言うネイリンソーさんの姿を映像におさめるため。もし、彼が無事、免許を取得すればミャンマーの障害者での運転免許取得者第一号となる。
この装置を開発した足立区の町工場、今野製作所の今野社長も彼の到着を待ち構えていた。今日、MILI本部で寄贈式を行い、運転指導をするためにわざわざ日本から来てくれていたのだ。
901opening.JPG
<ネイリンソーさんの挨拶で研修開始式が始まった>

ところが、肝心のネイリンソーさんが到着しない。日本財団の障害事業担当の吉田職員と手話通訳の蓮池さんも心配そうに出たり入ったりしている。
そうして、ギリギリの時間になって、タクシーに乗ったネイリンソーさんが漸く到着。道路混雑で遅れてしまったのだそうだ。急いで、彼と一緒に、2階の開始式会場に向かう。
そして、障害者リーダーシップ研修の開始式が始まった。冒頭にネイリンソーさんが挨拶。私の挨拶も無事終了。その後、15人の参加者がステージに登り、一言づつ挨拶した。
今回の参加者は6つの州からの15人の若者たち。21歳から32歳までの男女。男性8名、女性7名。予想外に高学歴が多く、大卒が4人、在学中が5名。そのうち、一人は修士課程だ。視覚障害者が3名、残りは肢体障害者。今回の参加者の中には聴覚障害者はゼロだった。
901participants.JPG
<15人の参加者がステージに登り、一言づつ挨拶>

この研修の目的は、ミャンマーの障害者自身の自立を促すため、障害の枠を超えて結束し、他人依存を脱し自ら立ち上がるための啓発運動のリーダーを育てること。MILIのリーダーたちの他、社会福祉省の責任者を始め様々な分野の専門家が講師を務める。私自身も、毎回、特別講義を受け持たされて来た。今回は、明日、私に変わって吉田職員が行うことになっている。自身が聴覚障害者でありながら日本財団の障害者支援事業の担当者として活躍している吉田君の講義はさぞかし、彼らを驚かせ、励ますことになるだろう。
年2回ずつのこの研修が始まってもう今回で6回目、3年目になる。これまでの参加者は累計で90名になった。そして、一連の研修の結果、6つの州で18の支部が誕生、会員数は2000人以上。MILIは最後発の障害者団体であるにも拘らず、ミャンマー最大の障害者団体に成長した。MILIに対する最大の支援者である日本財団の担当責任者としてこんな嬉しいことは無い。
11時半、開始式を終わったあと、私は吉田君らが手配してくれた車で出発、MILI本部に向かった。
午後1時過ぎから、運転補助装置装着の贈呈式が行われた。今野社長とネイリンソーさんががっちり握手。
901demo2.JPG
<運転補助装置装着作業を取材する現地マスコミ>

その後、MILI本部の敷地内で日本財団が寄贈したオートマチックの小型車を使って、運転補助装置の装着実験と運転指導。その取材に本当にたくさんのマスコミが詰めかけた。
テレビだけでも、日本のNHKやフジテレビの他、現地のテレビが数社。他にも多数の現地新聞や雑誌社が殺到し、大反響である。
運転席に座ったネイリンソーさんに、今野社長が付きっきりで運転補助装置の装着を指導。そして、次は、運転操作を説明する。さらには、MILIの事務所の前の公道に出て、運転してみせる。食い入るように見入るネイリンソーさん。何度も何度もそれを繰り返す。
現地のマスコミを制して最前列で取材していたのがNHKの姫野さんだったが、あまりの混雑に、これでは良い映像が撮れそうもないということで、明日予定していた、国立リハビリテーション病院でのデモンストレーションの後、現地でNHK単独で追加の映像をとりたいのだがと相談があり、了承する。
901inerview2.JPG
<地元テレビのインタビューを受けるネイリンソーさん>

その間、私は気が気でなかった。というのも、空模様が怪しくなり、今にも雨が降りそうな空模様になっていたからだ。
しかし、結局、雨は降らず、説明と練習を終えることが出来た。
戻って来た、ネイリンソーさんと今野社長に、明日の国立リハビリテーション病院でのデモンストレーションの後、病院の敷地内で実際にネイリンソーさんが運転練習する様子を撮影したいという、NHKのリクエストを伝え、明日の段取りを決める。
MILIでの引き渡し、デモンストレーション、そして指導と、一連の作業を終えるともう夕方だった。ホテルに戻って、ホテルの真向かいの高層ビルの最上階にある展望レストランで、今野社長や尊田さんらを招いて夕食会。外は25度。過ごしやすい夜だった。スーレパゴダが美しく金色に輝いていた。明日の撮影時も雨が降らなければ良いのだが、、、。
901night.JPG
<夜のレストランからの眺め>

09時20分 ホテル出発
10時  障害者リーダーシップ研修開始式
11時半 出発
12時半 MILI 本部
13時 運転補助装置装着贈呈式
13時半 運転補助装置装着実験
18時半 今野社長らと夕食
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