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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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ミャンマービザの不備で大ピンチ [2014年05月25日(Sun)]
5月25日(日曜日)
525police.jpg
<プノンペンも相変わらず厳戒態勢>

今日は、ESCの理事会の日。ESC=Education Support Centerとは、カンボジアの中学校の教員養成コースの奨学金事業のために、日本財団の主導で作ったNGO。現在は、奨学金事業の他、ラジオによる英語教育事業を40校、6044人を対象に実施中。
会長は、フンセン首相の長年の英語の通訳で、数年前に官房副長官とでも言うべきポストに昇格したブンサンボさん。理事会メンバーは、その他、前駐カンボジア日本大使でカンボジア語に堪能な篠原さん、カンボジア教育省の現役の教育局長のレンセンハクさん、日本人の女性で元朝日新聞のマニラ支局長の木村さんという豪華な顔ぶれ。
理事会の後は、懇親と理事メンバーへの謝恩を兼ねて、皆で食事会をするのだが、刺身と日本酒が大好物のブンサンボさんの意向をくんで日本食レストランでするのが慣例になっている。今回も、寿司屋さんを予約してあったのだが、肝心のブンサンボさんは欠席。
先月腸捻転で手術をした後、今回は出席出来ると言ってくれていたブンサンボさんだったのだが、無理が祟ったのか急遽、シンガポールに搬送されたとかで欠席。心配だ。
525ESC.jpg
<ESC理事会にて>

私は、ESC理事会後の食事会を中座して空港に向かった。3時過ぎの飛行機に乗りバンコクのスワンナプーム空港に着くと、想像した通りガラガラ。それにしても、入国審査のコーナーに殆ど入国客がおらず、そこにいた総ての外国人より多数のタイ人の係官が手持ち無沙汰げに立っていたのが印象的だった。
夜は、アマーティー顧問の内藤さんと会う。彼は、ヤンゴンの国立医療技術大学の旧校舎を来年発足する義肢装具士学部の実習棟として改築する仕事を、Exceedから請け負ってくれているので、建設の進行状況や竣工の見通しなどにつきヒアリングすることにしたのだ。
内藤さんと食事をしていると、日経新聞の高橋記者から電話。
元々、この席には内藤さんの大学の後輩である高橋さんも加わることになっていたのだが、クーデターのせいで来れなくなったという。そこで久し振りに内藤さんと二人だけで、タイやミャンマー情勢につき色々裏の話を教えてもらうことになった。
525vacant.jpg
<長蛇の列が消えた入国審査のコーナー>

クーデターに伴い軍部が発令した外出禁止令は、夜の10時から朝の5時までとなっている。ところが、彼によると日本人経営のレストランなどは従業員が外出禁止令に触れないように早めに帰せるよう閉店時間を繰り上げているところが多いのだとか。果たせるかな、我々が夕食を取っていた日本人経営の居酒屋も、ラストオーダーを何と8時半にしたと言う。
彼と話し込んでいるうちに、早くもその8時半が近づいたので周りを見渡してみると、何と周りは全くの空っぽ状態、我々二人が最後の客だったのにはびっくり。タイ人従業員は気もそぞろの様子で、早くも皿を片づけテーブルを拭き始めているではないか。時間にルーズと言われるタイではあるが、クーデターともなるとそれどころではないというのだろうか。
そこでいつもよりは少し早い時間だったが、私は内藤さんと別れホテルの部屋に戻り、明日のミャンマーへの移動に向けて準備をすることにした。ところが、この時に至りとんでもないことに気が付いた。ミャンマーの入国ビザの有効期限が切れている!時間を見ると、既に9時半。これでは、明日中のミャンマー行きは絶望的である。明日、お会いする予定で取ってあったアポの相手の顔が眼に浮かぶ。
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<夜会外出禁止措置を宿泊客に通知するバンコクのホテルの文書>

取り敢えずは、事情を説明してお断りをする他ない。ただ、念のため旅行代理店から与えられていた緊急事用のヘルプデスクに電話をかける。しかし、帰って来た答えは、ミャンマー政府のウェブサイトに書いてある通りのしごく常識的なもの。
そうだ、ミャンマー外務省局長OBのエルウィンさんならと思いつき電話する。幸い、彼自身を捉まえることが出来たが、「これから在バンコクのミャンマー大使館の担当に電話して即日ビザ発給を頼むことは出来るが、それでも、受け取りは明日の始業時間以降になってしまうが良いか」と言う。助かった、と言いかけて私の便は明日早朝7時55分発という早い便であったことを思い出した。
そうなると、出発便を午後の便に繰り下げねばならないが、最近は、ヤンゴン行きの乗客が多く、果してうまい具合に空席があるかどうか、、、。
そう言えば、ティンニュントさんが以前、海外からのお客さんの到着ビザを緊急手配したことがあった、と言っていたことを思い出した。そこで、彼に電話してみることに。すると、いつも楽観さを失わない彼からは、何とかしてみるから電話を切って待つように、との心強い返事。
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<バンコクの公園からは反政府活動家たちは撤収>

暫くすると、エルウィンさんから再び電話がかかって来た。ティンニュントさんと二人で相談した結果、彼のお嬢さんのサンディーさんのNGOの名前で私に招待状を出すことにしたので、それでもって、明日朝、ヤンゴン到着時に入国ビザが即時取得可能、と言う。現に私は今回、エルウィンさんと彼女のNGOを加えた事業の相談をすることになっていたので、そこからの招待での入国ビザ発行は法的には何ら問題は無いというのだ。
これから、サンディーさんが招待状をメールするのでそれをプリントアウトしたものを持っていれば、明日朝ビザがなくても、飛行機の搭乗手続きをすることが出来るという。
ただ、こんな時間にホテルのビジネスセンターが開いているのだろうか。駄目もとでホテルのフロントに電話。すると、何と24時間のサービス窓口があるのでそこ宛にメールすれば、ハードコピーを部屋に届けてくれると言うではないか。
総ての書類が手に入った時には、時間は12時半になっていた。これで、予定通り早朝一番の便でヤンゴンに向かうことが出来る。助かった!

09時半 ホテル出発
10時 ESC理事会
12時半 ESC昼食会
15時20分 プノンペン発
16時30分 バンコク着
19時 内藤さん
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