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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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インキュベーションセンターへ [2014年05月01日(Thu)]
5月1日(木曜日)
501PPDBIC.jpg
<障害者ビジネス・インキュベーションセンターの前に立つラミット君>

朝8時、ソルヤ君の車でホテルを出発、障害者ビジネス・インキュベーションセンターへ。センターの前では共同代表の一人で、ヤンゴンの障害者ビジネスワークショップから帰ったばかりのラミット君が出迎えてくれた。
ここは先週、日本財団 の立石職員が訪ねたばかり。彼の報告に基づき、このセンターの活用策について、共同代表の4人や、日本財団の支援で始まった障害者大学生に対する奨学金事業を管理するNGOであるEXCEEDの担当責任者のオドムさんも加わり、6人で協議。
日本財団が彼らに対する期待、センター設立の基本理念などについて改めて日本財団としての考え方を説明し、視覚障害者や聴覚障害者など、肢体障害である彼ら以外の障害大学生にも広く利用を呼びかけて行くことの必要性を説明し了解を得た。
障害者インキュベーションセンターを辞した後、カンボジア視覚障害者協会(ABC)の本部近くのマッサージ店「Seeing Hands」を訪ねた。視覚障害者だけで運営するカンボジアではユニークなマッサージ店である。代表の女性、ニガさんに会うためだ。
501mtg.jpg
<インキュベーションセンターで障害者ビジネスについて打合せ>

彼女には、先月のヤンゴンでの障害者ビジネスワークショップに来てもらったばかり。今回は、ミャンマーで準備中の、視覚障害者のための医療マッサージ学校のカリキュラム作りで、彼女の協力を求めるため。
このマッサージ店は、数年前まではABCに中で営業していたのだが、収入の分配についての方針が会わず、指導者のニガさん共々マッサージ師たちは共同で別の場所でマッサージ店を始めることになった。今は、男性7人、女性5人、合計で12名のマッサージ師が働いている。マッサージ師の全員が視覚障害。但し、受付は健常者だ。営業時間は朝8時から夜8時まで、土日も休まず営業。
始めた当初は外国人のお客さんの方が多かったのだが、今は地元の人で賑わっている。料金は一時間4ドルだが、外国人は7ドルと差をつけている。
そこで、私は7ドルを払って久し振りに彼女のマッサージを受けながら、ミャンマーで計画中の盲人用マッサージ学校の構想を詳しく説明。ニガさんからは、喜んで協力するので何でも遠慮なく言って欲しいとの言葉を取り付けた。
501seeinghands.jpg
<Seeing Handsを訪問>

Seeing Hands訪問を終えると、私は視覚障害者や聴覚障害者の支援を手掛ける国際NGOであるクルサートメイの本部に向かった。
クルサートメイは以前から盲学校、聾学校を運営するなどカンボジアの障害者支援団体としては有名な存在。ただ、従来は、小学校などを児童を対象に活動して来ていたため、若者が中心で成人に対する障害者支援に力点を置いていた日本財団との接点はそれほど多くなく、本部訪問は私も今回が初めて。
カンボジア事業の責任者のフランス人、エルベさん、彼の助手でカンボジア人のビーナさんに会い、インキュベーションセンターでの協力を打診。
クルサートメイを出て、私は一旦ホテルに戻り、チェックアウトを済ませてから、ESC主催の夕食会に向かった。市内のあちこちに警察官の姿が目立つ。大通りに張られた横断幕には「祝メーデー」の文字が。そう、今日は5月1日、国際的な労働者の祭典、メーデーなのだ。
地元の英字新聞によれば、野党や繊維工場の賃上げ要求などを掲げる労働運動家らは「自由公園」での抗議行動を呼びかけたが政府側は申請を却下したそうだ。
501police1.jpg
<プノンペン市内の至る所に警察官の姿>

果して、「自由公園」の前を通りかかると、公園に通じる道路は鉄条網で完全にブロックされていた。ここは1月のデモの際に5人が亡くなった場所である。反政府勢力としてはここに結集して、反政府運動の盛り上げを狙ったようだが不発に終わったということか。「自由公園」という名前は、まことに皮肉としか言いようが無い。
夕食会の会場となった日本食レストランでは、前駐カンボジア日本大使の篠原さんが待っておられた。ESCの理事兼特別顧問を引き受けて頂いているのだ。但し、今回は、いつも夕食会に顔を見せてくれる名誉会長のブンサンボ官房副長官の姿はなかった。
北野事務局長の話しでは、腸の病気でマレーシアまで手術をしに行って来たばかりで自宅で療養中とか。彼は大量のわさびに付けて日本酒と一緒に食べるサーモンの刺身が大好きだ。フンセン首相について日本に何遍に行くうち大好物になったと言う。そんな彼のために、夕食会の会場は日本食レストランにするのが習わしとなっているのだ。それだけに、今日は残念。
ただ、私もこれからバンコク経由でスリランカに行かねばならないので、夕食会が始まって1時間ほどで中座、慌ただしく、空港に向かった。
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<メーデーに合わせてデモが予定されていた「自由公園」は封鎖されていた>

08時半 ホテル出発
09時 インキュベーションセンター打合せ
11時 Seeing Handsニガさん訪問
14時 クルサートメイ訪問
17時 篠原大使他夕食会
18時 レストラン出発
20時25分 プノンペン発
21時30分 バンコク着
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